夏川の振り返り3〜『成功者に学ぶ時間術』

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過去の本を振り返ってみる連載を
定期更新していますが、3冊目はこちら。

2006年3月に成美文庫で発売され、
4万部を超えるヒットになりました。
『成功者に学ぶ時間術』
ですね。

ヒットしたこともあり、
2017年にはリニューアルされ
きずな出版さんから単行本になりました。
それが
時間を使う人、時間に使われる人
でした。

じつは本書、
別な出版社で出る予定だったのが、
校了したあとで突然に
発売中止になったもの。
「こんな本は売れないから」と、
当時は泣きたくなることを言われたものですが、
それだけに発売後のヒットは
嬉しかったですね。

本書のコンセンプトはいたって簡単で、
タイトルそのまま。
成功している人の時間の使いかたを
一般人が使用できるノウハウとして
真似ようというもの。

最初の本を見れば、
こんな人たちの時間術を取り上げていました。

羽生善治 ハーブ・ケレハー いかりや長介
ヘミングウェイ 岡野雅行 斉藤一人
カルロス・ゴーン 野口悠紀雄 小倉昌男
チャーチル ピカソ 金児昭

中には捕まった人もいますね……。

やはりこの本が売れたのには、
仕事で成功した人のビジネスノウハウに
多くの人が注目していた
状況があったからでしょう。

現在はなかなか
ビジネスの成功者への関心が
本のニーズとして高まらない。
するとこうしたダイジェスト企画は
成立しにくくはなります。

ただ、今だって関心を集める人が
いないわけではありません。

アーティスト、アスリート、
ユーチューバー、社会運動家、
漫画の主人公……などなど。

もっともっと皆が本に関心を持つようになり、
こうした本を紹介できる本が
二次的に出版を盛り上げられるような時代が
戻ってきてほしいですね。



[夏川の振り返り3]

「手紡ぎ車」の気高い心

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「己を変えることができれば、世界も変わる」

久しぶりに紹介する拙著
Words Of Wisdom
〜君はこの言葉を知っているか

(主婦の友社)
で、取り上げた言葉。

インド独立の父、
マハトマ・ガンジーの言葉ですね。
本ではFacebook創業者、
マーク・ザッカーバーグさんを
動かした言葉として紹介しました。

1月30日は、そのガンジーさんが
銃弾によって亡くなった日。
「殉教者の日」と呼ばれているそうです。

何度かブログでも紹介している
ガンジーさんですが、
その功績といえば、
何といっても非暴力の運動で
インドをイギリスから独立させたことです。
1947年のことでした。

でも、彼はただ国民のため、
独立をさせてあげた
……というわけではありません。
国民に1つのことを強いています。

それは「仕事をする」ということ。

その点で有名なのは、
「手紡ぎ車」でしょう。

ほとんど資産を持たなかったガンジーさんの
数少ない持ち物だったそうですが、
これを使って糸を紡ぎ、
織物を生産することを
インドの貧しい人々に奨励しました。

なぜそんな原始的な技術を?
と思うでしょうが、
当時のインドの弱みというのは、
イギリスの資本が入り、
機械で織った織物が大量生産され、
これを購入することを
余儀なくされていたことでした。
植民地支配の構造です。

だからガンジーさんは
「自分たちが使うものは
自分たちでつくろうよ」と。

ぎこちないものからでいいじゃないか。
ただ、誰にも頼らず、
自分の生きる術を自分の力で獲得することから、
本当の意味での独立は始まるんだ…と。

そういう自立心を芽生えさせることが、
ガンジーさんの狙いだったんですね。

なるほど、当時のインドほどではありませんが、
経済的な苦境に立たされると
どうしても私たち、
国からの支援だったり
誰かの助けだったりに頼りたくなります。

でも、まずは自分の力で
「立ち上がろう」とする気持ちを持たないと、
いつまでももつわけがない。

本当に些細なことからでも、
仕事をつくっていこうとする心が大事ですね。



Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?

氷の露は「露」のなのか?

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何だかややこしいタイトルになっていますが、
このところは寒い日が続いています。
今日は東京も、少しだけ雪が降ったとか。
私はまったく気づきませんでした。

で、先日、朝に用事があるとき、
近くの木を見て気づきました。

これは雪?……ではない。
霜……? ともちょっと違っています。
おそらくは葉っぱにできた露が、
そのまま寒さで中途半端に凍り、
ビー玉のような感じの
キレイな玉状の形になっているんですね。

すると露のなのか?

さすが四季の国の日本で、
調べると木々についた氷を表す言葉は
たくさんあります。

樹氷、霧氷、樹霜、雨氷
……と。
いずれもでき方が違うのですが、
どれも少し大げさに見える。
この状態を表す言葉はあるのか?

