ビジネス書の世界の大恩人

昨日に続いて訃報になってしまうのが
残念ですが、
評論家の竹村健一先生が
お亡くなりになったそうです。
89歳とのことでした。

最近はテレビで見る機会も
減ってましたから、
若い人には「あまり知らない」
という方も多いでしょう。

フルブライト留学生の第一号であり、
ジャーナリストになってから
テレビやラジオで大活躍。
「まあ、だいたいやねえ〜」
なんていう流行語を残しました。

ただ、それ以上に、
私が携わっている
ビジネス書や自己啓発書の世界では、
「大恩人」という以上に、
「そもそもこの分野を築き上げた方」とすら
言えるのかもしれません。

じつは私自身はお会いしたことはない
……のですが、
私の先輩世代の編集者さんやライター、
それに作家として本を書いている人には、
「この方に育てられた」という人が
大勢います。

だいたいこの先生は、
生涯で何冊の本を書いたのだろう……。
ビジネス書の分野についていえば、
ギネスブック級かもしれない。

有名なホテルの一室を事務所代わりに使い、
そこに編集者さんやライターを集めて
執筆のための会議を何度も行なう。

そこから1冊の本が生まれるのですが、
全盛期のころはだいたい
ベストセラーになっていました。

それで「竹村先生の本をつくった」
ということで、
編集者さんなどは実績をつくり、
信頼性にもなっていった。

こうして若い編集者が編集長になり、
駆け出しのライターやプロデューサーが、
やがて自分の名前で仕事をするように
なっていったんですね。

それがだいたい私の上司世代。
そういう方々に鍛えられて、
私たちは「編集の仕方」を
覚えていったわけです。

上司とは言いましたが、
近年まで仕事はなさっていましたから、
若い世代の編集者さんにも
お世話になった方は多いでしょう。

かなり幅広い年代にわたって
大きな影響を与えていたと思いますが、
まあ、1つの時代が終わったのでしょう。

同じような方がまた現われるのか。
それによってビジネス書や自己啓発書が
息を吹き返すことはあるのか?
微妙なところではありますが、
その恩に応えるためにも
私たち奮起しなければなりませんね。

何より今は、ご冥福をお祈りします!



[公私混同の時間]
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