鎌倉の大寺院に隠された「天狗の山」

鎌倉の「建長寺」といえば、
有名な禅宗の大寺院。

13世紀半ばに
執権・北条時頼が建てたもの
……だそうですが、
巨大な山門や仏殿は
重要な文化財になっているので、
観に行ったことのある方も多いと思います。

この荘厳な建長寺の奥の奥に、
「天狗の山」があるのを
知っていたでしょうか?

それが画像の「半僧坊」という場所。
見ての通り、
崖の斜面には大量の天狗の像。
上からは鎌倉全域と湘南の海までが見渡せる
すごい場所ですね。

にしても、厳格な禅のお寺に、
なんでこんなファンタジーなものが
祀られているのか?

なんでも明治時代、
建長寺の和尚さんの夢に
「半僧坊」なる人物が現われたそうで、
寺の奥の山に
祀られることになったそうですね。

この「半僧坊」という人物は、
天狗なのか?
よくわからないですよね。

「半僧坊=半分、僧侶」
ということなのでしょうが、
その発端は南北朝時代、
浜松に「方広寺」という禅寺を開いた
無文禅師というお坊さんにあります。

彼は中国で禅を学んだのですが、
帰りの船が嵐に遭い、
難破しかけるんですね。

そのとき鼻の高い不思議な人物が
どこからともなく現れ、
船員たちを指揮して、
この苦境を救ったんだそうです。

やがて彼は
「仏教を学びたい」ということで
禅師に弟子入りし、
「半僧坊」と呼ばれるようになった。
その正体は天狗だったのでは……と。

やがてこれが「半僧坊大権現」となり、
災難よけの神様として
祀られるようになったようですね。

鎌倉の大寺院が、
天狗によって守られている。
ちょっと不思議ですが、
観光地の奥の奥、
けっこう山を登ってたどりつく、
神秘的な場所になっています。

機会があったら、
ぜひ行ってみてくださいませ。





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