意外に統一できない「長さ」の歴史

5月20日は、
「世界計量記念日」だったそうです。

いまから140年以上前の1875年に、
パリで
「メートル条約」というものが締結され、
世界中の異なる長さの単位を
メートルに統一しよう
……という話になったんですね。

そして日本でも、
いまは当たり前のように
メートルが使われているのですが、
じつは世界で「それが当然」
というわけではないようです。

実際、アメリカでは、
フィートだったりヤードだったり、
マイルというのが規準ですよね。
だからイマイチ、
向こうの映画を見ていても、
距離がピンと来なかったりする。

アメリカどころか、
日本でも土地に関しては「坪」ですよね。
いつもそれで広さを聞かれると、
私は全然、見当がつかずに
マゴマゴしたりします。

そもそも長さの単位というのは、
古くから「体の部位」を
規準に決められてきました。

親指の長さ……インチ
指先から肘までの長さ……キュービット、尺
足の長さ……フィート

あとはこれを倍にして、
大きな単位を決めていくという具合です。

でも、こういうのって、
人によってマチマチですよね。

だから国はもちろん。
国内でも地方によって
長さの規準がバラバラだったりする。
これは国を支配し、
税をとるのには
非常に不便な話になってきますから
どこの国のリーダーにしても、
「度量衡の統一」は重要課題として
歴史を動かしてきた背景があるんですね。

メートルというのは、
そうした地方差を生じさせない
「普遍的な単位」
として考案されたものです。

だからこの規準が何かといえば、
「北極点から赤道までの長さの
1000万分の1」
ということになっているわけです。

それならば地球が変形しない限り、
長さは一定ですよね。

その前段階として、
多くの測量者による
「地球の長さを測ろう」とする
はてしない努力があったわけですが、
そうした成果によって何気ない
「長さ」が生まれていることを
私たちは知らなければいけないですね。

写真は2メートルくらいあるのだろうか?
長〜い、モノサシのような木の板に
お刺身をのっけて出してくれるお店。

こういうのも
「長さの規準」があるから、
できることなんです。きっと。



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