世界を旅した花

こちらの花、
まあキレイではあるんですが、
正直、クドいくらいにうちの近所では
咲いています。

「タチアオイ」という花です。

紫陽花と同じく、
じつは梅雨に入る時期に咲く花。

栽培しているものもあるのでしょうが、
生命力が強いようで、
あらゆる場所に自生してしまうとか。
でも、けっこう大きくなりますよね。

でも、何気ないようで、
じつはかなり特別な経緯をもった花。
なんせ英語では
「ホーリーホック」と
呼ばれたりします。

「ホーリー=holly」
つまり「聖なる」ということ。
かつてヨーロッパで
十字軍がエルサレムへ遠征したとき
聖地から持ち込んだ
……と言われるんですね。

もともとはギリシャから中東にかけて
咲いていたようですが、
これが世界中に広がったのは
キレイだからではありません。

じつは「薬草」として
知られていたんですね。

古代ギリシャのころから用いられ、
日本に入ってきたのも
薬草としてだそうです。
それがいつのまにか、
あっちこっちに広がってしまった。

実際、花を乾燥させたりすると
「ハーブティー」の原料にもなり、
疲労回復や
咳止めにも効果があったりするそうです。
確かにそれは「聖なる」の
名に相応しいかも。

勇気ある方は試してみてください。

アオイで「聖なる」というと、
日本人は徳川家の御門を
思い出しますよね。
ただ、あちらのアオイは別の種類。
花の形が少し違いますね。

いずれしろ、その効用を見出され
世界中を旅して日本にたどりついた花。
この時期、よく見かるでしょうから、
注意してみてください!



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