世界を驚かせたエジソンと彼を驚かせた「日本産」の力

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10月21日は「あかりの日」なんだそうです。

じつは1879年の今日、
エジソンが「白熱電球」の実用化に成功しました。

それで日本の電気業界が制定したのですが、
日本で決められたのには
それなりの理由があります。

エジソンが発明する前から
電球は生まれてたそうです。
だから純粋な意味で、
彼は発明者ではないんですね。

ただ内部のフィラメントがすぐ燃えてしまうため、
実用的ではなかった。
エジソンはこれを商品化するため、
燃えないフィラメントの素材を
ずっと探していたんです。

それは失敗ではなく、
うまくいかない方法を試していただけだ
……なんていう有名な言葉がありましたが、
数千種類の素材を繰り返し使い、
実験の失敗を繰り返していたといいます。

そしてたどりついたのが「竹」。
竹を使えば、
長い時間電球で灯りを灯すことができる!

その竹でも一番、長持ちするのは
日本の竹だった!

ということで
明治日本の首相や外務大臣に面会を求め、
京都の八幡男山に生えていた竹を
素材として入手することにしたんですね。

その年のクリスマスに、
日本の竹を使った電球は
100時間以上、輝き続けたとか。
「武士道」のころの日本ですが、
こんなところでも
じつは世界を驚かせていました!!

それでエジソンは日本を訪ねる機会を
つくれなかったのですが、
ずっとこの国を愛し続けてくれたようです。

ちなみにGEのホームページあった
当時の広告を見ると、
「Mazda Lamp」となっていました。
これ「松田」なのか?
……と思ったら、
アフラ・マズダという
ゾロアスター教の光の神様から
名前をとっているんですね。



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「相手の不便」を推し量る

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画像は京都の出張時に泊まらせてもらった
ビジネスホテルですが、
部屋に落ち着きと目の前のデスクには、
メモが置いてありました。

「コロナ感染症拡大へのご心配の中、
ご来館いただき
嬉しくありがたく、
心より感謝申し上げます」

「大変な時期でございますが、
お身体にはお障りのないよう
祈念申し上げます」

基本的には効率重視の安いホテルで
別に「おもてなし」で
売っているようなところではありません。

でも、この配慮は、なんか嬉しいですね。

観光地がどこでもそうなのかは
わかりませんが、
さすが京都では
どこでもかなりコロナ対策に
かなり気を遣っていました。

だいたい小さな食堂に行っても
各テーブルに消毒薬がありますし、
検温もいろんな場所でお願いされました。

あるギャラリーでは、名前を登録したうえで
「何かあった場合に備えて」
ということで、
スマホからバーコードで登録し
メンバーカードのようなものもつくりました。

営業目的もあるのかもしれませんが、
あとで「感染者は出ていないので、
安心してください」という
メールも来ていましたね。

こうした対策とともに、よく聞いたのは
「不便をかけて申し訳ありません」
というお詫びの言葉。

別に観光の方々がコロナを
広めたわけではないのですが、
GoToのキャンペーンの成否、ひいては
どん底にいる旅行業界の復活が
自分たちの行動一つにかかっていることを
皆が認識している感じもありました。

キャンペーンが成功し、
旅行者が増えている一方で、
感染者数も抑えられているとすれば、
観光に関連する1人ひとりの方々の
努力の賜物でしょうね。

チャンスを生かすには、
どれだけ乗っかってくれ人の心に
配慮できるかにかかっている。

いま多くの業界が
苦しい局面を迎えていると思いますが、
観光地のこんな心意気は
見習わなくてはいけません。



[夏川が出会った「できる人」たち]

京都の中の「江戸」

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本日、大河ドラマを見たら、
ちょうど織田信長が足利義昭将軍のため
「二条城」をつくるところでした。

ちょうどタイムリーだったのが、
今回たまたま取材場所の近くだったので、
寄った「二条城」。
ただ、現在残っている世界遺産は
織田信長と関係なく、
徳川時代につくられたものなんですね。

公開されている画像の
「二の丸御殿」からは感じませんが、
言ってみればここは、明らかにお城。

広大な敷地に高い塀があり、
天守閣の跡があり、大きなお堀があり
……と。
「風情」という感じではありません。
修学旅行以来でしたが、
「こんなに広かったかな?」と
中を歩いて疲れてしまった(笑)
明らかに「軍事施設」です。

じつはこの二条城が
「お城」として機能したのは、
歴史上2回。
江戸時代の「始め」と「終わり」です。

「始め」というのは、お城を創建した
徳川家康のころ。
そのころはまだ、豊臣家も残っていました。
将軍になっても家康は、
関ヶ原の戦いのあとで、
その動向を警戒していた。

