千利休は、なぜ切腹することになったのか?

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

「よくぞ我が前に現われた
永遠なるこの宝剣よ
仏陀を貫き、
達磨までを貫いてきた剣よ
今度は同じように私を貫き、
お前の道を貫くがいい」

こちら岡倉天心さんの
『茶の本』で紹介されている
千利休の最後の言葉。

2月28日は、「利休忌」といって
千利休の命日に当たる日でした。
(旧暦を新暦に合わせれば、本当は4月)

よく知られるように、千利休は、
秀吉に切腹を命じられて、
その最期を迎えます。

そこにいたった理由としては、
千利休側の横暴に求める説から、
政治的、あるいは茶をめぐる対立。
また、石田三成の策略だったり、
はては千利休がキリシタンであった
……などなど。
諸説ありますが、定かではありません。

そちらの検証は研究者さんに任せますが、
気になるのは、この辞世の句。
人生の最期に歌ったのは、
いま自分が腹に刺そうとしている
刀のことなんです。

辞世の句にしては、
これ、少し意外ですよね?

それもそのはずで、千利休にとって
「刀」というのは、自分と縁遠いもの。

利休さんは商人の出で、
茶の湯で大成した人物。
秀吉のアドバイザーとして活躍しましたが、
武士になったことは1度もないんです。

だから、斬首されることはあっても、
切腹する身分ではありません。

ならばどうして、秀吉は彼に、
あえて切腹を命じたのでしょう?

「切腹」というのは、
本来のところ「処刑」ではありません。
「自らの正義を、死をもって証明する」
という、
武士にとっては名誉回復の行為。

茶人として多くの大名を
弟子にもしていた利休さんですから、
名誉をもって、
自分の正しさを証明しろ……と。

秀吉はあえて武士の道理を、
千利休に強要したわけです。

もっとも秀吉の側には、
武士でもない利休に、
「そんなことはできないだろう」と、
タカをくくった面もあったかもしれない。

泣きついてきたら、
「二度と俺に逆らうなよ」と、
ひょっとしたら赦免することも
考えたかもしれない。

ところが利休は潔く死を受け入れ、
堂々とした切腹を
敢行してしまったわけです。

なので秀吉は、その首をさらして
彼を謀反人として世間に示すしかなかった。

そこから秀吉の命運は、
どんどん尽きていくことに
なっていくわけですね。

まさに自身の死にざまをもって、
彼は最終的には
ときの権力者を打ち破ることになった。
さすが一流の人間だったのでしょう。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

「間違いを助長する」発想

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

昨日、コンビニに
電話料金の払い込みに行きました。

25日が支払い期限。
つい1日、遅れてしまった。
カンベンしてね……と思いながら、
レジのところで手続きをしてしまうと、
いきなりエラー……。

「すみません。期限が切れていて、
この用紙では払い込みができません!!」
「えっ、1日だけなのに?」
「AUさんに連絡して、
新しい振り込み用紙をもらうしか……」

そんな1日もゆるされないほど
厳しいのか?

仕方ありません。
コールセンターに連絡し、
やっとのこと担当部署につながります。

「1日、遅れてしまって、
払い込みができなかったのですが、
どうしたらいいでしょう……?」

すると、相手からは意外な言葉。

「お客様のお手元の請求書、
日付はいつになってらっしゃいますか?」

えっ、昨日だったんじゃ……。
あっ!?

確認しました。
2019年12月25日……とあります。

そうか、このとき支払いを
すっかり忘れていて、
督促状で払い込みをしたことがありました。
そのときのオリジナルの請求書が、
なぜか残っていたんですね。
間違えてそっちを
持ってきてしまったようです。

そりゃ、払い込みできないわ(苦笑)

「すみません。私が完全に
間違っていました!!
新しい請求書で、すぐ払います!」

「いえいえ、せっかく
コンビニに行ってもらったのに、
大変申し訳ありませんでした」
「今月の用紙がなかったとしても、
督促状が3月に出るので、
そのときに払っていただければ大丈夫です!」

あなたは、まったく悪くない。
こちらが全面に悪いんです……。
でも、優しく対応されて
なんか嬉しかったですね(笑)

幸田露伴さんの『努力論』に
「物に接するよろしく厚きに従うべし」
という言葉が紹介されています。

意味は、
「人にはどんなときも、
心をあたたかくして接しなさい」
ということ。

誰でも間違えることはある。
だから「剋殺(むごく殺す)」対応でなく、
「助長(助け、のばしてあげる)対応を
するべきだ……と、
露伴さんは説いています。

なるほど、そういう対応をされるから。
うっかりのミスでも、
落ち込まなくて済む。

自分もそんなふうに、
人の間違いに対処しなければいけませんね。

ちなみに料金は、今日、ちゃんと払いました!!



[効率無視の仕事術]

自宅で仕事に集中する「4つのコツ

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

ウィルスの流行もあり、
政府はいま、
会社に「テレワーク」を勧めています。

出勤せず、自宅で仕事をしてもらう
体制をつくりましょう
……ということですね。

どれくらいの会社で、
これができるのかわかりません。

だいたい、少し前は
セキュリティ重視で、
仕事を家に持ち返らせない会社が
増えていたんですよね。
クライアントさんの会社に聞いても、
とまどっているところがありました。

でも、いまのネットはがあれば、
自宅で十分に仕事ができるのも事実。

私は長い間、
事務所や家で1人で仕事をしてきました。
そこで、自宅で仕事をするときにコツを
簡単に紹介しておきましょう。


①雰囲気をつくる

何より会社と違って、周りに人もいない。
何をやっても自由……ということは、
ダレるのもまったく自由。
だから仕事をするモチベーションを
つくるのが一番難しいですよね。

そこで、まずは仕事をする環境を整える。
たとえば資料を机の上に並べたり、
コーヒーでもまずは淹れたり。
アロマのようなものを使ったり、
音楽をかけて仕事をするのでも
私はいいと思いますよ!

