第53回の「賢者の会」を開催しました!

本日は広尾にて、
53回目の「賢者の会」を開催しました。
7月末のこの時期、
お集まりいただいた皆様は、
本当にありがとうございました!

ゲスト講師は
経営コンサルタントであり、
「賢者のビジネス研究所」副社長の
藤原毅芳。
新刊『図解でわかる!回せるPDCA』を
テーマにした話になります。

でも、その前に……と、
最新のビジネスの動きを動画で紹介。
やはり話のもって行き方は
上手ですよね……。

P(Plan)=計画
D(Do)=実行
C(Check)=検証
A(Action)=改善

50年代に始まる経緯から、
最新の情勢までをわかりやすく解説。
意外とトヨタよりも、
「しまむら」などのほうが
上手にサイクルをつくっているとは、
驚きでした。

写真にある
「そもそも計画の立て方を間違っている」
とは、非常に重要なポイント。

つまり、みんな実行性の低い計画を
最初に立ててしまっているんです。
そうでなく「PDCA」は、
「ゆるく」計画を立てることから始め、
スピードよく回して、
自分を成長させていくことが大切なんです。

大きな目標を実現するのでなく、
小さな目標を繰り返して、
回数を重ねていくわけですね。

勢いに乗っているコンサルト藤原は、
8月も『図解でわかる!伸びる営業力』が
発売される予定。
ぜひこれから注目ください!

第二部のミニセミナーでは、
今回の本の版元である
秀和システムの編集者、
Tanakaさんが登場。

短い時間ですが、
最近のヒット作の企画ポイントを
お話しくださいました。

・この著者のメッセージを世に伝えたい
・こんな企画の本をつくりたい
・こんなカバーデザインの本をつくりたい

編集者さんが本をつくる出発点は、
決して1つではないんですね。
いずれにしろ本をつくる目的が
ハッキリしているから、
最終的には売れる本になるのでしょう。
参考になりました!

次回、8月は「賢者の会」をお休みして、
次は9月に開催する予定です。
新しい企画を私たちも考えますので、
ぜひ楽しみにお待ちください!!





[賢者の会・賢者のビジネス研究所]

有栖川公園と新渡戸稲造さんの話

明日は「賢者の会」ですね。
https://www.facebook.com/events/130084497581895/

内容については、
さんざんブログで告知してきました(笑)
あとは藤原さんの講義を
楽しみにしていただきたいのですが、
1つ紹介に加えたいのは、
明日の会場がある場所ですね。

「広尾ありすいきいきプラザ」
この「ありす」というのは、
お隣にあります
「有栖川宮記念公園」からとったもの。

港区でも有数の森と池がある公園で、
憩いの場所として、
また広尾のお洒落な地にある
デートスポットとしても知られています。

ただ、港区生まれの私にとっては、
「子供のころの遊び場」です。
自転車で友だちとやってきては、
池の中につかり、
ザリガニをとった思い出深い場所。
来るたびにそのころのことが
頭によみがえりますね(笑)

でも、最近になってからも
じつは因縁深い地になりました。

というのも、そもそも
「有栖川宮記念公園」とは、
明治時代に有栖川宮家の、
御用地があったことに端を発します。
歴史好きの方は
14代将軍・家茂の妻になった
和宮さまのもともとの婚約者だった
「有栖川宮熾仁親王」をご存じでしょう。
公園内に像がありますが、
幕府と明治政府軍が争った
「戊辰戦争」では
政府軍の最高指揮官を務めました。

でも、その有栖川宮家の管轄になる前は、
ここ「盛岡南部藩」の下屋敷だったんですね。
だから「広尾ありすいきいきプラザ」は、
「南部坂」という坂の上にあります。

この「盛岡南部藩」といえば、
夏川が古典にのめりこむきっかけになった
武士道』の著者である
新渡戸稲造さんの家が
武士の時代に仕えていたところだったんです。

新渡戸さん自身、
武士の経験は子供のころ……ですが、
この辺はあるいはよく
出入りしていたかもしれません。

そんな夏川にとって縁ある
この「ありす」の地。
歴史ある公園は
現在もとても美しい場所ですので、
「賢者の会」にいらっしゃる方は
寄っていただくといいと思います!





[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

これがユダヤ流のPDCA「計画力」

7月30日は「賢者の会」。
https://www.facebook.com/events/130084497581895/
写真はミニセミナーで登壇いただく、
秀和システムの編集者
Tanakaさんがつくった
ユダヤから学んだモノの売り方
(立川光昭著)
という本。
私も編集のお手伝をした本ですが、
重版もかかり売れています。

それと30日のメーン講師、
藤原毅芳さんの
図解・回せるPDCA』を並べてみました。

じつは意識していないにしろ、
ユダヤ人というのは、
じつにPDCAを意識した
ビジネスをしているんですね。
そこで今回、ちょっと紹介してみましょう。

藤原さんの本には、こうあります。
「PDCAは、計画がもっとも大切であり、
時間をかけたいところです」
「PDCAは計画が9割、といっても
間違いはないでしょう」
そうユダヤ人が重んじるのは、
何よりこの「計画」なんですね。

『ユダヤから学んだモノの売り方』
は、著者の立川さんが、
20代のときにユダヤ系商社の役員になり、
そこで学んだ考え方をベースにしています。

立川さんが何より驚いたのは、
彼らがあまりにも「Plan=計画」に
時間をかけること。

たとえば倉庫の片づけを命じられたとき。
「仕方ないなあ」と始めようとすれば、
ユダヤの経営陣はそれを認めません。

「どうやって片づけるか」の、
計画をまず立てろ……と指示されます。
バカバカしいと思いながら、
立川さんが数時間を使ってダンドリを考え、
それからやっと、
片づけを始められたわけです。

