人類の歴史は、未知なる病との奮戦史

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夏川が読んだ本の紹介……ですが、
この時期、少し読むのは
気が重いかもしれません。
表紙もちょっと恐いし……(苦笑)

ウィリアム・H・マクニールの
疫病と世界史』(中公文庫)
という本ですね。

ただ、本書を読めば、
人類の歴史がいかに病との戦いだったかが
よくわかります。

「人類の出現から存在した感染症は、
人類と同じだけ生き続ける」
そして、
「これまでもずっとそうであったように、
人類の歴史の基本的なパラメーターであり、
決定要因であり続ける」

実際、よくも悪くも、
人類がこれまでの環境を乗り越え、
世界の形を変えようとする際、
必ず立ち塞がるのは
「伝染病」だったわけです。

そもそも石器時代のころ、
人類がジャングルの外に出ようとすると、
「眠り病」がそこには立ち塞がる。

古代人エジプト人が、
ナイル川の河畔に文明をつくるには、
吸血回虫を克服することが必要だった。

ギリシャ人が中東に進出するには、
マラリアを克服することが必要だった。

モンゴル人が中国や
ヨーロッパに到達すると、
ペストが世界に拡散する。
ヨーロッパ人がアメリカ大陸に到達すると、
梅毒が世界に拡散する。

近年ではエイズの拡散も、
アフリカなどの人類が
あまり訪れなかった地域まで、
開発が進んだからという説もあります。

そんな歴史的な経緯で
現代のコロナウィルスの流行を考えると、
やはり世界がグローバル化し、
アジアが経済的に発展して
欧米との行き来がピークを迎えてきた背景が
確かにあるわけですね。

いつまでも人類の歴史のパターンは変わらない
……とすれば、
今回の病が克服されることで、
世界はまた1つ新しいステージへの
転換を迎えるのかもしれない。

歴史の流れを知ると、
そんなことを考えてしまいます。

どんなに文明が進歩しても、
人間が自然の一部であることは変わらない。
私たちはこれからもずっと
自然と向き合わなければいけない
……とすれば、
この病の流行と戦うことが
1つの「学び」になることは
確かなのでしょう。



[常識転換の読書術]
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