不動明王と土方歳三

少し前に訪れた場所です。
東京の日野市、
「高幡不動」ですね。

正確には「金剛寺」というお寺ですが、
重要文化財の
「不動明王像」が安置されていることから、
そう呼ばれています。

成田山と並ぶ、
「関東の三大不動」の1つですね。

はじめて行ったのですが、
なかなか見事なお寺。
五重塔も立派です。

でも、されに目立っているのが、
入り口にある大きな銅像。

こちら、新撰組の副隊長、
土方歳三さんなんですね。
ここは彼の菩提寺でもあるそうです。
中には資料館もあって、
隊長・近藤勇や、
将軍慶喜の書も展示されていました。

土方歳三……といえば、
戦いに明け暮れた、
怒濤の人生を送った人物。

幕末期、幕府に仕えて
反乱分子を排除したのが
「新撰組」……ですが、
当然、明治になると解散になる。

でも彼は諦めず、
新撰組なきあとも、
鳥羽伏見に、奥羽に、
最後は函館にわたって、
明治政府軍と戦い続けたわけです。

最期の最期まで、あきらめない。
函館の五稜郭で散りました。

そんな彼が
「不動明王」が祀られている場所で
眠っている……というのも象徴的です。

いつも怒っている不動明王は、
あらゆる困難を力づくで打ち破り、
その目標を達成させる神様。

そもそもはインドのシヴァ神ですが、
仏教のお寺では
お釈迦様の迷いを断ち切る強さを
象徴しているともされます。

そんなふうに
あらゆる迷いを断ち切って
戦い続けた土方さん。
目標は達成されていないのではないか
……と思うのですが、
刀Vs.欧米近代兵器の、
所詮は勝ち目のなかった戦いです。

それでも彼にとっては、
先に散った仲間に応え、
すでになくなってはいるけれど
自分が信じたものに忠義を尽くすことが
重要だったのでしょう。

そういう生き方もある。
「武士道」ですね。

そういえば、拙訳の『武士道』が
また重版になりました!
後日、あらためて紹介しますね!!





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