「つくつく法師」の仕事術

自分の部屋の窓にとまり、
けたたましく鳴いていました。

透き通った羽の、小さなセミ。
「ツクツクボウシ」ですね。

この異常な気象を繰り返した夏、
いちばん大変だったのは、
ひょっとしたら彼ら、
セミたちかもしれません。

なんせ6月ころから暑くなり、
慌てて鳴き始めたと思ったら、
雨続きで控えたり。
あんまり暑い日は活動も少し、
停滞するのか。
最近は焦ったように鳴き続けていますね。

それでもまだ、「ヒグラシ」などの声は
近くでは聞いていない。
9月に向けてどうするんだろうか……。

いずれにしろ、この夏に人生をかけて
がんばらなければいけないのが、
セミの宿命。
「法師」とは誰が名づけたのか、
なかでも小さな体で、
他のセミに負けない声量で
仕事に励むのがこの
「ツクツクボウシさん」でございます。

他のセミと違う特徴は、
やはりその鳴き方ですよね。

「ミーンミーン」みたいな一定の音でなく、
彼らは「オーシーツクツク」から始まって、
最後には「サビ」の部分もつくり、
フェイドアウトするエンディングまで
用意している。

一種のメロディになっているわけです。

その理由、
詳しくはわかっていないのですが、
セミが鳴くのは、
オスがメスの気を引くのが理由。
特徴的なメロディにすることで、
よりメスの心をつかむように
……というのが定説のようです。

まあほとんど、
動機は男子高校生がバンド活動をするのと、
変わらないわけですね(笑)

そう考えると「法師」とはいえ、
かなり邪なのかもしれませんが、
彼らが歌えるのも夏の間だけ。
短い時間を歌って、その生涯を終えます。

なので異常な暑さに負けず、
有終の美を飾ってほしいなとは
感じますね。

まあ、うちの窓で鳴くなら、
大歓迎でございます。



[公私混同の時間]
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