知っておきたい「まれびと」の世界

写真はほとんどB級ホラーの世界
……ですが、
泥だらけの怪物のような神様が、
厄除に泥を塗って回るという
沖縄は宮古島のお祭り。
「バーントゥ」というもの。

こちらを含む、日本の10か所での
「来訪神信仰」のお祭りが
ユネスコの「無形文化遺産」に
登録されたとのことですね。

 ・スネカ……岩手県大船渡市
 ・水かぶり……宮城県登米市
 ・ナマハゲ……秋田県男鹿市
 ・アマハゲ……山形県遊佐町
 ・アマメハギ ……石川県能登町
 ・カセドリ……佐賀県佐賀市
 ・トシドン……鹿児島川内市
 ・メンドン……鹿児島県硫黄島
 ・ボゼ……鹿児島悪石島
 ・パーントゥ……沖縄県宮古島市

有名なのは、「ナマハゲ」ですが、
ほとんどの方は地元でない限り、
知らなかった……ですよね。

メンドンやボゼなど、
かなり異様な神様ですが、
こうした風習がまだまだ
日本にも残っていたんですね。

そもそも「来訪神」というのは、
特定の日に特定の神様が、
「あの世」から「この世」に
渡ってくる行事。

その神様が厄を落としたり、
あるいは接待することで願をかけたり、
子どもを教育したり……と、
様々なことを世にもたらします。

神様役を誰かが担って
……というのは、
世界中の土着信仰で
かなり多く見られるものなんですね。
民俗学では
「まれびと信仰」なんて呼ばれ、
研究対象になってきました。

けれども通常は、
キリスト教やイスラム教のような
世界宗教はもちろん、
国家神道や仏教のように
国で統制した宗教に
のみこまれていくことが歴史の常です。

日本のような先進国で、
こうして細々と残っているのは、
むしろ奇跡的なことでしょう。

せっかく世界的に
保存されることが決まった遺産です。
これを期に、
もっと私たちもこうした祭儀について知り、
民俗学的な知識を学びたいですね!



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