ビートルとポルシェ博士の80年

壊れてしまったプラモデル……ですが、
フォルクスワーゲンの
「ビートル」ですね。

「Type1」と言われたモデル。
世界で215万台を売ったという
伝説的な名車です。
私が子供のころは
「白いビートルを見ると、
いいことがある」なんて言われ、
一生懸命に探しましたね。

ともあれ、
2000年ごろまで売られ、
その後は「ニュービートル」に
切り替わったこの自動車。

なんとなく「カブトムシ」から
「カエル」のようになりましたが、
とうとう今年で生産中止。
7月に最後の車が、
メキシコで生産されたそうです。

なんせ生産されたのが、
1938年という昔。

これをデザインしたのは、
「ポルシェ博士」こと、
フェルディナント・ポルシェさん。
ポルシェの創業者ですね。

そして依頼したのは、
あのヒトラーです。
フォルクスワーゲンは、
ナチスドイツの国策として誕生しました。

そもそも天才的なエンジニアだった
ポルシェ博士。
1900年という時代に、
じつは電気自動車をつくったそうです。

その後、メルセデス・ベンツの
自動車開発に携わり、
40代のときにデザイナーとして独立。
そのころ台頭していたのが、
ナチスドイツだったんです。

ヒトラーは国民がみんな車を持つことが、
ドイツの力になると信じた。
そこでポルシェ博士に
前代未聞の
「誰でも気軽に乗れる大衆車」の設計を
依頼します。

必ずしもナチスに賛同してはいなかった
ポルシェ博士。
ただ、この壮大な構想には、
心打たれたんでしょうね。
それが80年続く車のデザインへと
つながったわけです。

ちなみにヒトラーとの関係で。
あの「タイガー戦車」も
デザインしていますね。

ただ、戦後はナチスとの関係で
戦犯となり、
ずっと刑務所生活を余儀なく
されていました。

父親のあとを継いだ息子の尽力で
なんとか恩赦になり、
それからあの「ポルシェ」が
誕生していくわけです。

まあ、そういう名車の時代が
終わりを告げた……ということ。
でも、電気自動車の時代になったらまた、
このお洒落なデザインは
復活するかもしれませんね。
作品は永遠ですから。



[効率無視の仕事術]
ひょっとして、御社→恩赦ですかね?
| 編集担当 | url | | 2019,08,Fri 01:55 |

ありがとうございます。修正しました!
| 夏川賀央 | url | | 2019,08,Fri 03:10 |