動物との関わりが人間関係に生きる

ジョギング途中で神社に寄り、
手水をしようと思ったら、
堂々とそこで猫が水を飲んでいる……。

そんなことが増えている、
この馴染みの氏神様。
前にもブログに書いたかもしれませんが、
最近は3匹になっています。

しかも、あまりに人間さまに
躊躇がなくなってきた。
写真のように、お参りしようとしたら、
目の前でこっちを見つめていた
……なんてこともザラです。
まあ、
ラッキーな気持ちにはなるのですが(笑)

神様と猫、といえば、
最近、スピリチュアルな仕事をしている方に、
「人との付き合いがうまくなりたいなら、
動物との付き合いを学びなさい」
という話を聞きました。

これは別に、スピリチュアルな話では
まったくないんです。

私たちが人とつき合うときは、
どこかで駆け引きをしています。
「用いられたい」とか
「好かれたい」とか、
「尊敬してほしい」とか
「言うことを聞いてほしい」などなど。

結局は自分の損得。
それが反応の一つひとつに表れるから、
相手との関係がおかしくなってしまう。
純粋な気持ちで
1対1の付き合いをする……というのは、
案外と難しいんです。

でも、動物と関わるときって
どうでしょう?

損得を考えたって仕方がありません。
ただ、「おいで、おいで」とか。
その存在そのものに自分が癒されている
……とか。
つまり、「相手のこと」だけに
集中せざるを得ないんですね。

目の前に相手がいるのに、
「自分のこと」を考えてしまうのは、
結局、甘えがあるのです。

つまり人間同士には言葉があり、
理性があり、共通のルールがある。
だから、コミュニケーションによって、
どうにでも言いたいことを伝えることはできる。

でも、動物はそうでない。
思いを伝えるためには、
真摯な態度で向かい合わなければいけない。

ただ、本当は人間同士であっても、
そんなふうに純粋に相手と向かい合わなければ、
「いい人間関係」は生まれません。
だから動物とつき合ってみることは、
人との付き合い方を考えるのにも
有効だと言うんですね。

ペットを飼っている方は、
普段からやっているのかもしれません。
そうでない方も、
機会があればぜひ、
そういう視点で動物とかかわってみてください!



[効率無視の仕事術]

悲劇が変えた歴史

ちょうど106年前、4月14日の夜のこと。
イギリスのサウサンプトンから、
ニューヨークに向かう豪華客船が
氷山と衝突しました。

そう、タイタニック号ですね。

映画でも有名になっている
歴史的な海難事故。
沈没したのは15日の深夜2時。
1500人以上の犠牲者を出しました。

以前にも紹介しましたが、
ここには日本人も乗船していました。
奇跡的に助かった細野正文さんという方。
明治時代の役人さんで
YMO・細野晴臣さんの祖父に当たるそうです。

じつは当時、
「日本人が、白人をおしのけて
救助船に乗った」
なんていうウワサが起こり、
彼は役職を解雇されてしまいました。

でも、このウワサ。
後に事実でなかったことが
証明されています。

ところが細野さんは、
生涯を通して誹謗中傷されたことに対し、
何の弁解もしなかったそうです。

「1人でも助けることができたのでは」
という無念が、
当人の中にあったのでしょうね。

「私は、日本人として不名誉にならないように、
平然と最後の瞬間を
迎えようと心に決めることにした。
しかし、一方では、
何とか助かる見込みを探して待っている自分もいた」
そんな言葉を遺しています。

真摯に自分を見つめ、
正直な気持ちを告白している。
その態度は立派ですよね。

それに比べて、現代の官僚は
一体何をやっているのだろう……。

世界は失敗から学ぶ。
タイタニック号の事故を通し、
じつは航海の国際ルールは
かなり修正されました。

・救命ボートの数を増やし、訓練回数を増やす
・無線機には24時間スタッフをつける
・氷山の有無をパトロール巡回する
・海事安全規則を国際的に統一する
……などなど。

真摯に非をみつめ、
同じ失敗を、二度と繰り返さないようにする姿勢。
当たり前のことなんですが、
いまの日本には
少し欠けているかもしれませんね。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「アジア史」入門はこちら

成功者の「時間」の使い方26〜ベーブの仕事術

時間を使う人、時間に使われる人』と
「すぐやる!」で、人生はうまくいく』を、
さらに皆さんに役立ててもらうための連載。
久々ですが26回目です。

今日は最近の大谷翔平選手が
「再来」と呼ばれたことで、
よく名前が出てくる方。

伝説的なメジャーリーガー、
ベーブ・ルースさんですね。
戦前の大リーグで大活躍した選手です。

私が子どものころは、
野球が人気スポーツだったこともあり、
必ず伝記を読まされました。
でも、いまどうなんだろう?
この方の「伝説」って、
どれくらいの人が知っているのでしょうか。

100年ぶりの二刀流なんていいますが、
実際、ベーブ・ルースさんが、
ピッチャーとして活躍したのは初期の話。

後年は打者に専業し、
714本というホームランを残しています。
その後、ハンク・アーロン選手や
王貞治選手が、
この記録を塗り替えていますね。

ただ、それ以上にベーブ・ルースさんは、
そもそも野球を
アメリカの国民的スポーツに変えた方。
それまで野球は
「下層階級のスポーツ」だったそうですね。

孤児として育ったベーブさんも、
もとは9歳で酒やタバコをやり、
万引きをしていたという札付きのワル。
「ベーブ」という名も、
「赤ちゃんみたいな素行」という意味で、
ついたニックネームだそうです。

