ヤタガラスに導かれて

毎年、年初めには必ず行く
神奈川県の「寒川神社」。

およそ1600年という
古い歴史を持つ神社ですが、
厄除をしてもらった関係で、
よく行く神社になっています。

その寒川神社といえば、
神門には必ず、大きな「ねぶた」が
飾られています。

毎年新しくなり、
いまは「記紀の日本神話シリーズ」
……となっていますが、
今年のモチーフは「神武東征」とのこと。

初代の天皇が、
九州から大和へ向かい、
王として即位したエピソードですね。
本当に存在したかどうかは不明ですが、
古事記や日本書紀には
ちゃんと記されている物語です。

すると右側の人物が神武天皇。
その右のスパークしている
黄金の鳥は……といえば、
サッカーでお馴染みの
「ヤタガラス」ですね。

神話では神武天皇に使わされ、
道案内をした「神様」として描かれます。

でも、この黄金の鳥、
どう見ても「カラス」ではないのでは……?

じつは間違っていない、というのは、
日本書紀では、ヤタガラスを
「黄金のトビ」と記述している
部分があるそうです。
ねぶたはそちらに従っているわけですね。

意外なようですが、
「カラス」というのは、
古くから霊鳥とされた鳥。

色は「死」を連想させますし、
「カラスが鳴くと死人が出る」といった
お告げの鳥ともされました。
だから熊野神社などでも
信仰の対象になっているそうです。

ただ、天皇を導いた鳥とするには、
少しインパクトに欠けるところもある。
だから後の時代に
どんどんバージョンアップされていく
……のですが、
黄金になったのも、そんあ理由なのでしょう。

ちなみに「三本足」というのも、
同じようにバージョンアップした特徴の1つ。

ヤタガラスの特徴で、
サッカー日本代表のマークでも
三本足になっています。

ただ、それも中国などの伝承をもとに
付加された神性で、
日本書紀のころに「三本足だった」とは
記述されていないそうです。

だからこの「ねぶた」でも、
二本足になっているんですね。

調べるとなかなか面白い。
気になる方はぜひ、訪ねてみてください。



[公私混同の時間]
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