2016年、今年もありがとうございました!

いよいよ2016年も終わり、
今年も皆様のお陰で素晴らしい1年になりました。
本当にありがとうございます。

2016年は、夏川の本が4冊も出たんですね。

書き下ろしで、
『仕事ができる人の「アジア史」入門』
(きずな出版)
現代語訳で
幸田露伴の『努力論』と、
橋本左内の『啓発録』
(ともに致知出版社)
そして翻訳で
『スマイルズの「自助論」』
(ウェッジ)
ですね。

そのほかにもたくさんの
編集協力のお仕事をさせていただきました。

廣瀬公一さんの
『「流れ」を変える方法』
(ダイヤモンド社)
坂本玖実子さんの
『頑張らなくとも一日3200万円売れました』
(秀和システム)
フクちゃんの
『願いは叶うためにある』
中尾政之先生の
『ゼロから1を生む思考法』
(三笠書房)
櫻井弘先生の
『そもそも、何を話せばいいか
わからない人のための雑談術』
(SBクリエイティブ)
などなどですね。
まだまだたくさんあります。

この出版不況、
部数は残念ながら全盛期に届きませんが、
それでも件数だけなら、
数年前のピークに近い数になったかも
しれません。
その裏側では
たくさんの方々の尽力あったからこそ
……ですが、皆様のお陰さまで
私もお仕事ができています。
来年も精進しますので、
どうか宜しくお願いします!

今年はそれ以外でも、
いろんな仕事が、
いいステージに立っています。

何より「賢者の会」では、
鬼塚忠さんや櫻井弘先生など、
著名な方が
講義をしてくださるようになりました。
多くの方に参加いただき、
これからますます躍進しそうな勢いです。

「賢者のビジネス研究所」でも、
Watanabeの東京スタートとなった今年。
Webデザインでは、
川崎の会社さんとのプロジェクトで
何度も私も足を運ばせていただきました。

いよいよ来年は、鳥が羽ばたく年。
私たちも自身の力を鍛えるとともに、
新しい分野も研究し、
これからどんどん新しい著作、
新しい活動を展開していきたいと思います。

来年も何とぞどうか宜しくお願いします!

本年は本当にありがとうございました!



[賢者の会・賢者のビジネス研究所]

今年の最後に伝えておきたい「仕事ができる人」

もうすぐ2016年もおしまいですが、
今年の最後に
ビジネス作家としてどうしても伝えておきたい
「仕事のできる人」がいます。

それは写真の甥……ではなく、
被っている帽子の持ち主。
彼にとっての“じーじ(祖父)”。
つまり私にとっては父親ですね。

今年の12月に、
残念ながら76歳で、この世を去りました。

緊急入院したとき父は
この帽子を被っていました。
大好きだった“じーじ”。
最初はエールのつもりだったのでしょう。
入院時から甥が被り続け、
それから死後も葬儀のときから現在まで、
ずっと被っています。
父も喜んでいるでしょうね。

原因も治療法もよくわかっていない
「間質性肺炎」という病。
父はもう10年も患い続け、
ある程度、長く生きられないことも
わかっていたようです。

それでも成長期の日本を支えた、
建設業で重職についていた人間です。
何か仕事をしていなければ、
気がおさまらなかったのでしょう。

関連会社のあとは、駐車場の警備をやり、
介護施設の用務員をやり……と
闘病しながらも仕事を続けていました。

完全に引退したあとも、
とにかく「無駄な荷物がある」とか、
「調べものをするために図書館に行く」とか
解決すべき問題をどこかに見つけては
奔走していたんですね。

父の死後、
病室にいくつかのメモが残っていました。
そこには
「自分がやるべきこと」をつづったリストと、
たくさんの計算結果が記されています。

計算結果は、お金のことでしょうが、
自分が死んだあとに、
残された私たちに負担をかけぬよう、
生前にできるだけ問題を解決しようと
試行錯誤していたようです。

葬儀の写真も自分で厳選し、
そのやりかたもきちんと覚え書きをつくり、
本当はいけないのですが、
友人たちには病室から
自分で連絡して状況を伝えました。
(結果、
「誰にも迷惑をかけない」と言う割には、
たくさんの方を巻き込んだのですが……)

とにかく、
それくらい責任感が強かったんですね。
武士道を彷彿します。
あまり私が書くような本について
父と会話することはなかったのですが、
身近にこんな見本がいたことを
私も死後になって、あらためて感じた次第です。

呼吸が苦しくなり、
「もうダメか」と思ったときでしょう。
父は私のほうに向かい、
声を振り絞ってひと言、こう言いました。
「幸せだ!」

まあその後、
モルヒネを投与して緩和ケアを行なった結果、
なぜか一時、ハイになったのですが……。
最期はとても安らかでした。

「見事に生き抜いた素晴らしい人生は、
子どもたちに残せる最高の財産になります。
子どもたちだけでなく、
それは世界にとっても素晴らしい財産でしょう」

こちらは私が訳した
スマイルズの「自助論」』の言葉。
その人の生き様は、
思想や習慣となって連綿に引き継がれ、
永遠に残っていきます。

父が残した「最高の財産」は、
私がこれから
しっかり受け継いでいこうと思います!

