知らなかった「魚らん坂」の秘密

港区の白金高輪の近辺に
「魚らん坂」
という坂があります。

昔からのピーコックがあり、
子供のころから何度も通った場所。
東京にお住まいの方は、
よく知っている方も多いでしょう。

でも、なぜ「魚らん」なのか?

タラコやらイクラやら数の子やらを
ここでつくっていたのかな……と、
ずっと思っていました。

まったく違うんですね(苦笑)

「魚らん」の「らん」は、
「卵」でなく、「籠」という字。
つまり「魚籠=びく」。
魚を入れるカゴなんです。

では、なんでこの坂は、
魚のカゴの坂なのか?
答えはこのピンク色をした
可愛らしい門のお寺に関係があります。

その名も「魚らん寺」。
江戸時代に立てられたようですが、
ここで祀られているのが
「魚籠観世音菩薩」という
仏様なんです。

なんでもその昔の中国で、
ブッダが少女の姿で表れ、
カゴに入れた魚を売りながら、
仏教の教えを説いた
……という伝説があるそうです。

そこまで化けてしまうと
どこかの神様と
まったく変わらなくなるのですが、
その姿を象徴したのが
魚籠観世音菩薩だ……とのこと。

そんな珍しい仏像を本尊にしたのが、
このお寺。
そして、その「魚籠寺」がある坂
……ということで、
ここが「魚らん坂」と
呼ばれるようになったようです。

いまは「魚らん坂」を知っていても、
このお寺を知っている人は
少ないでしょう。

でも、ずっとこの坂を上がっていけば、
そこには四十七士の
「泉岳寺」もあります。

その先には新駅、
「高輪ゲートウェイ」もできますから、
何かの折に
訪ねてみてはいかがでしょうかね。

このピンク門だけでも、
一見の価値があるかもです。



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