タコ、ヒトデ、アサリ……長年の疑問がわかった!!

夏川が読んだ本の紹介ですが、
本日はちょっと異色な
こちらの本!

ウニはすごい バッタもすごい
(中公新書)
というもの。

著者はナマコの専門家である、
東工大の本田達雄名誉教授。
ナマコの歌をつくったりしている方ですが、
『ゾウの時間 ネズミの時間』
『生物学的文明論』など、
けっこう私は著書を読ませていただいています。

本書は不思議なタイトルですが、
内容はそのままのもの。
つまり、
「無脊椎動物」の構造について
解説した本です。

・刺胞動物……サンゴ
・節足動物……昆虫、エビ・カニ
・軟体動物……貝、タコ、イカ
・棘皮動物……ヒトデ、ウニ、ナマコ
・脊索動物……ホヤ
 ということですね。

なんで今さら、
こんな動物の知識を……と思うのですが、
読むといろいろ謎が解けます。

たとえば、貝とタコ、
仲間でありながら、
まったくそうは見えませんよね。

でも、じつは貝が
「もっと泳げるようになりたい!」と、
足を伸ばして、殻の部分を退化してくと、
形はイカになっていきます。
イカには薄く、殻の名残も残っています。

そして
「そんなに速く泳げなくていいから、
むしろ孤高で自由に生きたいな」
なんてドロップアウトすると、
形はタコになっていく……。

サザエが砂浜に出ると、
殻の部分が頑丈でも、
裏側から攻撃される可能性があります。
そこで彼らは、アサリのような二枚貝に
進化することになった。

ヒトデはそれぞれの足で
流れてくるエサをキャッチしますが、
流れの方向の前後に足があると
邪魔をしてしまう。
だから必然的に「星の形」に
なっていった……。

さらにバッタやノミは、
かのルフィ船長の
「ゴムゴムの実」のような、
伸縮機能でジャンプしているんですね。
普通に「筋肉の力」ではありません。
体が小さいからこそ、できる技のようです。

などなど、
人間とはまったく違うメカニズムで動く
生物の世界がここにはあります。

その一つひとつは非常に合理的で、
「環境に適応し、子孫を増やす」
という意味では、
人間よりはるかに地球上で
成功しているやつらなんです。

興味ある方は、
ぜひ勉強してみてくだいませ。
隣にメンダコを並べてみましたが、
読むと水族館に行きたくなりますね。



[常識転換の読書術]

武士の時代を終わらせた男

写真は先日、近くで打ち合せたついでで、
お参りした場所。
「靖国神社」ですね。

別に特別に傾いた思想を
持っているわけではありません。
純粋に神社としてお参りしただけですが、
この靖国神社でひときわ目立つ、
入り口の銅像。
どなたかご存じでしょうか?

大村益次郎さん、ですね。

長州藩の武士であり、
啓発録』の橋本左内さんらと
「適塾」で学んだ人物。
やがて軍略家として頭角を現し、
高杉晋作さんとともに
「奇兵隊」の創設に携わります。

明治政府のになってからは、
陸軍創設に大きな貢献をしています。
司馬遼太郎さんは
『花神』という小説で
彼の人生を描きました。

その大村益次郎さんが、
どうして靖国神社に鎮座しているのか?

大戦の反省云々で、
よく隣国からは文句を言われるのですが、
そもそも「靖国神社」というのは、
戦場で散った人々の「御霊」を
神さまとして祀った神社です。
その発端は、幕府と政府軍が争った
「戊辰戦争」にさかのぼります。

この「戊辰戦争」において、
刀で戦おうとするサムライたちを
大砲であっというま掃討していったのが、
ほかならぬ益次郎さんだったわけです。

軍略の天才は、
戦場においては冷徹。
彼は近代兵器でもって
武士の時代を終わらせました。

でも、それだからか?
敵も味方も含めて、犠牲になった人々の
鎮魂をする施設をつくりたい
……という希望を持っていたそうなんです。

その施設は、
「東京招魂社」として
陸軍が管轄していた地につくられます。
これが靖国神社の前身ですね。

そんな矢先、
大村益次郎さんは、反政府派の刺客に
暗殺されてしまいます(1869)。

そこで「東京招魂社」の創設に
力を尽くした彼の銅像が、
ここに立つことになったんですね。
日本初の「西洋式銅像」だったそうです。

政府軍に一掃された武士たちの魂が、
彼の銅像を快く思うかどうかはわかりません。
ただ、よくも悪くも、
国のために命をかけた魂は
「神さま」として敬うのが神道の考え方。
それは賛否両論いわれる
大村益次郎さんにしても同じ。

ここでは安らかな気持ちで、
ただお参りすればいいのでしょうね。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

人生の最期までワクワクしていたい!!

暑い日が続きますが、
このところ、偉大な方々が
世を去ってしまいました。

18日に105歳の寿命をまっとうされたのが
日野原重明先生でした。
100歳過ぎても、聖路加病院の
現役の医師。

それ以上に、
多くの人に勇気を与えてくださいましたね。
講演をし、本を書き、
ミュージカルの原案までつくっていました。

なんでも日野原先生、
58歳のときに
「よど号ハイジャック事件」の人質となり、
それ以来、「自分は一度死んだもの」と考え、
生きることの尊さをうったえ続けたそうです。

「死に方は生き方で決まる」
というのが、その哲学。
最後まで生きる人間がやるべきこと……をと、
だから100歳を超える現役で、
人生を満喫できたんでしょうね。

それとまったく別の角度で
「死」と向かい合った人生を送られたのが、
右側の方。

16日に77歳でこの世を去ったそうです。
ジョージ・ロメロ監督。
私世代の方は、大勢がおそらくお馴染みです。
いまではごく当たり前のジャンルになった
「ゾンビ」映画の
礎を築いた方ですね。

