いよいよ古代史ミステリーに注目か!?

大学時代、
考古学を学んでいた私にとっては、
とても嬉しい話。

大阪府の
「百舌鳥・古市古墳群」が
世界遺産に登録される見込み
……とのことですね。

じつは確認されているものだけで、
40以上も古墳があり、
中にはちっこいのもあるのですが、
これが全部、世界遺産になるのか……?

その辺はわからないのですが、
とにかく有名なのは
「仁徳天皇陵」として知られる
世界一の広さをもった陵墓ですね。
その全長は480メートルにもなります。

クフ王のピラミッドや、
始皇帝陵と合わせて、
「世界三大墳墓」などとも言われます。
まあ、何をもって「3大」なのかは
別にして……ですが。

ただ、私たち誤解してはいけないのは、
「仁徳天皇陵」と言われてはいますが、
埋葬者はハッキリしていません。

これだけの大きさの規模だから、
当時の「王=天皇」だろうと、
宮内庁の管轄になり、
昔から仁徳天皇陵に当てられていた
……というだけ。

だから学術的には、
「大山古墳」とか。
「大仙陵古墳」と呼ぶのが
正しいんですね。

被葬者がわからないというのは、
宮内庁の管轄で
発掘調査ができないこともあります。
ただ、実際に掘ったとして、
埋葬者を特定できるものが
見つかるかどうかはわかりませんよね。

実際、堺市の公式ガイドを見ると、
こう書いてあります。
「仁徳天皇陵とされていますが、
日本書紀などに伝えられる
仁徳・履中の在位順とは逆に、
履中天皇陵古墳よりも
後で築造されたことがわかっています」

仁徳天皇が亡くなったのは4世紀とされ、
古墳の建造は5世紀とされますから、
実際は後の人物の可能性も高そうです。

仁徳天皇は、
民家のかまどの火が
あまりのぼっていないのを見て、
税を下げたとされる善政で知られた人。

とはいえ、詳しいことは
まったくわかっていません。

大和にあった王権から、
突然に大阪に現われた
空前の規模の巨大古墳群。
その埋葬者はよくわからない……と。
じつは日本史の古代には、
まだまだミステリーが残っているんですね。

いずれにしろ、
世界最大級の墓をつくる統治者が
日本にいたのは事実。
謎を含めた世界遺産として
皆が関心を持つといいのかもしれません。



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