ちゃんとありました。
そのままでした
「凍露(とうろ)」と言うんですね。

意味もそのまま。
葉から蒸散している水蒸気が、
気温の低下によって「露」となり、
それがさらに気温の低下によって
凍ったもの。

単純ではありますが、
じつはその形にはさまざまあり、
こうした雪っぽかったり、
ビー玉のようになったものから、
ときにはトゲトゲのようになったり、
露にたくさん小さな露がついて
コンペイトウのようになるものも
あるそうです。

いずれにしろ朝の気温が低いときにだけ
見れるもので、
寿命はそう長くありません。
時間によって形も変化するようですから、
早起きしたときはぜひ
木の葉の上に注目してみてください。

寒い日には寒い日なりに、
楽しみ方はありますね。



[公私混同の時間]

やり続けることで得られるもの

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画像、漫画「One Piece」のイラストですが、
フリー素材のサイト
「いらすとや」さんで
ダウンロードできるもの。
https://www.irasutoya.com/

だからフリーで利用できるのですが、
それにかのワンピースが
コラボできているのはすごいですよね。
ユーザーには嬉しい話です。

出版分野の仕事がら、
いらすとやさんは、
たびたび利用させていただいています。

ページの空きや、図版などに
何か絵を入れたい。
でも、予算がなくて
イラストレーターは頼めない
……なんていうときに、
非常に助かるサイトです。

でも、1月31日で
更新を一時停止するんだそうですね。
「「精神的にも体力的にも
今のペースで全てをやり続けるのは難しい」

それについて、
多くの人から称賛の声があがっています。
当然でしょう。

サイトを運営しているのは、
あるみふねさんという
イラストレーターさんだそうですが、
創業から9年間ずっと無料のイラストを描き
更新を続けていたわけですね。

イラストでお金を稼ぐのでなく、
そちらは無料で使ってもらい、
広告費などで収入を稼ぐ。
これが定着するまでは
なかなか大変だったと思います。
でも、その期間、私のように
助かっていた人は多かったでしょう。

皆が喜ぶことを、
とにかく続けてきたことで
新しいビジネスモデルをつくりあげた。
本当に頭が下がりますよね。

体力的には厳しくて更新は滞りますが、
サイトはこれからも続けるということ。

コツコツとでも、続けていけば
やがては皆を集めることができる。
こうした試みは
コロナ後のこれからのビジネスの
1つの見本なのかもしれません。

ぜひ、いろんなことをあきらめず、
少しずつでも形にしながら
次の時代につなげる何かを残していきましょう。



[効率無視の仕事術]

「日本人らしさ」を守る発想

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画像は近くにある
「天現寺」の掲示板ですが、
「我逢人」という言葉も気になりますが、
その隣りは1月26日のお知らせ。
「文化財防火デー」という日
だったわけですね。

文化財を火災から守ろう!

なるほど、最近で思い出すのは
沖縄の首里城がありました。
お城にせよ、お寺にせよ、神社にせよ、
木造建築が多い日本。
それを守ろう……という日が
わざわざ制定されているわけです。

そんな日ですから、最近できたのかな
……と思いきや、
なんと始まりは
1949年にさかのぼります。

77年前ですが、この日に
法隆寺の金色堂が燃えたんですね。
その事件にショックを受け、
それがきっかけで文化財保護法が制定され
文化財防火デーが決められた、
ということのようです。

でも、ちょっと待てよ、です。

1949年といえば、
戦争が終わってわずか4年です。
戦時中は空襲を受け、
あらゆる建造物が燃えました。

焼け野原だった日本で、
今さら火災が起こったところで、
焼け石に水だったのではないか……。

ではなかったのでしょうね。
日本が再興しようと必死になっていたとき、
だからこそこの国を築いてきた
歴史に対する思いも強かった。

そんな中での火災だったから、
「これ以上、私たちの大切なものを
失ってなるものか」
という気持ちが強かったのでしょう。

ひるがえって現在は、どうか?

原宿駅がアッサリと壊されたのには
違和感を持ちましたが、
どうも近年は効率重視か、
古いものは次々と廃棄して
新しいものを構築することが
当たり前のようになりつつあります。

それは文化財のみの話では
ないのかもしれません。
だんだんと日本人は
「日本人らしさ」のようなものを
失いつつあるのは事実でしょう。

経済の再生はもちろん重要ですが、
古典の普及を推奨する身としては、
日本人のアイデンティティの再生といったことも、
目指していきたいものですね。



[仕事ができる人の歴史入門]