なお大変申し訳ない話なのですが、
年末の時期と重なったため、
喪中のハガキなどが間に合っていません。
なので夏川に来年いただいた年賀状の返信は、
時期を見て「寒中お見舞い」の形で
置き換えさせていただくこと、了解ください。



[夏川が出会った「できる人」たち]

激変していく港町の風景

2016年も残りわずかになってきましたが、
こちらは本日、
年内最後のお仕事の打ち合せで訪れた場所。

JR田町駅から、海の方へ。
「芝浦」ですね。

運河には釣り船に、クルーザーに、
屋形船に……と、
さまざまな船が並んでいました。
ここ数年ですっかり様変わりし、
現在も再開発の続いている場所です。

じつは私にとっては、
子供のころの思い出深い場所になります。

その昔、小学生のころ、
私は少年鼓笛隊のようなものに
入っていたのですが、
当時はよくこの近くの倉庫や
埠頭にあった野球場を借りて
練習をしていました。

迷子になり、
親が迎えにくるまで、
倉庫の隅で泣きながら夜を過ごした思い出。
近くにあった
スポーツセンターのプールで、
苦労しながら泳げるようになった思い出。

いろんなことが、この辺であったなあ〜。

当時は倉庫ばかりが立ち並ぶ場所で、
確か大きな不発弾もあった記憶があります。
運河にはたくさんの艀が並び、
そこで生活する人々も大勢いました。
高度経済成長期からバブル期に向けて、
急速に発展していく東京の
縮図のような光景がここにあったんですね。

90年代にあった
「ジュリアナ東京」や、
93年に開通した
「レインボーブリッジ」は、
その象徴でしょう。

しかしながら、
「拡大に拡大を続ける首都」から、
「住みやすく美しい首都」を目指し、
東京が変化していくなかで、
芝浦地区の様相も一変します。

かつての艀はなくなり、
立ち並ぶ倉庫は、
超高層のタワービルへと変化していく。
労働者の町は、
いつのまにか超セレブ層の住む場所に
変わってしまいました。

けれどもところどころに
昔の面影は残っています。
一度それを探しに散歩してみたいですね。

現在も大規模な開発が続いているこの地域。
2020年に向けてどのように変わっていくのか
……も、少し楽しみです。



[仕事ができる人の「歴史」入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

「薬善」の仕事術

写真は先日、ランチでいただいたもの。

品川の「10ZEN」というお店の
「薬膳カレー」ですね。

野菜がいっぱいで
見るからに健康的ですが、
カレーもかなり「薬膳」です。
美味しいですね。ちょっと辛いけど。

ほかにも「ウコッケイ」や
「スッポン」を使った
「薬膳スープ」のほか、
健康的なデザートも味わえます。

自然の甘みを生かした
ナッツなどの健康ジェラートの
コーヒーフロートも食べましたが、
こちらもなかなかでした。

この「10ZEN」というお店。
「NIHONDO」という
漢方のお店と一体になった本格的な
薬膳ショップですが、
すでに10年以上の歴史を持っているとか。

レストランで料理を出し、
食材を売るだけでなく、
ずっと薬膳を定着させるための
広報的な役割も果たしてきた、
なかなか意識の高いお店のようですね。

「薬膳」とは、
「賢者の会」でも、
食事会やセミナーを開催している方がいます。

「東洋医学」を取り入れた食事法ですが、
基本は
「自然の法則を守った食事をする」
ということ。
免疫力は自然治癒力を食材などの力で
高めていきます。

すると薬っぽいものが入っていて
「マズい」という印象もありますが、
少なくともこのカレーを食べる限りは、
問題なく「美味い!」です。

それで健康になれるなら、
もっともっと、
いろんな料理を食べてみたいですね。
これから鍋とかいいかもしれない……。

ちなみにこちらのお店、
料理をレトルトパックにして
オンラインでも販売しているようなので、
気になる方は試してくださいませ。

さまざまな料理を食べに行く系のイベントは、
これからいろいろできたら
楽しいかもですね(笑)



[公私混同の時間]

古典学のススメ14〜人は「異文化」を理解できるか

古典を紹介している連載、
油断したら1か月以上ぶりに
なってしまいました。

読み続け、紹介していく……というのは、
なかなか難しいものですね(苦笑)

今回は「読んでほしい」というより、
「こういう本があることをしってほしい」
という1冊。

エドワード・W・サイードの
オリエンタリズム
(上、下 平凡社ライブラリー)
という本です。

パレスチナで生まれたサイードが、
この本を出したのは1978年。
世界に衝撃を与えました。
私が大学で古代エジプトを勉強していたことも、
この本は「読んどけ」と言われました。
といって実際に読んだのは、
最近ですが(苦笑)

とにかく、この人、
「それ言っちゃいけないでしょ」という
もともこもない理論を検証したんです。
それは、
「西洋人に東洋人は理解できないよ」
ということ。

さらに拡大すると、
「私たちは本質的なところで、
異文化を理解することはできない」
ということですね。

とくに西洋は、
全世界を植民地にした地域です。
だから東洋の文化を見るとき、
必ず「文化的に低い地域」という
バイアスがかかります。

サイードはこれを
「ポストコロニアム理論」と名づけましたが、
それを考慮しないと、
文化理解の大切なことを
見落としてしまう……ということですね。

「オリエントとは、
ヨーロッパ人の頭のなかでつくり出されたものであり、
ロマンスやエキゾチックな生きもの、
纏綿たる心象や風景、
珍しい体験談などの舞台であった」

日本もやはり欧米からは、
いつもバイアスのかかった視点で見られます。
それは明治時代にしてすでに
新渡戸稲造さんの『武士道』や
岡倉天心さんの『茶の本』で
指摘されていました。

しかし現在でも、ハリウッド映画を見れば、
「違和感のある日本」が登場しますね。
最近の日本は、これを観光資源として
利用してさえいます。

ただ、私たちが他国を見る際も、
やはり自国中心の歪んだ目で
相手を見ていることはあるわけです。
大切なことは、
「そのことを最初から認識する」
ということでしょうね。

難解な本ですが、
興味ある方は挑戦してみてください!



[夏川賀央の「古典学のススメ」]