新千円札の顔、あの人の人となり

こちらの建物、
港区白金にある北里研究所病院の
一番はじっこにあります。

「北里柴三郎記念館」です。

数年前にできた新しい建物とあって、
非常にキレイな外観です。

決して大きなスペースではありませんが、
なかには北里柴三郎さんの
研究成果のほか、
生前に使っていた愛用品なども
展示されています。

明治時代の古い顕微鏡や
実験道具のほか、
愛用の帽子とか懐中時計などを見ると
案外とお洒落な方だったんだな
……と、はじめて知りました。

2024年には1000円札にもなる
北里柴三郎さん。
破傷風の培養にも成功し、
日本の細菌学の礎を築いた人です。

ドイツのコッホ博士に学び、
世界的にも認められた研究者。
でも、ノーベル賞は授賞していない。
どうしてか知っていたでしょうか?

じつは研究をしながら、
その最後の論文での発表というのを
彼はあまりしていないんです。
共同研究者や弟子に任せてしまって、
自分は別のことに専念していた。

その「別のこと」というのが、
いま北里研究所になっている
伝染病研究所の設立や、その運営。

あるいは病気自体の撲滅や
患者さんの治療……だったんです。

ようするに自分の仕事は、
人の命を助けること。
それが最優先の仕事であり、
他人に評価されることなんて
「どうでもいい」と考えていたらしい。
まあ、「武士道」ですよね。

「我れ学のためには
一身を犠牲に供するもなお、
かつこれを辞さず、
世人、小生を呼んで頓狂と称し、
恩少なく徳に背けりと言うも、
そわ余人の評に放任せん」

こちらは
奮い立たせてくれる科学者の言葉90』より。

「人が何と言おうが、
自分は自分のすべき学問を貫くまで」と
宣言した言葉。

そんな強い意志を持った方の痕跡。
無料で見学できますので、
用事があって病院にきた方は、
のぞいてみるといいかもしれません。



Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?]
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