「菜の花」と日本人

写真は先日、
マザー牧場を訪ねたときのもの。

山の斜面いっぱいに咲いた
菜の花。
しばらく桜ばかりに目がいってましたが、
こちらもキレイですよね。
真っ黄色に山が染まっていました。

じつはこの菜の花、
日本人にとっては、ある意味、
桜よりもずっと身近な花。
というより、人類にとっても
1、2を争うような
馴染みの植物かもしれません。

「菜の花」「アブラナ」「菜っ葉」
この植物の名前はいろいろ
……ですが、
そもそも「菜」というのは、
「野菜」の意味。

古くから「食用の植物」として、
広く世界で食されてきたんですね。

日本でも弥生時代から
食べられていたそうですが、
本格的に使われるようになったのは
中国から野菜として
導入されてから。

それから「小松菜」であったり、
「野沢菜」であったり、
「とうな」であったりと、
いろんな派生種が
生まれていったわけです。

ケールもそうだし、
カブや大根やキャベツや白菜も、
この仲間になります。

さらに日本では江戸時代移項、
ほとんど唯一の
エネルギー資源でもあったわけです。
いまでは
「サラダ油」としてしか使われませんが、
当時に夜を灯すものは、
ほとんどは菜種油が主流でした。

とくに幕府が推奨したこともあり、
かつての日本では、
あらゆる場所に
菜の花畑が広がっていたとのこと。

シーボルトなど
幕末に日本に来た多くの外国人を
感動させたのも、
じつは桜のピンクでなく、
菜の花の黄色に染まった
日本の風景だったんです。

いまはあらゆる時期に咲いているので、
見つけたらそんな目で
鑑賞するのもいいかもしれません。



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