創造力をいかにお金にするか?

今日は久々に夏川が読んだ本の紹介!

そういえばずっと、
「本を紹介する」という業界人にとって
基本的なことをサボっていました。

実際、「なかなか本を読めていない」
ということも事実ですが、
悪い徴候ですよね。
読書会の話もどこかに行ってしまったし、
少し考え直さなければ……。

ということで、
少し本は古いものになりますが、
ビジネス作家らしく今回は
MAKERS』(NHK出版)
というもの。

いまどきの製造業の可能性
……について書かれた本ですね。
著者は「ロングテール」という言葉を生み出した
ビジネス作家。
クリス・アンダーソンさんです。

製造業について、
とくに日本の現在は
あまり明るい声を聞かないでしょう。
手でモノをつくる時代は、
もう終わっている……。

でも、クリスさんは
こんな例を紹介しています。

サンフランシスコに住んでいた
アレックス・アンドンさん、という人の話です。
彼は突然の思いつきで会社を辞め、
突き動かされたように
「あるもの」をつくったんです。

一体何か?
「クラゲを飼うことができる水槽」
なんですね。
これで当人の愛するクラゲを
自宅でも飼うことができる。
会社を辞めた甲斐があった。

いや、大丈夫なの?……ですが、
彼は同じように、
世にはクラゲを愛して止まない人が、
必ずいると信じたんですね。

だから水槽を事業にしたいけれど、
そんなお金はどこにもない。

そこで現在でいう
「クラウドファンディング」を
行なったわけです。

「これでクラゲの可愛さを
もっと世の中の人に知ってもらいましょう!
協力してくれた方には、
安く水槽も提供します!」

結果、彼は300人以上の支援者を得て、
1500万円くらいの資金を
獲得したわけです。
彼に共感し、投資した人が、
それだけいたんですね。

これは製造業に限らず、
文章を書くのでも、アートを生むのでも
同じなのかもしれません。

つくりだすのは結局、「夢」!

それをいかにアピールし、
皆にはたらきかけていく。
協力者さえ集めていけば、
いまの時代は
飛躍できる可能性が無限にあるのでしょう。



[常識転換の読書術]

「水沢うどん」の仕事術

こちら、金沢へ行く道すがら
群馬県のサービスエリアで食べた
「水沢うどん」と
ソースカツ丼のセットですね。

けっこうボリュームがあります。
でも、とても美味しかったなあ。

水沢うどん……。
あまり知らなかったのですが、
「日本3大うどん」の1つだとか。

日本以外にどこがあるんだ
……とツッコミたくなりますが、
日本人は「3大」が好きですよね。
他の2つは、秋田県の稲庭うどんと、
当然ながら、
香川県の讃岐うどんです。

そのネームバリュー2つに対し、
水沢うどんは、
だいたい伊香保温泉の近くで
名物になっているもの。

でも、どうしてこれが
有名になっているのか?

その歴史は古く、
一説には14世紀にまで
さかのぼるとか。

この地には「水沢寺」という
古い寺院があり、
水澤観音で知られています。

そのお寺のお坊さんが
うどんの製法を覚え、
参拝者にふるまったのが
きっかけだったそうです。

考えてみれば、かの讃岐うどんも、
もともとは金毘羅さんの参拝客へ
ふるまわれたもの。
似たような経緯で
「名物」になっているんですね。

今回、私は車での移動でしたが、
この赤城高原のSAにたどりつくまで、
集中豪雨で大変な思いをしていました。

そんなときに、うどんを出されると、
なんかホッとしますよね。
疲れた胃に優しいし、
精神的な疲労も
スッととれるような気になります。

その昔の参拝ルートというのも、
やはり困難な道のりだったでしょう。
そうやってヘトヘトになった参拝者に
うどんをふるまう。
食べた人はきっと
生き返るような思いだったはず。

そうすると、食べ物が名物になるのは、
単に味だけの問題ではない。
人の温かみや愛情が、
いちばんのカギになっているんです。

ものをつくって売っている人間は、
忘れちゃいけないですね。



[効率無視の仕事術]

やっぱり優しいメガネ屋さん

金沢から帰るとき、
じつは1つ失敗をしてしまいました。

ベッドの上にメガネを置いたのに気づかず、
のっかってしまったんですね(苦笑)。
レンズがフレームから
はずれてしまいました、

慌てて、なんとかはめこむ。
微妙に固定はできてテープで補強もした。
でも、運転中にもし、
ポロッとレンズが落ちたりしたら
一大事です。

幸いにも、じつはちゃんと
度の入ったサングラスを
車には備えています。
帰りはそれで運転してきました。

で、本体のメガネは
どうにしかしなければなりません。
この夏休みの時期に「開いているかな?」と
近所のメガネ屋に行くと、
ちゃんと営業している。

「貸してください」と預け、
それから5分から10分くらい。
ちゃんと修理してくださいました。

「お代は?」
「いいですよ。これくらいは!
また、いつでも来てください」

それでタダ客を、ちゃんと出口まで送って
対応してくれました。

じつはこのメガネ屋さんで
修理をしてもらうのは、
今回で2回目です。

前回もやはり無料。
ほとんどお金を払ったことが
ありません。
それでもちゃんと営業してくれる。
いい店だなと、思ってしまいますよね。

「そろそろ限界かもしれませんね。
フレームにサビが出てきています」

なるほど、それもごもっとも。
そろそろメガネを新調しないといけないか。

だとすると、このお店で買わなきゃな
……と思いますから、
本当は商売上手なのかもしれない。

潜在顧客こそ、
丁寧に対応しなければいけない。
ビジネスの基本なんでしょうね。
見習いたいものである!