②スマホなどを少し遠ざけておく

とかく集中力をそぐのが、
テレビだったり、
あるいはスマホの誘惑ですよね。

とはいえ、
何か連絡があるかもしれないから、
電源は切りにくい。
ただ手元にあるではなく、
立って取りに行く距離に置くだけでも、
けっこう誘惑はシャットアウトできます。

何か情報を見ようとか、
気分転換に動画でも見ようと思ったら、
パソコンでやるようにするといいでしょう。

③目標を決めておく

「今日はこれくらいまでやろう」と
最初に目標を決めるのは、
家で仕事をする際のコツ。

だいたい私は多めに設定するから、
目標通りにできないことが多いのですが、
スピードを高めるには
必ず必要なことです。

③外に少しは出る

完璧な集中状態を維持しようとしても
なかなかできるものではありません。
だから気分転換を上手にするのは、
1人で仕事をする際のコツです。

とくに家に閉じこもるのは
健康にもよくありません。
散歩でもいいから1日1度は
外の空気を浴びるようにして、
リフレッシュするといいでしょう。

ともかく、いまは辛抱の時期。
早くウィルスには
立ち去ってもらいたいですね。



[効率無視の仕事術]

「阿闍梨餅」の仕事術

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

こちら、お隣さんからの
いただきものです。

京都で大人気の有名なお菓子。
「阿闍梨餅」というもの。

モチモチした独特な食感。
京都らしい、甘過ぎないあんこ。
なるほど人気があるのもうなづけます!

いまどきのニーズにあった
お菓子だな……と思いきや、
なんと幕末の1850年代まで遡るとか。

創業170年近くになる
「満月」という和菓子屋さんで
売られています!

でも、阿闍梨って何なのか?

読み方は「あじゃり」。
比叡山などで修行をしていた
位の高いお坊さんだそうですね。

お餅の形は、
彼らが被っていた笠を
モデルにしたとのこと。

それだけでなく阿闍梨は。
修行をしているときに、
本当に「お餅」を食していたそうです。

お菓子に入っていた説明書きには、
こうあります。

「山間跋渉し肢股の疲労を助ける為に
餅を食ひ渓川の水を飲み
ようやく飢渇を免る」

つまり、山で修行をしていて
お腹が空いたら、
川の水を飲みながら餅を食べて
飢えや渇きを抑えた……と。

なんだか高位の修行僧らしからぬ。
想像すると、
まるでハイキングのような姿を
彷彿させます(笑)

でも、これは基本なんでしょうね。

悟りを得るための
厳しい修行だからこそ、
お腹が空いた状態でなんて
やってられない。

人間、大きな困難に立ち向かうためには。
まずちゃんとお腹を満たし、
心も体も100パーセントにすることが
大切なんです。

壁にぶつかったら、
まずお腹を満たそう!

それを阿闍梨の教え
……と言っていいのかはわかりませんが、
確かに真理かもしれませんね。



[公私混同の時間]

皆が不安なとき、リーダーは何をすべきか?

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

「高き屋にのぼりて見れば煙経つ
民のかまどはにぎはひにける」

こちらは8世紀、奈良時代に国を治めた
聖武天皇の歌。

高いところから見下ろすと、
民が住む家々で、
かまどの煙が上がっているのが見える。
ということは、食料が不足することもなく。
皆の生活がにぎわっているんだなあ〜。
よかった、よかった……と。

逆に、この煙が上がらなくなったとき、
聖武天皇は税金を免除して、
貧困対策を果敢に行なったそうです。

24日は天皇誕生日の振り替え休日でした。
そんななか世間は、
ウィルスのへの不安でいっぱい。

そこで思い出したのが、
この聖武天皇。

ちょうどその治世中には天然痘が流行し、
当時ですから多数の死者も出ました。
社会不安が蔓延していたんですね。

そこで天皇が建立したのは、
ご存じの通り、奈良の大仏でした。

いまのように医療が発達した
時代ではありません。
科学の力に頼れないから、
巨大な大仏の力で
病を打ち払おうとしたわけですね。

その効果にはむろん根拠がない。でも、
「大仏をつくったぞ! これでもう大丈夫!」
という強いメッセージは、
国民にも伝わったのでないか。

だとしたら、皆は安心し、
不藩や混乱を防ぐ力にはなったでしょう。

それだけでなく、
奥さんの光明皇后が中心になって、
施薬院などもつくって
医療の対策も行なっています。
祈るだけでなく、その行動でも、
不安解消に務めたんですね。

現状のウィルス、
二転三転する国の曖昧な説明は、
ちょっと私たちを不安にもしています。

むろん国に限った話しではありません。
こんなときこそリーダーは、
「ちゃんと皆を守ります」とか、
「休んでも大丈夫!
安心して健康を優先してください」と。

まずは不安を取り除くような言葉と態度で、
皆を安心させなければいけませんね。

いまこそリーダー力が、試されるとき。
今週辺りから
いろいろ大変になるかもしれませんが、
皆さん、頑張りましょう!



仕事ができる人の歴史入門
(夏川の「日本史」入門はこちら)