現代の「騎士」に栄光あれ

画像は小学生のころから何度も見た、
「ルパン三世・カリオストロの城」。
私が大好きな映画ですね。

何が好きかって、
因縁のあるルパンはともかくとして、
次元も五右衛門も
ただクラリス王女を助けるために命をかける。

別に「助けたら何かがもらえる」
というわけではないんです。
理由はただ、自分たちが男だから。

まあルパンだけでなく、
私が子どものころのマンガは
すべてそういう感じ。
そう言うと、
「女性差別だ」なんて言われそうですが、
男の子は女の子を守るもの……と、
私は当たり前のように思ってきました。

いまは女性が戦うマンガが多いから
そんな意識は薄くなったのかもしれません。

でも、突然のアクシデントに見舞われたとき、
果たして見ず知らずの女性のため
自分が命をかけられるだろうか……?

そんなことを考えたのは、
新幹線内で起きた、ひどい事件です。

20代の男性がナタを振り回し、
近くにいた女性客に斬りつけた。
それを助けようとした38歳の男性が
犠牲になってしまいました。

とても哀しいことですが、
やはり男として本当に尊敬の念を感じてしまう。
当たり前のように、
「男性は女性を守るもの」と
行動できてしまう人がいるんだな……と。

ヨーロッパに
「騎士道」というものがありますが。
その精神は厳格に
「女性を守るもの」となっていることは、
前に『武士道』の解説でも書きました。

日本の「武士」と違って、
じつは「騎士」というのは、
総じてあんまり強くないんです。
マキャベリの『君主論』にもありますが、
だいたい戦場では、
傭兵に戦ってもらっています。

でも、やはり
「騎士」としてのプライドはある。
だから彼らは、
「弱き者は守らねばならない」
というプライドは厳守するようになりました。

よってイスラムの兵たちからは
逃げ回るのですが、
1人の女性を守るためであれば
決闘にも勇気をもって臨んだ。
そうやって西洋社会では、
「男性の誇り」がつくられてきたんです。

現代の男性は弱くなり、
なかには弱い者を平気で傷つける者もいる。
それを守る勇気が
自分にあるかどうかはわかりません。
でも、
断固として立ち向かった人がいることは、
記憶にはずっと残していきたい。
そんな気持ちになりました。

心からお悔やみ申し上げます。



[夏川が出会った「できる人」たち]
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