「万博」の仕事術

2025年の国際博覧会、
つまり「万博」の場所に
大阪が決まりました。

有名な大阪万博は1970年。
当時のことはわかりませんが、
これを弾みに日本経済が
活性化した出来事でした。
7年後も期待できそうですね!

でも、そもそも万博って
一体どういうものなんだろう?

これは「国際博覧会条約」に
基づいて行なわれる
「複数の国が参加した、
公衆の教育を主たる目的とする催し」
だそうで、
「一般博」と「特別博」に分類されるもの。

じつは過去に日本では、
5回も行なわれているんですね。
大阪、沖縄、つくば、大阪、愛知
……と。
子供のころ私も、
つくばの「宇宙博」へ行きましたね。
2回目の大阪は、
「特別博」でした。

ならば最初の万博はいつで、
どこなのかといえば、
167年前。
1851年のロンドンにさかのぼります。

すると、私がピン!と来るのは、
翻訳した名著、
スマイルズの「自助論」』です。

この本が書かれたのは1859年。
初万博の8年後ですが、
イギリスは産業革命を迎え、
帝国主義のまっただなかで
世界を席巻していたころです。

まさに万博で展示されたものの中心は、
産業革命の成果で生まれた
最先端の工業製品だったわけです。

読んだ方はご承知のように、
『自助論』では、
産業革命の担い手になった
発明家たちの話を多く紹介しています。

……ということは、
サミュエル・スマイルズは当然、
この「第1回・国際万博」に
大きな影響を受けていることは
間違いなさそうですね。

イギリスの栄光を示そうとした最初の万博。
副産物として、その影響は、
世界的な大ベストセラーを生み出し、
この本が海を渡って、
豊田佐吉など
日本の起業家を生み出したんです。

だとしたら、
2025年には一体何が起こるのか?
ちょっと楽しみですね。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「アジア史」入門はこちら

本当に感謝すべき「勤労」の相手は?

11月23日は、
「勤労感謝の日」でした。

ということで、休日だったんですね。
気づかずにスケジュールを
少しミスってしまいました。
関係各位の方には申し訳ありません!!

ともあれ、働く人々すべてに
感謝するのがこの日。
本当は仕事をしているべきでは
ないのかもしれません。

でも、本来的な意味は違います。
今日が本当は何の日だったか、
ご存じでしょうか?

それは
「新嘗祭(にいなめさい)」という、
国家行事が行なわれた日。
7世紀の皇極天皇に始まる
非常に古いお祭りです。

新嘗祭でやることは、
簡単にいえば、
「その年の稲の恵みに感謝する」
ということです。

天皇が自ら鎌をとって
収穫を行なう。
そのお米を神様に捧げ、
まだ天皇も食して
自然の恵みに感謝するんですね。

ようするに
「収穫祭」などと同様の趣旨なのですが、
戦争が終わったときに
国家崇拝につながる……ということで、
いまの「勤労感謝の日」に
変更されたわけです。

とはいえ、
農民たちが働いてきた努力に対して、
自然や神様が応えたくれたこと
……に感謝するのと、
働いた自分たち自身に
「感謝しろ」というのは180度違います。

だいたい働いているのは
「自分のため」ですから、
あまりピンと来ないことも確か。

いまはお母さんも働くことが多いから、
「お父さんに感謝」というのも
時代錯誤感がありますしね。

まあ、そもそもの
「新嘗祭」の意味を考えれば、
自然の恵みに感謝するのは
もちろんですが、
仕事ができている環境や、
自分の仕事を支えてくれる大勢の人々。

それに、仕事を成り立たせてくれる
お客様に感謝する日
……ということなのでしょう。

私であれば読者の方々や、
出版社の方々。
ということはこの日は
「休む」のでなく、
いつも以上に頑張って働くのが
正しいのかもですね(笑)

写真は「新嘗祭」ではありませんが、
以前に道志村で、
稲の収穫を手伝ったときのもの。
意外と農作は楽しかったなあ。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

なぜ温泉や銭湯でコーヒー牛乳を飲んでしまうのか?

先日、秦野市の
日帰り温泉に行った際、
風呂上がりに飲みました。

コーヒー牛乳、定番ですね!!

もう、この容器に入った
コーヒー牛乳自体、
銭湯や温泉にしかないんじゃないか?

やっぱり飲むときは、
脇腹に手をやってグビーっ、ですよね(笑)

にしても、いつから日本人は
銭湯でコーヒーを飲むようになったのか?
だいたい、ほかであまり売っていない
コーヒー牛乳が、
銭湯や温泉でだけ大量に売られているのは
明らかに狙っている感じです。

気になって調べると、
じつは銭湯が日本に普及したのは
昭和30年代のころ。

そのとき一般家庭にはまだ少なかった
「あるもの」が、
銭湯と一緒に広まったんです。

それは「冷蔵庫」ですね。

風呂上がりには、
どうしても冷たいものが飲みたくなる。
そこで牛乳や
コーヒー牛乳といった乳製品を、
「ここで売ろう!」と
乳製品メーカーが
大規模な営業を行なったんですね。

