イランvs西洋の長い歴史

ちょっと「イラン」という国が、
ゴタゴタした感じになっております。

訪ねた首相には期待したのですが、
そうは簡単にいかない
……という感じですね。
アメリカなどとの対立が
収まるといいのですが。

そもそもイランは、
中東でもエリート意識の高い国。
それもそのはずで、
アメリカはもちろん、
ヨーロッパ社会や日本が誕生する、
ずっと以前からの長い歴史をもった国です。

考古学を学んだ私にはお馴染みですが、
紀元前550年の
「アケメネス朝ペルシャ帝国」から
国家の歴史が始まっています。

イランから、イラク、シリア、
トルコ、エジプト……と、
次々と支配権を広げていった
ペルシャ帝国。

でも、唯一落とせなかったのが、
まだ小さな海洋都市連合だった
ギリシャなんですね。

その後、この国は
ギリシャ出身のアレキサンダー大王に
滅ぼされてしまいました。

その後、再び王朝をつくるも、
今度はローマ帝国と対立。
それからは
モンゴル帝国に、トルコ帝国に、
大英帝国に……と、
さまざまな征服者を経て、
戦後になって独立しというわけです。

それでも伝統を守りながら、
独自の文化や哲学をつくってきた。
だから簡単には妥協しない
民族性のようですね。

ただ、対立している国の1つに
イスラエルがあります。
仲がとても悪いのですが、
そもそも旧約聖書に出てくる
「バビロン捕囚」で捕虜となっていた
ユダヤ人を解放したのは、
この「アケメネス朝ペルシャ」でした。

当時のペルシャは
ゾロアスター教が国家宗教……ですが、
他民族の宗教には寛容で、
ユダヤ人をイスラエルに帰し、
宗教的な自由を与えました。
エルサレム神殿も、
このとき再建されているんですね。

なのでまあ、
和解ができないということもないだろう。
旅行に行きたい私たちのためにも
世界が丸く収まることを
期待しています。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「アジア史」入門はこちら

賢者が残した13の「徳」

久しぶりに古典の紹介ですが、
6月15日というのは、
ベンジャミン・フランクリンさんが、
「凧上げ」の実験をした日
……なんだそうです。

伝記で呼んだことが
あるのではないでしょうか?

雷の中で凧をあげ、
それが電気であることを証明した。
危ないので絶対に真似しちゃダメ
……の世界ですが、
彼の勇気と実行力を示すエピソード。
いまから267年前のことです。

そこでこの本、
『フランクリン自伝』(岩波文庫)ですね。

非常に有名な古典、というのは、
私が訳した『スマイルズの「自助論」』
でも、
「偉人に影響を与えた本」として
紹介されています。
それが19世紀のことですが、
いまなお多くの人に影響を与えています。

このフランクリンさんという方、
政治家であり、科学者であり、
作家であり、起業家でもあった
多彩な人物です。
アメリカの独立にも多大な貢献をしました。

でも、自伝の中で、
自分の一番の功績として示しているのは、
「13徳」を掲げたことだとしているんです。

13の徳……なんだそれは?
でしょうが、以下の要素です。

 1節制(暴飲暴食をしない)
 2沈黙(余計なことは言わない)
 3規律(時間を守るなど)
 4決断(決めたことはやる)
 5節約(浪費しない)
 6勤勉(時間をムダにしない)
 7誠実(公平である)
 8正義(人に損害を与えない)
 9中庸(心のバランスを保ち、怒らない)
 10 清潔(掃除をする)
 11 平静(冷静さを保つ)
 12 純潔(欲に溺れない)
 13 謙譲 (イエスやソクラテスに習う)

なんでもフランクリンさんは、
「今週は絶対にこれだけは守る」と決め、
さらには毎日どれだけ
実践したかを表にもしていました。

それだけ自分の
人間力を高めることに
熱心だったんですね。

13徳はあまりにも当たり前そうで、
真剣に守るのは難しいこと。
徹底できる人が、
やはり偉業を実現できるのでしょう。



[夏川賀央の「古典学のススメ」]

「悪魔のおにぎり」の秘密

こちら、昨年からけっこう
人気を集めているそうです。

「悪魔のおにぎり」と呼ばれるもの……。

ローソンではなく、
成城石井で購入したものですが、
知っていたでしょうか?

