成田山の1080年

画像は成田山・新勝寺。

お正月や節分のときには賑わう、
有名なお寺ですね。

大きな幕が出ています。
「開基1080年」ということ。

正確には来年で1080年とのことですが、
今年の4月28から5月28日まで、
「大開帳報修」
ということで
御開帳と記念式典なども
行なわれるそうです。

にしても、1080年という長い歴史。
ならばいったい
1080年前には何があったのか?

時代は平安時代になりますが、
関東では大変なことが起こっていたんですね。
日本史を思い出してください。
「平将門の乱」です。

仕事ができる人の「日本史」入門
にも書きました。
将門さんには、
将門さんの正義……があります。

そもそも平安時代というのは、
京にいた貴族たちが、
いかにも貴族的に国を治めていた時代。
関東のことなどは、
ほとんど放りっぱなしです。

ですから治安は最悪だったのですが、
そこに秩序をつくろうとしたのが、
貴族から武人に鞍替えした将門さん。
関東に独立政権を
つくろうとしたわけです。

当然、京都の朝廷は討伐軍を出すのですが、
じつはそっちはメーンでありません。
基本的に皇族や貴族の戦いというのは、
武力でなく、
「儀式やまじないで悪を滅ぼす」
……というものなんです。

そこで、ときの朱雀天皇は、
前線近くに
「不動明王」を奉じることによって
祈祷の力で平将門を打倒しようとしました。

そう、これが「成田山新勝寺」の
起源になったんですね。

考えてみれば反乱鎮圧のためにつくった寺院が、
1080年経った現在も
多くの参拝客を集めているのは、
すごいこと。

けれども、やはり東京で人気を集めている
神田明神だって、
平将門を神格化して祟りを鎮めた神社。

大手町の首塚などもあわせ、
この方が後の時代に残した文化的貢献度は、
大したものですよね。
まさに「偉大な反乱者」と
言えるのかもしれません。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら
コメントはありません。
| | url | | |