当時、銭湯での入浴は
15銭という時代。
一方で本格的なコーヒーは、
50円くらいする高級品だったとか。

でも、コーヒー牛乳は、非常に安い。
そこで風呂上がりに
冷たいものを飲みたい大人は、
せっかくだから、
この「なんちゃってコーヒー」を
好んだんです。

それが「銭湯でコーヒー牛乳」という
定番になったんですね。
なかなかスゴい
マーケティングの成功例かもしれません。

実際、風呂上がりに水分が欲しくなるのは、
大量に発汗したあとなので
当然なこと。
そのうえでコーヒーには
心を落ち着ける効果がありますから、
要望にはマッチしているわけです。

あとはいつのまにか
「風呂上がりにコーヒー」が
定着してしまったから。

だいたい私などは、
「飲まなきゃいけない」
みたいな気持ちにまでなります。

そういう商品をつくりあげたことは、
ビジネスの大成功例でしょうね。



[効率無視の仕事術]

テレビの日とインターネットの日

11月21日は、
「テレビの日」であり、
「インターネットの日」でも
あったそうです。

両方が重なっているのは不思議ですが、
「テレビの日」というのは、
「世界テレビデー」とのこと。
1996年に国連主催で
「第1回・世界テレビフォーラム」が
行なわれたんそうですね。

一方の「インターネット記念日」
というのは、
意外ですが、それよりずっと前。
1969年にさかのぼります。
この日にインターネットの元である
ARPANETが、アメリカ国防省によって
開始されたんですね。

くしくも時代はテレビが衰退し、
動画ですらインターネットの時代に
移行しつつあります。

けれどもメディア戦略の専門家、
大内優さんの
キャラがすべて!』によると、
まだまだマーケティング力では
テレビの力は偉大だとのこと。

なんせ視聴率がたった1パーセントでも、
120万人が見ている
……ということですから、
その規模は大変なんです。
本をそれだけの人が読んでくれたら、
大変なことになりますよね。

大内さんはテレビを利用した
広報戦略の専門家ですが、
「テレビでどのように自分を売れるか」
がわかっていないと、
インターネットの時代になっても
確実に利益を出すマーケティングが
できないようです。

私はテレビの世界とは、仕事上では無縁。
でも、出たことはあります。

画像、NHKの放送なんですね。
静岡のみだったのですが。
伊豆の落合楼で開催された
「作家なりきり合宿」
の様子が
ニュースとして取り上げられました。
一緒にいるのは酒井さんですね。

「作家・夏川賀央」も大々的に
紹介されたのですが、
いかんせん私はそのころ
『キャラがすべて!』にあるような
ノウハウを知りません。

だから放送を宣伝材料にして、
何かのビジネスへ誘導したり、
潜在的なお客さんのリストを得る
……ということが、
うまくできませんでした。
惜しかったですよねえ。

メディアの性質が変化しているなか、
大切なのは、
「マス」をどのように「個」に
落としていくかということ。

作家でも、講演家でも、
デザイナーでも、イラストレーターでも、
これからは自分の中で
メディアをどのように活用していくかを
考えなければいけません。

大変な時代にはなってきましたが、
逆に面白いことは
できるのかもしれませんね。



[効率無視の仕事術]

成功者たちの失敗から学ぶこと

写真で紹介したのは、私の本。

新刊としてリニューアルされた
時間を使う人、時間に使われる人
(きずな出版)
そして、元となった
『成功者に学ぶ時間術』ですね。

仕事で大きな成果を出した著名人から、
時間活用のコツを学ぶ
……という内容ですが、
新しく本を改訂する際に、
取り上げた成功者も変更されています。

既刊からカットされた項目には、
こんなものがありました。
「時間をシフトする仕事術」。

取り上げた人物は日産元CEO、
カルロス・ゴーンさんだったんですね。

くしくも日本中で
話題騒然の人物になってしまいました。
突然の逮捕。
50億もの収入を偽っていたとか。
金融商品取引法違反ということです。
ビックリしましたよね。

つくづく内容をカットしていて
よかったな……という話になるのですが、
別に今日の日を予見したわけではありません。
ただ、内容が古くなっていたからです。

『成功者に学ぶ時間術』が発行されたのは、
10年以上前の2006年です。
そのときはまだ、
日産の再建に成功したばかりでした。

彼の時間術とは、簡単にいえば、
こういうもの。
①目標に対して期限を明確にする
②期限内に目標を実現するために、
 ムリをしてでも時間をこじあける

難しい仕事をするためには、
ときにはハードワークも必要になる。
ただ、ずっとは当然できませんから、
「ここぞ」という期間に
努力の量を集中させるんですね。

その考え方は、
いまの時代だってとても大事なこと。
やはり私たちが仕事で成功するために、
学ぶべき考え方には違いありません。

そんな見本のような人でありながら、
どうしてこんなことに
なってしまったんだろう……ですよね。

むろん捜査はこれからですから、
事実はまだわかりません。

ただ、私が本を書いたのは2006年。
もう12年が経ち、
すでに目標に向けて全力で走るような
立場ではなくなっているわけです。

だいたい失敗する成功者というのは、
こういう「目標を終えたあと」の
晩年に失敗をしてしまいます。

ヘンリー・フォードだったり、
ライト兄弟だったり、
コロンブスやニュートンだったりと、
晩年にうまくない人生を送ってしまった
偉大な人というのは、案外と多いんですね。

だからといって、成し遂げたことから
私たちが学ぶ要素が
なくなるわけではありません。

大切なことは見本にし、
失敗に関しては、自分の教訓とする。
書き手の私としても、
そういう考え方を踏まえながら
大切なことを読者に伝え続けていきたいです!



[効率無視の仕事術]