[夏川が出会った「できる人」たち]

はじめてのアパホテル

金沢での話の続きですが、
今回はいつも泊まっている
お気に入りのホテルが、
お盆で一杯、予約できませんでした。

それで初めてになるのですが、
「アパホテル」に
泊まることになったんです。

やはりどの部屋にもあるんですね。
元谷社長の本……。
サービスで部屋に置かれていた
ミネラルウォーターにも
印刷してあったのは、
ちょっと苦笑……。なんか怖い。

じつはアパホテルの始まりは
金沢だったんですね。
400ホテルを超えた現在も、本店は金沢。
社長である元谷芙美子さんの夫、
創業者でありグループ代表の
元谷外志雄さんは、
小松市の出身だそうです。

それでなるほど、
これが儲かる秘密なんだな……と、
いい面も悪い面も、
なんとなくホテルには見られました。
悪く感じたのが、
やはり効率主義なんでしょうね。
部屋がものすごく狭いです。

まあ、寝泊まりできればいい
……という方にはそれでいいでしょう。
ただ私のように
「部屋で仕事をしよう」と思うと、
ちょっとキツい。
もう少し長い滞在だったら、
カフェなどに出張したでしょうね。

よかったのは、
やはり大浴場があることか。
街中なのに露天風呂があり、
気持ちよかったです。

でも、この大浴場、
さすがの商魂で、一般の人も料金を払い
入浴できるようになっているんですね。

すると一般の人が、客室にも来てしまう。
それはセキュリティ上問題がある
……ということで、
部屋のカードキーをかざさないと、
エレベーターが客室の階に行かないように
なっています。

これが別の問題を起こし、
エレベーターが狭いものですから、
人が大勢乗ると、
カードキー入力が非常に不便なんです。
そして面白いことに、
「たまたまカード入力の機械の前に
立ってしまった人が、
他のお客さんからキーを受け取り、
指定の階のボタンを押してあげる」
というのが約束事のようになっていました。

私も2回くらい、その役になったでしょうか。
これをすると
「どこから来たんですか?」なんていう
会話のきっかけにもなったりする。
面白い現象ですよね。

不便には不便で、人は対応する。
それより大浴場のような
喜ぶ環境を用意したほうが、
結果的には人が来ることになる。

そうした方針が、
このホテルの飛躍の背景には
あるのかもしれません。
一度は経験してみるといいかも。



[効率無視の仕事術]

「未来を象徴する形」って、どんな形?

本日の夕方、
金沢から帰ってきました!

心配された台風は、
幸いにもまったく影響はなし。

かえって車で外出する人が
少なかったんですかね。
北陸道、上信越、関越、首都高……と、
ほとんど渋滞に巻き込まれることもなく、
順調に帰ってきました。

ただ暑かったですね。北陸は、
今日の金沢は38度を超える
猛暑だったようです。

写真はそんな金沢の駅前、
じつは毎年の夏、
近くに宿泊するようになり、
ずっと建設中の橋げたかな?
……と思っていました。

よく見るとこれ、
完成されたアート作品なんですね。

91年に「市制100周年」を
記念してつくられた
「悠颺(ゆうよう)」という作品。
かなり巨大なものです。

にしても「ゆうよう」とは、
文筆業をしている私でも
初めて聞く言葉。

「ゆったりと風で舞い上がる」
という意味があるそうです。

いったい何の形をイメージしているのか?

調べるとどうも
「カナザワ」という文字が、
組み合わさっているらしい……。
すごいセンスだなあ。

ただ、それからおよそ30年。
いつも夏に来て思うのですが、
ここほど機能的な町って
なかなかないと思います。

この周辺は、
ほとんど「玄関」に当たる地域。
だから周囲はホテルばかりで、
歩いているのも多くは観光客。
台風の影響か、
今年は人通りが少なかったですよね。

これが金沢城のほうに行けば、
オフィスだったり、市庁舎だったり、
ショッピング街だったりと、
賑やかなものが多くあります。

人が歩くところは地下が多いし、
自転車なども地下を通る。
地上は車のために駐車スペースが多く、
中心地のわりには、
あまり渋滞していません。

ついでにいえば、
昨日に行った野田山のように、
完全に「死者の町」として
分離したところもあるわけです。

東京と比べると、
うまく整理されているな……という
印象を持ちます。

未来の町っていうのは、
本当はこういう場所なんでしょうね。
オリンピックを前にして
「ゴチャゴチャさ」が増している
東京を見ると、
ちょっと考えてしまいますね。


〔効率無視の仕事術〕