「もちの木」の正体

画像はお寺の境内で見つけた
「モチノキ」という木。

「ホンモチ」とも呼ばれますが、
日本庭園でよく使われる木ですね。

名前を聞き、すぐ連想したのは
有名な絵本。
「モチモチの木」です。

斉藤隆介さん原作で、
少年が怖がっている庭の木がある。
でも、あるときおじいちゃんが
病気になってしまい、
勇気を振り絞って彼は、
冬の夜中に木の前を通って、
お医者さんを呼びに行くんです。

すると木には雪明かりが灯り、
真夜中の道を照らしてくれた
……という話ですね。

で、この木がそれなのかな?
と思いきや、
「モチモチの木」は本当は「トチの木」で、
ドングリも成る木。
つまり「餅の木」
……という連想なんでしょう。

ではこの本物の「モチの木」は?
といえば、
「黐の木」という難しい字を書きます。

「黐(もち)」が何かといえば、
トリモチの「もち」なんですね。

私も現物を使ったことはありません。
でも、聞いたことはある。
昔は棒の先にネバネバした樹液をつけ、
それで鳥やら虫やらネズミやらを
捕獲したということ。

それはそれでなかなか面白そうで、
ぜひトライしてみたい気はする(笑)
普段はどうやって
保管しているんだろうか?

この木の樹液は、
そのネバネバ部分に
使われたんだそうです。

いま現在、
トリモチを手に入れようとして
手に入るかどうかは知りません。
楽天の通販で見ると、
なんかイメージの違うものが出てくる。
現代文明のなかで
なくなってしまったものの1つ
かもしれませんね。

でも、こうして木の名前ではしっかり
過去のツールが残っている。
言葉を調べてみると、
いろいろ面白いことがわかります。

形を変えながら、
言葉を通して記憶は伝承していく。
その一例なのかもしれません。



[公私混同の時間]
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