子どもゴコロを取り戻す!〜井深大さんの考え方(古典学32)

久しぶりに「古典」の紹介ですが、
そう古い本というわけではありますが、
今日はこちらの本。

幼稚園では遅すぎる
(サンマーク出版)
というもの。

基本的には児童教育の本ですが、
書いたのはソニー創業者の
井深大さん。
じつは4月11日は、
生誕110年……ということだったんですね。

最近はようやく
元気を取り戻してきたソニーですが、
一時はかつての創造力の欠除をずっと
言われてきました。

そんなソニーを創造性一本で
築き上げたのが井深さんでしたが、
彼は「子どもの教育」ついて
かなり研究していたそうです。

自身のお子さんが発達障害を持っていた
……ということもありますが、
失われていく日本人の創造力を
児童教育の結果と
みなしていたのかもしれません。

「高度に発達した創造性には、
推理だとか思考、
工夫などという客観性が求められますが、
その出発点は幼児期の
主観的な感動、感受性にあるといえます」

そう、子どものときの感動が、
大人になってからの創造力に
つながっているんですね。

私たちが子どものときは、
だいたい周囲は
「感動することだらけ」だったはずです。

だからたいてい
「あれ何?」「これ何?」と、
いろんなものに好奇心を持っては大人に聞き、
さんざんに困らせたもの。

でも、いつのまにか
それら感動のタネだったものは、
「どうでもいいもの」になってしまう。

実際、私たち、子供のころの
疑問を全部解決しているかといえば、
そんなことはありません。
日常でも「知らないこと」は、いくらでもあります。

でも、ただ感心がなくなってしまう……。
目の前の生活に必要なことしか、
見えなくなってしまうわけですね。

でも、そんな無関心さが、
じつは私たちの限界をつくっている。

だからこそ本書は、子育てのためだけでなく、
「子ども心」を取り戻し、
自分を成長させるために読んで欲しいですね。

かつてそんな趣旨のことを書いた、
私の本。
『大人のアタマで考えない。』も
隣に置いておきました!



[夏川賀央の「古典学のススメ」]
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