アートの力〜思いは時を超える

夏川が読んだ本の紹介ですが、
今日は話題になっている
アートサスペンス。

暗幕のゲルニカ
(原田マハ著、新潮文庫)
というものです。

「ゲルニカ」といえば、
ピカソの有名な絵。

第二次世界大戦に先だって勃発した
スペイン内戦時。
干渉したナチスドイツによる
「ゲルニカ空爆」の悲劇を描いた作品。
3・5メートル×8メートルという
巨大な絵ですね。

本書は、それを描いたピカソの物語と、
911後、
この作品をニューヨークのMOMAに
展示しようとする
アートディレクターの女性の物語の
2つの時間軸で展開していきます。

フィクションではありますが、
名画をめぐる国際政治の裏側が
シリアスに描かれている物語です。

それでも心を打つのは、
人の思いは時を超えて
継承されていくのだ……ということですね。

拙著、
君はこの言葉を知っているか?
では、
過去の偉人たちの言葉が、
いかに現代の成功者たちに継承され、
その推進力となってきたかを紹介しました。

アートもやはり
その起点にあるのは
強力な「思い」です。

二度とあってはならない悲劇を
うったえたピカソの思いは、
同じように悲劇に遭遇した
現代人の心にうったえ
「思い」を強く増幅させる。

だからこそ偉大な作品には力があり、
言葉と同様に
永遠の価値をもったものであり、
また、そうあらねばならないのだと
強く感じさせますね。

冒頭にはピカソの
こんな言葉が紹介されていました。

「芸術は、飾りではない、
敵に立ち向かうための武器なのだ」

美術に詳しくなくても、
読む価値のある本だと思いますよ!



[常識転換の読書術]
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