親鸞の生き方〜なぜ悪人だから救われるのか?

夏川が読んだ本の紹介ですが、
今年の最初は
参賀日で読破した、この本。

親鸞
(笠原一男著、講談社学術文庫)

なぜ2019年は親鸞なのか?
いや、まったく理由はありません。
久しぶりにちゃんと読書をしようと思い、
「積ん読」になっているものから、
年始に相応しいものを選んだだけ。

でも、非常に興味のある人物
……では、あります。

親鸞といえば、
かつて『歎異抄』という古典も
紹介しました。

有名なのは、
「悪人でさえ救われる、まして善人をや」
という思想。

これに加え、彼が創始した浄土真宗は、
のちに一揆を起こし、
戦国の武装集団にまでなっていきます。

だから過激な坊さんか
……と思ってしまうのですが、
そうではありません。
むしろ誰よりも、
周りの人を思いやった結果、
至難の道を選んでしまった人です。

そもそも当時の「悪人」と「善人」です。

鎌倉時代まで、仏教を通して救われるのは、
清く生き、丁寧に修行し、
学問を究めた人だったわけです。

そりゃあ貴族だったり
武士の棟梁だったりと、
余裕のある人たちはそれができる。
でも、厳しい現実の生活と
向かい合っている民衆には、
それができません。

ときには欲望をむき出し、
ときには他者を出し抜き、
プライドを投げ捨てながら
勝ち抜いていくことだって必要になる。

親鸞は「そんな人こそ、
現世で幸せになることができるんだ」
……ということを、
一生懸命に実証しようとした人だったわけです。
それは他ならぬ、
社会に埋もれた大勢の民衆のため。

何度も拠点を追われ、点々としながら、
民衆の中に混ざり、自ら汗をかき、
大勢の人々と同じように妻をもち、
皆と一緒に喜んだり、悲しんだりする。

だからこそ「つかめるもの」というのは、
確実にあるわけですね。

彼の考え方は、
難解な思想書を読むよりも、
その人生を追ったほうが
わかりやすいのかもしれません。

本当の「賢者」になるための、
知恵を授けてくれます!



[常識転換の読書術]
欲望を剥き出し、だと思いますよ〜。
| 編集担当 | url | | 2019,01,Sat 10:40 |

ありがとうございます!直しました!!
| 夏川賀央 | url | | 2019,01,Sun 02:38 |