だから「朝廷守護」の名目で
「二条城」を再建する必要があったのですが、
結局はこのお城から、
大坂城に出兵することになります。

そして「終わり」というのは、15代慶喜のころ。
ここで大政奉還は決まったそうですが、
それまでは京都で
尊皇派を警戒する必要があったわけです。
将軍はたびたびここに上洛しています。

その2回をのぞけば、
京都の人はここを「城」でなく
「徳川亭」と呼んでいたとか。

今日にあっては最初から異質なもので、
平和なときは、単なる家。
争乱になると、これが「城」になる。
機能しない時代が、
いちばん「いい時代」だった。

それが京都を代表する
世界遺産の一つになっているのは、
歴史の皮肉かもしれません。

考えてみれば、江戸城も
平和な今は「皇居」になっている。
城として使われている場所のない時代に
生まれた私たちは、
幸せなんでしょう。



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コロナ禍のガン検診

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京都の話題から少し離れ、
本日は港区のガン検診を
北里研究所病院で受けてきました。

なんせコロナが流行している今年です。
病院ではクラスター感染が起こりえるし、
どうしようかと迷いました。
まあ、本当は
面倒くさいからなんですが(苦笑)

それでも実際は、
コロナよりもガンのほうが
長期的なリスクが高いのは事実。
行ってみればさすが北里病院、
対策もかなり工夫しています。

何より入り口、なぜかPepper君です。
しっかりマスクに消毒、
それに検温をうながされました。

わざわざロボットを購入しているのは、
気づかれやすいから……ですかね。
1人ひとりに挨拶をして、
思わず「ありがとう」と言ってしまいます。

入り口のみならず、
受付からレントゲン室まで、
各部署で検温と消毒は要求されました。

それ以外では意外と普通に対応している
看護士さんたちでしたが、
要所要所で対策をしているから
これがちゃんとできるんでしょうね。

今回はいつも以上に、非常にスムーズ
……というのも、
予約段階で1回の人数を
かなり絞っているようです。

2日間に分けられ、姿を見た受信者は、
本当に2、3人程度。
人数が少ないからか、病院のスタッフの方々も
非常に丁寧に対応してくれます。
無料で来ているのにねえ……。嬉しい限り。

喉頭がん検診のように
口を近づけるものは省いていますのが、
とにかく
「テキパキと検査をしてとっとと帰る」に
徹しています。
結果も全部、郵送で送ってくれるようですね。
毎回、こんな感じだったら
非常にスムーズかもしれません。

今年は検査を受ける人が減っているようですが、
目先のリスクを恐れるあまり、
はるかに大きな将来リスクを冒すのは
本末転倒です。

むしろ小さなリスクを避けるためにも、
しっかりと自身の健康管理を
怠らないようにしましょう!



[公私混同の時間]

「ねずみの神社」と「うさぎの神社」

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昨日は「哲学の道」の話をしましたが、
銀閣寺から南禅寺へ続く、この道。
当然、通り沿いにお寺は多いのですが、
案外と神社も近くにたくさんあります。

神社などどこでも同じ……と思いきや、
寄り道してみれば、さすが京都の町。
どこにも個性があります。

上は「狛犬」ならぬ、
「狛ねずみ」がある神社。
下はさらに異色、
「狛うさぎ」が大量にいる神社。
冗談かと思ってしまいますよね。

ただ、ちゃんと歴史的な経緯があるようです。

「狛ねずみ」がいるのは、
「大豊神社」という場所。
9世紀に宇多天皇の病気治癒を願って
建設されたそうですが、
オオクニヌシを祀っています。

そのオオクニヌシを助けたのが
「ねずみ」とされているので、
「狛ねずみ」をあつらえているんですね。

一方で、「狛うさぎ」は
岡崎神社という場所。
そもそもは平安京ができたときに
都を呪術的に守護する
「東天王」として配置された古い神社です。

ただ、いつしか「安産に効果あり」
ということで人気を集め、
その「安産」の象徴が、
子だくさんの「うさぎ」だったわけです。

うさぎを神の使いしたことで、
現在のこの神社は、どこもかしこも
うさぎの象徴だらけ。
全国のうさぎ好きが
集まるところになっているとか。
面白いですよね。

ほかにも「ヤタガラス」を象徴にした、
「熊野若王子神社」も
近くにありました。

こうしてどこも個性的だと、
神社めぐりだけでも結構、
楽しくなりますよね。

当たり前でなく、それぞれが少し
固定観念をはみだして、
個性を発揮しているから、
全体として面白い場所になっていく。

人間の組織と同じなのかもしれません。





[効率無視の仕事術]