ただ、彼は野球をやることで、
自分が皆を喜ばせられることを知った。
それで偉大な選手へと成長していくのですが、
有名なのは「予告ホームラン」ですね。

慰問に訪ねた病院で出逢った男の子。
「本人に生きる希望が出れば、
病気も克服できる」と医者に聞いた彼は
約束するわけです。
「明日の試合でホームランを打つよ」と。

そして伝説的な試合。
バッターボックスに入ったベーブは、
まず遠くのバックスタンドのほうへ、
バットを向けます。
あそこを狙うぞ……と。

そして本当にバックスタンドに飛び込む、
特大のホームランを打ったわけです。

それだけの覚悟と自信を持っていたからこそ、
できた彼の偉業。
でも、「まず宣言する」ということで、
私たちはもっともっと
力を発揮できるのかもしれません。

時間がなくてできないこと。
いつも挫折しまうこと。
恥を覚悟で、宣言してしまえばいいんです。
されば、必ず何とかして
やってしまうことになる……。

大谷選手の二刀流だって、
結局は宣言の力が大きかったですものね。



[時間を使う人の秘密]

子どもゴコロを取り戻す!〜井深大さんの考え方(古典学32)

久しぶりに「古典」の紹介ですが、
そう古い本というわけではありますが、
今日はこちらの本。

幼稚園では遅すぎる
(サンマーク出版)
というもの。

基本的には児童教育の本ですが、
書いたのはソニー創業者の
井深大さん。
じつは4月11日は、
生誕110年……ということだったんですね。

最近はようやく
元気を取り戻してきたソニーですが、
一時はかつての創造力の欠除をずっと
言われてきました。

そんなソニーを創造性一本で
築き上げたのが井深さんでしたが、
彼は「子どもの教育」ついて
かなり研究していたそうです。

自身のお子さんが発達障害を持っていた
……ということもありますが、
失われていく日本人の創造力を
児童教育の結果と
みなしていたのかもしれません。

「高度に発達した創造性には、
推理だとか思考、
工夫などという客観性が求められますが、
その出発点は幼児期の
主観的な感動、感受性にあるといえます」

そう、子どものときの感動が、
大人になってからの創造力に
つながっているんですね。

私たちが子どものときは、
だいたい周囲は
「感動することだらけ」だったはずです。

だからたいてい
「あれ何?」「これ何?」と、
いろんなものに好奇心を持っては大人に聞き、
さんざんに困らせたもの。

でも、いつのまにか
それら感動のタネだったものは、
「どうでもいいもの」になってしまう。

実際、私たち、子供のころの
疑問を全部解決しているかといえば、
そんなことはありません。
日常でも「知らないこと」は、いくらでもあります。

でも、ただ感心がなくなってしまう……。
目の前の生活に必要なことしか、
見えなくなってしまうわけですね。

でも、そんな無関心さが、
じつは私たちの限界をつくっている。

だからこそ本書は、子育てのためだけでなく、
「子ども心」を取り戻し、
自分を成長させるために読んで欲しいですね。

かつてそんな趣旨のことを書いた、
私の本。
『大人のアタマで考えない。』も
隣に置いておきました!



[夏川賀央の「古典学のススメ」]

「大先生」になる条件とは?

画像は先日、某著者先生をまじえて
打ち合せをした汐留の高層ビル群です。

たくさんの著書のある有名な先生。
私はかつて1冊の本を編集したのですが、
あまり成績はよくありませんでした。

その後、とあるパーティで、
ご挨拶もさせていただいたのですが、
まあ、記憶などされていないだろうな
……とは思っていたんです。

ところが久しぶり、顔を見るなりです。

「あの本、ものすごく好評だったんだよ。
他社の◯◯さんという編集者は、
ミリオンセラーになるって言ってたし」
「あのパーティは、盛り上がっていたよね!」

……ちゃんと、覚えてられたんだなと。
嬉しいとともに、驚いてしまいました。

見るとそこに集まっている
数人の協力関係者は、
他の会社を辞めて独立されている方ばかり。
中には顔を見知った方もいます。

こんなふうに会社の枠を越えて、
個性的な仕事のできる人を
大切にしているんだな……と。
人間関係を大切にする姿勢と
人望の深さに感動してしまいました。

仕事がら数多くの著者先生にお会いしましたが、
「この人はすごいな」と思うのは、
1冊飛び抜けて
売れた本を書く方ではありません。

売れようが売れまいが、
100冊、200冊と、
コンスタントに本を出し続けられる方。

アイデアはもちろんですが、
これ、編集者さんに
「この人の本を出したい!」と感じさせる人でないと、
絶対にできないんです。

ましてやこの厳しい、出版事情ですからね。
売れた本の続編なら
どこも出したいでしょうが、
失敗したあとでも出せるのは、
それを上回る魅力が著者にないといけません。

でも、出し続けられるから、
ときどき大きなヒットも生まれるんですね。

そういう人に、
自分もなりたいものです……。

かくいう私も、いま目の前には、
37冊目になる本のゲラ。
私の場合はエージェントさんさまさまで、
まだまだ大先生レベルには届きません。

ただ、魅力的になるよう、
一生懸命に精進していきたいものです!



[夏川が出会った「できる人」たち]