賢者が残した13の「徳」

久しぶりに古典の紹介ですが、
6月15日というのは、
ベンジャミン・フランクリンさんが、
「凧上げ」の実験をした日
……なんだそうです。

伝記で呼んだことが
あるのではないでしょうか?

雷の中で凧をあげ、
それが電気であることを証明した。
危ないので絶対に真似しちゃダメ
……の世界ですが、
彼の勇気と実行力を示すエピソード。
いまから267年前のことです。

そこでこの本、
『フランクリン自伝』(岩波文庫)ですね。

非常に有名な古典、というのは、
私が訳した『スマイルズの「自助論」』
でも、
「偉人に影響を与えた本」として
紹介されています。
それが19世紀のことですが、
いまなお多くの人に影響を与えています。

このフランクリンさんという方、
政治家であり、科学者であり、
作家であり、起業家でもあった
多彩な人物です。
アメリカの独立にも多大な貢献をしました。

でも、自伝の中で、
自分の一番の功績として示しているのは、
「13徳」を掲げたことだとしているんです。

13の徳……なんだそれは?
でしょうが、以下の要素です。

 1節制(暴飲暴食をしない)
 2沈黙(余計なことは言わない)
 3規律(時間を守るなど)
 4決断(決めたことはやる)
 5節約(浪費しない)
 6勤勉(時間をムダにしない)
 7誠実(公平である)
 8正義(人に損害を与えない)
 9中庸(心のバランスを保ち、怒らない)
 10 清潔(掃除をする)
 11 平静(冷静さを保つ)
 12 純潔(欲に溺れない)
 13 謙譲 (イエスやソクラテスに習う)

なんでもフランクリンさんは、
「今週は絶対にこれだけは守る」と決め、
さらには毎日どれだけ
実践したかを表にもしていました。

それだけ自分の
人間力を高めることに
熱心だったんですね。

13徳はあまりにも当たり前そうで、
真剣に守るのは難しいこと。
徹底できる人が、
やはり偉業を実現できるのでしょう。



[夏川賀央の「古典学のススメ」]
コメントはありません。
| | url | | |