「困難を乗り越えてきたもの」だから輝ける

何度か紹介している
目黒区の大円寺。
「大黒さん」で有名なところですが、
こちらにこんなお地蔵さんがあります。

「とろけ地蔵」というもの。

画像のように、
本当に「とろけ」てしまっています。
まるでモンスターのような風貌ですが、
もともとはもう少し大きかったのでしょうね。

なんでも、もともとは品川沖で
漁師さんが引き上げたもの。
そのときから損壊が激しかったそうですが、
さらに有名な「明和の大火」で損傷。

それでもかろうじて
お地蔵のさんの姿を保っているんです。

なので
「どんな苦難もとろけさせる像」として、
現在も大切にされているんだそうです。

調べると全国に、
こうしたお地蔵さんや
仏像は多くあります。

水害にあったり、火事にあったり、
捨てられて放置されたり、
海や川で見つかったり。

損傷しながらも、
それでも有り難い姿を保っている。
だからこそ、
その強さに価値を見出し、
人々は敬慕を寄せた
……ということですね。

そういう「大切なもの」って、
皆さんにもあると思います。
何度もなくしたけれど、
いつか戻って、手元にある。

壊れたり、傷ついたりしながらも、
役に立っている。
汚れていても、ボロボロになっていても、
それでも身近で自分を支えてくれる存在。

だからこそ私たちは、
余計に愛着を感じるのですね。

もちろん、それは人に関しても同じこと。

いや、むしろ傷ついても立ち上がり、
困難に立ち向かおうとする姿を、
私たちはこうした像に
反映させるのかもしれませんね。

自分もそうした強さを持ちたい
……と。

あらゆるものがリニューアルされ、
修復されて、
キレイに生まれ変わっていく現在。
でも、こうした苦難の跡に
敬意を払う気持ちは、
どこかに持っていたいもの。

また私たちも、
困難を乗り越えてきた自分に対して、
もっと誇りをもっていたいですね。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

「潜在意識の力」を使いこなす

本日は編集のお手伝いをした本の紹介です!

7月24日に発売されたばかり、
累計120万部という
有名な自己啓発の先生ですね。
井上裕之先生の新刊。

「変われない自分」を一瞬で変える本
きずな出版さんより、
本体1400円で発売です!

非常に本格的な自己啓発書です。

というのも本書は、
最近流行のスピリチュアルな
「引き寄せ」の法則に対する、
こんなアンチテーゼで始まっています。

「私はあえて本書では、
『引き寄せ』の考え方では、
あなたが幸せになることはない、
という立場を取ってみたいと思うのです」

その理由はこうです。

「それは多くの読者が間違って理論を解釈し、
幸せになれない悪循環を繰り返しているからです」

では何をするかというと、
本書のサブタイトルにあるように
「潜在意識の使い方」なんです。

かつて佐藤富雄先生は、
人間の脳内には、
自動的に目的を達成させる
装置のようなものが備わっている
……と説きました。

同じようなメカニズムを
井上裕之先生は、
「知識の貯蔵庫」と呼んでいます。

それは私たちが毎日の生活で
積み上げてきた情報を取捨選択し、
「自分の目的を達成させるナビゲーター」
として機能するもの。

けれども多くの人は、
この「知識の貯蔵庫」を
上手に活用できていないんですね。

私たちの頭の中にあるのは、
すべて私たちが過去において
体験したり、見知ってきたものなんです。

それをどのように解釈するかによって、
人生は変わってくる。
うまくいかない人はそれを、
ただ現在がうまくいかないように解釈している
……ということなんです。

でも、そんな解釈は、
一発で上書きできる!
本書はそんな方法を解説したものです。

ひと昔の自己啓発の名著で学んでいながら、
「いまの安易な風潮で
すっかり忘れてしまっていたこと」を
何だか思い出せてくれるような本ですね!



[常識転換の読書術]

「暑さ」が動かしてきた歴史

本日、東京は観測史上
初めて40度を超えたとのこと。
本当に暑い日が続きますねえ〜。

昼間に銀行へ行っただけで、
なんだか私はふらふらしてしまいました。
熱中症など、
皆さま本当にお気をつけください。

「暑さ」が大変なのは、
いまに始まったことではありません。
そもそも人類の歴史というのは、
発端から「暑さ」との闘いだったんです。

というのも、
インド、メソポタミヤ、エジプト……といえば、
文明の発祥地ですが、
みんな「暑いところ」ですよね。

これ、偶然ではありません。

たとえば紀元前3500年くらいに
ウルクという都市で芽生えた
シュメール文明。

「謎の民族」とも言われ、
その起源は定かではありませんが、
この前身となった
「ウバイド」という文化圏で、
気候変動による暑さにより
大干ばつが起こったことが推測されています。

