歴史が動いた日

2018年4月27日は、
「歴史が動いた日」になりました。

まあ、ひょっとしたら
「少しだけ」なのかもしれませんが、
南北首脳会談ですね。
仕事ができる人の「アジア史」入門
なんていう本を書いている立場としては、
やはりスルーするわけにもいきません。

何より大きいのは、
「朝鮮戦争が終結に向けて動き出した」
ということなのでしょう。

私たち日本人は、どうしても
「核を廃棄しろ」
「拉致被害者を返せ」と、
いまの自国に関わる問題で、
この動きを考えがちです。

実際、心情的にはその通りで、
早く何とかしてほしいことは確かなのですが、
意識しなければならないのは
この2国はまだ
「戦争中だ」ということです。

その流れは、
本でもわかりやすくまとめました。

日本が朝鮮半島を併合したのは1910年。
大戦に負けて、
この国を手放したのが、1945年。
それからアメリカと旧ソ連が
分割してこの地域を管理することになり、
両者が戦争を始めたのは1950年。
53年には「休戦」しますが、
68年の間、戦争は
終わったことになってないわけです。

ですから、
オリンピックやらワールドカップに
北朝鮮が出てくることのほうが
むしろ“不思議”な話。

核にしろ、拉致問題にしろ、
言い続けなければ、
どうしようもなかったのですが、
ある意味、戦争中の国に向かって
「ルールを守って戦争しようよ」と
言っているようなものではあったわけです。

でも、正式に戦争を終了して、
仲直りをすれば、
流れ的には、
「核はもう、いらないよね」
「捕えている人たちを返してね」
という話は通るのでしょう。

だから会談で
「終結宣言に向けて動き出した」
のであれば、
それはそれで喜ばしい話ではあります。
といって、まだまだ
信用できないところはありますが……。

まあ日本の立場を考えれば、
朝鮮戦争の終結に対しては、
口をはさめる立場でもありません。
「お前が原因をつくったんだろ」
みたいなことにはなってしまいます。

ただ、戦争が完全に終結してしまえば、
あとはもう、
ルールをきっちり守ってもらって交渉する
……という理屈にはなるのでしょう。

ですから大切なのはこれから。
日本にとっても世界にとっても
いい流れになっていけばいいですね。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「アジア史」入門はこちら
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