死人が生者を食う化け物になって
甦るのが「ゾンビ」。
私が小学生のころ、
怖くてトラウマになった映画です。

その怖さというのは、
単に死体が襲ってくる怖さではない。
一連のシリーズを見ればわかるのですが、
思考停止し、
本能のままに襲ってくる死者によって
滅ぼされる世界。
それは
「生きる者が支配する世界とどう違うのか?」
という問題を痛烈にうったえました。

そのロメロ監督が、
最初にゾンビ映画を撮ったのは
28歳のとき。
最後は69歳のとき……ですから、
すごいですよね。
最後まで「自分がやるべき」と
思ったことを
徹底してやり続けた姿勢が見えてきます。

正反対ではあるものの、
人生の最期まで、自分の使命を貫いた2人。
おそらくその人生は
一貫してワクワクしたものだったでしょうね。

お悔みを申し上げるととともに、
そんな人生を自分も築き上げていきたいですね。



[公私混同の時間]

どんな仕事も「一歩成長させる」には欠かせないこと

夏川が読んだ本の紹介ですが、
今日は7月30日に「賢者の会」で
同テーマの講師をしていただく
私のビジネスパートナー。

10年ぶりの新刊ですね。
藤原毅芳著、
図解でわかる 回せるPDCA』。
(秀和システム、1200円)
7月7日に発売になっています。

ちなみに「賢者の会」の詳細は、
こちらですね。
https://www.facebook.com/events/130084497581895/

PDCAはけっこう古い概念ですが、
最近になって、
言葉がしょっちゅう聞かれるように
なりました。

どうしてかといえば、
いよいよ1人ひとりの仕事における
時間換算したうえでの成果や、
成長度合いが、
深刻に判断される世の中になってきた
……ということでしょう。

本書の対象となる人に、
藤原さんはマネジャーやチームリーダーのほか、
次のような人々をあげています。

・締切を守れない人
・いつも時間に追われている人
・計画倒れの経験しかない人

つまり、
「なんだか昨年と
同じようなことをしているなあ」とか、
「相変わらず進歩が足りないなあ」
……なんて悩んでいる人は、
結局のところ
「PDCA」ができていないんです。

英語の略字にすると難しそうですが、
実際はとても簡単なこと。

何か目標を立て(Plan)、
それを実践し(Do)、
結果を検証して(Check)、
自分の仕事を改善し、
成長していく(Action)
……ということですね。

本書でも述べていますが、
「Check」は最近、
「Study(研究)」に置き換えられ、
「PDSA」とも呼ばれます。

いずれにしろ
「PDCA」がサイクルとして回っていけば、
つねに自分の課題がわかり、
そのための検証、勉強、啓発が行なわれ、
問題を解決した自分に
一歩成長することになります。

それでやっと
「時間に追われない自分」
「目標が達成される自分」
「昨年より成長した自分」
になれるのですから、
仕事をする人は、
どこかに取り入れなければならない
「システム」なんです。

いろんな阻害要因はあるのですが、
どうすればそれを克服できるか?
本書はそれを図解でわかりやすく
解説しています。
おススメです!

また30日の勉強会でも、
もっとわかりやすく
教えてもらいますよ(笑)



[常識転換の読書術]

成功者の「時間」の使い方7〜「ブラタモリ」の仕事術

新刊、
時間を使う人、時間に使われる人
(きずな出版、1404円)
の延長でブログ連載している
「成功者の時間の使い方」。

本日、取り上げてみたいのは、
タモリさんの時間術!
それは私が土曜日に楽しみにしている番組。
NHKで7時30日に放送している
ブラタモリ』です。

先日は秩父を取り上げていました。
久々に行きたくなったなあ。

それにしても、
タモリさんにとって、
これほど時間効率のいい仕事もありません。
なんせほとんど「趣味」ですから(笑)

ぶらり旅に行って、
取り上げるのは「地理」の話だったり、
地方の歴史の話だったりと、
マニアックなネタばかり。

それで驚異的な視聴率を叩きだしています。
好きなことをやって、
それでいて大きな結果を出しているのですから、
これは私どもが「賢者の会」で目指していること、
そのままですよね。

でも、好きなことで、
しかもマニアックなことをやって、
みんながついてくるなんてことが
果たして私たちに可能なんだろうか……?

ヒントはやはりタモリさん、
決して「マニアック」なんてことはない。
視聴者を考えているんです。

考えてみれば私たち、
旅行に行くと、ふだんは感心ももたないような
その地の歴史だったり、
その地の自然や地理に感動しているんです。
でも、帰ってきたら忘れてしまう(笑)

ただ、そういうのが旅における
「非日常」の醍醐味なんでしょうね。
この番組は見事に、
そうした旅の「瞬間的な感動」を
疑似体験させるようにしているわけです。

じつは「ブラタモリ」も、
最初から成功してわけではありません。
パイロット版で放映していた初期は、
企画中止の危機も迎えていたとか。

どうせ、そうなるなら極力楽しもうと、
タモリさんは極力、
事前情報を排除し、
現地でいきなり情報を知って、
番組での散策を自分で楽しめるようなものに
変えてしまった。
これは観ている人にも
新鮮だったんでしょうね。

視聴者と、あるいは読者と、
あるいはお客さんと、
仕事をする側は「時間」を共有します。

「一緒になって、その時間を楽しもう」
とする発想は、
非常に重要なんだろうなと思います。

自分の本や、
「賢者の会」にも、
取り入れていきたいですね!



[時間を使う人の秘密]