太平洋に何を思う?

11月28日は
「太平洋記念日」だったそうです。

一体この日、
太平洋に何があったのだろう?

ようするにヨーロッパ人が
はじめて太平洋に到達した日
……なんですね。

世界1周の航海を目指し、
ポルトガルを出航したマゼランは、
大西洋を横断してアメリカ大陸へ、
南米をぐるっと回り、
この日に太平洋に到達したわけです。
1520年のことですから、
ちょうど来年で500年になります。

マゼランの航海は、
まったく穏やかなものでは
ありませんでした。
強引に布教をしたりするから、
島々で原住民と争いになることも
しばしば。
最終的にフィリピンで
マゼランは殺されてしまっています。

その前にも食料が尽きそうになり、
オガグズを食べたりして、
この広い海を渡りきった。

それでも「太平洋」という
平和なネーミングは、
彼によるものなんですね。

「穏やかで平穏な優しい海」
英語ではパシフィックで、
日本人は「太平洋」と訳した。
いま思うと本当に
ありがたいネーミングですが、
マゼランはかなり
ポジティブな人だったんでしょうね。

でも、気になるのは、
それ以前からずっと
この海に面して生きてきた日本人です。
私たちは過去、
太平洋を何て呼んでいたのか?

じつはそれに相当する言葉は
「ない」んです。

相模の海とか、伊勢の海とか、
常陸の海……という言葉はあった。
でも、その海の向こうとか、
全体の海の大きさなどは、
あまり考えなかったらしい。

ただ、頻繁に航海していた日本海と違って、
限りなく広いことは
理解していたのでしょう。

だから沿岸部では、
海の向こうには「黄泉の国」や
「仏の浄土」があると考え、
即身成仏を願う僧侶が小さな舟で
旅立ったりもしていました。
「補陀落渡海」と言うそうです。

この海の先は、
人間の領域と考えてこなかった日本人。
坂本龍馬さんなどが
その認識を変えることになるのですが、
逆に環境破壊も起こっている現代です。

かつてあった海への敬意や畏怖を
忘れてはいけませんね。
画像は茨城県の先の太平洋です!



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