暑さから逃れてきた人々が水辺に集中し、
そこから国家が生まれていった……。
そういう推定もされているんですね。

一方のエジプトといえば、
暑くなかった時代には、
みんなサハラ砂漠に広がって
勝手に生きてきたんです。

それが暑さにより砂漠化が進み、
人々はだんだん、
ナイル川に集中していった。

すると増えた人口を支えるため、
治水、灌漑をして農業を営むようになり
……と。
長い年月をかけて、
文明が生まれていったようなんですね。

つまり暑さという自然の驚異に対して、
人々はつねに協力して、
新しい生き方を生み出してきた。

クーラーを発明し、
サマービズを習慣づけて……という
現代までの歴史と、
それは変わらないわけです。

逆に言うと、暑くなったのに、
頑なにそれに対応できないのでは
滅びの原因になってしまう。

私たちはもともと
柔軟に自然に対処していたわけですから、
しっかり暑さ対策をして
この夏を乗り切りましょう。

写真は学生時代のものを
引っ張り出してきました。
エジプト最古の本格的なピラミッド、
サッカラの「階段ピラミッド」ですね。

ギザにあるもっとでっかいのより、
自分は好きだったりします……。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「アジア史」入門はこちら

愛された「童謡作家」の秘密

出版社が多く集まっている
神楽坂の界隈に
「筑土八幡神社」
という神社があります。

写真はその境内にある碑。
「田村虎蔵先生をたたえる碑」
……とありますが、
この方をご存じだったでしょうか?

明治時代の作曲家で、
児童唱歌を多くつくった方。

「ま〜さかりかついだ金太郎〜」の
「きんたろう」をはじめ、
「一寸法師」や「花咲爺さん」などの
曲をつくっているとのこと。

じつはこの神社の敷地内に家があったそうで、
碑がつくられているそうです。

でも、じつは出版と無縁ではない、
この方は「言葉」の世界に
大きな革命を引き起こしているんです。

それは「言文一致唱歌」という
新しい動きをつくったこと。

これが何かといえば、
ようするにそれまでの童謡は、
ずっと「文語」で歌われていたんです。

それじゃあ、歌っている子どもが
意味もわからないし、
面白くない。

話している言葉と同じ言葉を使った
歌を歌おうよ……ということで、
はじめて日本人は
「意味がよくわかる歌」を
歌えるようになったわけです。

これがどれだけ大きなことか、
わかりますよね。
つまり言葉というもが、
私たちにとってずっと身近なものになった。

それは当然、読書にも
還元されていったわけです。
すでに明治期になってから、
口語体の著作も次々と生まれています。

ただ、この方の場合、
「歌はみんなが楽しむものだ」
という考えに則したもの。

本職は小学校で
音楽を教えていたそうですが、
「その授業を聞きたい」と、
大勢の大人が訪れていたそうですね。

ぜひぜひ記憶に留めたい人物です!



Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?

「謎肉」って、いったい何?

昨日とはうってかわって
リーズナブルなお食事……ですが、
日清食品の「カップヌードル」です。

いま売り出し中の
「珍種謎肉」というシリーズ。
「ガーリックシュリンプ味」
というもの。

およそ「肉」には見えないのですが、
入っている赤いものは
エビをふわふわに加工した食品。

なかなかガーリックと
柑橘系のスパイスのあるスープに
合いますよね。
けっこう美味しいですね。
見た目以上に濃厚ですね。

それにしても、
面白いのはこの「謎肉」というコンセプト。

じつは「カップヌードル」の
中に入っている肉は
以前から「謎肉」と言われ、
あらぬウワサを
立てられていた経緯もあるんですね。
何の肉を使っているんだろうか?……と。

昨年、じつは、
その正体が「初公開」されたんです。

発売記念日に合わせた
イベントでのことだったようですが、
肉と大豆を混ぜた
ハイブリット食品だった……ということを
日清が初公表したそうなんですね。

まあ、変なものは使ってなかった
……ということになります。

そこで今年からは、
なんと「謎肉」のウワサを
逆手にとったような
新商品を出してきています。

第一弾は従来の「謎肉」に
チリソースで味つけた、
「チリ肉」で。
今回は「エビ肉」ということだったわけです。

いずれにしろ、
ともすればネガティブにもとられるウワサを
逆に商品開発に生かしてしまう、
このセンスです。

ちょっと自虐的ではありますが、
最近はこういうのが
ウケる傾向にもある。
一種の
「マイナスをプラスに変える発想」
かもしれませんね。

それを考えたら、
ときどきアマゾンで書かれる
ネガティブコメントなども、
生かしようはあるのかもしれない(笑)
参考にしましょう!

味は個性的ですが、
よかったら試してみてくださいませ!



[効率無視の仕事術]