私はそう言われているのを知らずに
食べていた……ところもありますが、
「天かす」と「青のり」と「そばつゆ」で
味付けしたおにぎり。
成城石井のには、
イカやエビも混じっていました。

そりゃあ美味しいですよね。
ブラックなネーミングは、
「ダイエット中の人でも、
つい食べてしまうから」
という趣旨のようです。

そもそも「たぬきおにぎり」として、
静岡など一部の地域では
昔から食べられていたとか。

でも、
どうしてこれが流行ったかといえば
ご存じの方も多いでしょう。

「南極基地で食べられていた」
……ということだそうですね。

残飯を出すわけにいかないから、
あまりものを天かすにして
ご飯に混ぜて握った。
「世界一受けたい授業」で
レシピも公開されました。

それに目を付けたのがローソンで、
早速これを商品化したわけです。

するとやはり名前のインパクト。
SNSなどで瞬く間に評判が広がり
大ヒットになったんですね。

なるほど、そういう状況を見ると
いまのヒットの傾向もわかるかも。

質がよく見映えがよく、
それでいて「何か変なもの」というのが
現在はいちばんウケるのかもしれませんね。

やはり「ネットにあげたくなる心理」を
読まなければいけないかも。

いずれにしろ悪魔の誘惑に納得するくらい
美味しいです。確かに。

まだ食べてない方は、
一度食してみるといいかもしれません!



[効率無視の仕事術]

クーラーは使えなくなんてない!

先日のブログで
「クーラーは使えない!?」
という話をしました。

壊れたクーラーと引き替えに、
ジャパネットさんで購入した
「しろくま君」。

でも、室内機から室外機へ通す
「水の管」の勾配がとれないということで、
工事のため設置が
延期になってしまいました。
工事費用もかかるし、
親子でガックリした……という話ですね。

その工事業者さんが来ました。
今回は前回よりも若いお兄さんが1人。
「大丈夫かな?」と思いましたが、
とにかくドリルを持ってきて、
壁の穴開けに着手します。

でも、すぐ手を止めて、
こっちに向かって
深刻そうに話しかけたんです。

「お客さん、
ここにしっかりした柱が一本、
通っているんですよ。
できれば、
穴なんて開けたくないですよね?」

そりゃあ、開けたいわけがない。
でも、そうしなきゃクーラーが
つかない事情を説明しました。

業者のお兄さんは、
そこで「なるほど」という感じ。
工程の内容しか聞いてなかったようですね。
しかし、
この方はかなり「できる人」かもしれない。
こんなふうに言ったんです。

「ホントかな……?」

それから実験、新しいクーラーの寸法と
パイプ位置を計り、
さらに内側から表の穴に何度も水を流して、
様子を見ています。

そして10分くらいして言いました。

「お客さん、大丈夫ですよ。
壁に穴を新しく開けなくても、
少し高めに設置することで
勾配を取れます!」

なんと、逆転の工事中止です。
新しい穴を開けず、
もとの場所にクーラーを設置して、
費用も安くすんでしまいました。

「よかったですよね」
「いや、ありがとうございます!
お陰で助かりました」

これは本当、運のいい人に当たった
……のかもしれませんね。
この状況判断力、大したものでした。
できる人はできるんだなあ。

ただ、取り付けられたものの、
ちょっと寒いくらいのこのところ。
動く日はちょっと先になるかもです……。



[夏川が出会った「できる人」たち]

「レモネードデイ」って知っていますか?

早朝のブログ更新になってしまいました。

今日は久々、
『働く「しあわせ」の見つけ方』の
「誰にだって夢を叶えることができる」
という項目で取り上げた話ですが、
6月12日は
「レモネードデイ」と呼ばれているのを
知っていましたか?

そもそもは当時、世界最年少の起業家だった、
アメリカ・コネチカット州の
アレクサンドラ・スコットさんに
関連しています。

彼女は4歳にして
レモネードスタンドを立ち上げ、
それを全米にまで広げていきました。

その理由というのが、
生まれたときから小児がん
……だったんですね。

同じように苦しんでいる子どもが
世界に大勢いることを知った彼女は、
「自分にできることはないか?」と
真剣に考えます。

そこで患者の援助と、
治療法開発の支援に当てるため、
レモネードを売る店を考えたわけです。
やがては彼女に同調する人が大勢現われ、
70万ドルを売り上げる
大きなビジネスに発展していきました。

6月12日は、そんな彼女の命日。

残念ながら彼女は8歳にして、
世を去ってしまいました。
でも、その意志は
この日を「レモネードデイ」とすることで
引き継がれ、
2019年現在も全世界で
子どもたち自身による、
小児がん撲滅の運動につながっています。

じつは日本も同様。

2018年には、
9歳の「しろさん」という子が
やはりレモネードスタンドを立ち上げ、
絵本にもなっています!
https://www.amazon.co.jp/dp/4860695496

「早くみんながおうちに帰れるように。
早くみんなが学校に戻れるように」
しろさんのメッセージですね。

また、
「みんなのレモネード会」という活動も
横浜発で始まっています。
https://minnanolemonade.jimdo.com/

何より生まれもって背負った困難に負けず、
小さいながら
「自分にできることを」と
闘っている子どもたちが、
世界中にいるわけです。

私たち大人は、
そのことを認識しないといけませんね。



[夏川が出会った「できる人」たち]