ユダヤ流のマーケティングは、
何より
「お客さんがそこにいるか?」という
根本から始まります。

「これを売ればどれくらいの需要が見込め、
どれくらいの利益が出る」と、
とにかく時間をかけて調査し、
徹底的に考え、
「確実に売れる計画」を立てるわけです。

すると「実行=Do」は簡単。
あとは、
「そのお客さんに
次はどんなものが売れるだろう」という
「検証=Check」をし、
次なるマーケティングをしかける(Action)。

実際、立川さんはこうした発想を学び、
いまや50億の企業を
立ち上げているわけです。

「まず計画ありき」の「PDCA」は、
仕事の基本であり、
世界的にビジネスで成功している民族の
根幹にもあるものなのですね。

30日は両方の本が取り上げられますよ!



[効率無視の仕事術]

人は城、人は石垣、人は堀

「人は城、人は石垣、人は堀、
情けは味方、仇は敵なり」

そう言って
「城を持たなかった」とされる戦国大名。
ご存じ、武田信玄公ですね。

この歌は、じつは創作だそうですが、
実際、彼は城に居住しませんでした。
では、どこに住んでいたかといえば、
写真の場所。

中央の広場が、発掘区域として
保存されている遺跡。
その向こう側が、
「武田神社」です。
ここ一体が武田家の館、
「躑躅(つつじ)ヶ崎館」
と呼ばれる場所ですね。

先日、
今年後半を乗り切るパワーが欲しい!
……と、
わざわざ甲府まで行ってきました(笑)

写真の右側には宝物殿もあります。
信玄像は現代のものですが、
信玄や山本勘助、
高坂弾正などの刀があるのは。
ちょっとワクワクします。
考えてみれば、こののどかな場所に、
24将と呼ばれる人たちが、
そろっていたわけですね。

戦国大名としては珍しく、
通常の館を本拠とした信玄さん。
(「日本の名城」には、
ここも入ってますが)

でも、実際はこの周辺に2、3の城を築き、
城の包囲網によって、
この館周辺が守られるようにしました。

一方で、現在の武田神社から
一直線に続く地域は、
京都を真似たような城下町にした。

人は城で、自分が率いる騎馬隊にも
絶対の自信をもっていたのでしょうが、
その一方で自然の利を生かし、
また、
「経済的な繁栄がないと国は強くなれない」
と、強く認識していたのでしょう。

結局、信玄の息子、武田勝頼は、
ここを捨てて城に移ったあとで
滅亡しています。

マキャベリさんも
君主論』で言っていますが、
鉄壁の要塞がリーダーを守るのではない。
あくまでそれを守る人々による信用が
リーダーの地位を確固たるものにする
……ということですね。

信玄さんはそれをわかっていた。
現代のリーダー論にも通ずる教えでしょう。





[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

古典学のススメ26〜夏への扉、時間の壁は超えられる

「古典学のススメ」です。

おススメの古典ですが、
今回はいまの季節に相応しいタイトル。
紹介するのはSFファンなら
「知らない人がいない」というくらいの
有名な古典SFですね。

夏への扉』。
アメリカの作家、
ロバート・A・ハインラインが
1956年に書いた小説です。
(ハヤカワ文庫)

その冒頭は、これも
ものすごく有名になっています。

・設計ミスで建てられた我が家には、
猫用の扉も含め、外に続くドアが12もある
・冬になると飼い猫のピートは、
その1つひとつを、ぼくに「空けてくれ」とせばむ
・彼は12個のドアのうちの1つが、
必ず夏へ続いていると信じているのだ……

要約するとこんな感じですね。

ところで私の
時間を使う人、時間に使われる人
を並べたのは、
この本は主人公が
「時間を取り戻す」物語だからです。

技術者でベンチャー企業を起こした主人公は、
裏切りに遭い、すべてを失ったあげく、
人口冬眠で30年間の眠りにつくことを
余儀なくされます。

そして目覚めてゼロの状態から
彼は普通なら不可能な
「失った時間」を取り戻そうとするわけです。
まさに
「時間の常識を突破する」という、
私の本のコンセプトそのまま……ですが、
実際に物理的にやってしまいます。
まあ、そこはSFですから。
人口冬眠にタイムマシンと、
いろんな手段が出てきますが(笑)

巨匠、ハインラインさんは、
アメリカ人らしい行動主義の主張から、
右翼的とも言われた作家です。
でも、
「どんな状況になっても、
人間は前向きに行動することで
不可能を可能にすることができる」と
信じました。

「うまくいかない時間」とか、
「ムダになっている時間」
「イヤな思いをする時間」というのは、
誰にでも訪れます。
ただ、その時間を
「いまは耐えよう」とか、
「仕方ないんだ」と過ごしている限り、
ただ年月を積み重ねるだけになってしまう。

だとしたら猫のピート君のように
「夏へ続く扉」を、
一生懸命に探すべきではないか?

もちろん人口冬眠や
タイムマシンは現代にもありません。
その代わり、たくさんの知識や
たくさんのハウツーが
世にあふれているわけです。

いくらでも私たちは、
「時間の壁」を突破できるんですね。



[夏川賀央の「古典学のススメ」]