古典学のススメ31〜ル・グウィンさんに捧ぐ

古典の紹介の連載ですが、
シリーズ最新作は2000年代というから、
厳密には古典に入らないのかもしれません。

1968年に第一作が出版されました
ゲド戦記』ですね。

『指輪物語』や『ナルニア物語』と並ぶ、
世界3大ファンタジーの1つ。

残念ながら、著者の
アーシェラ・K・ル・グウィンさんが、
22日に88歳でお亡くなりになりました。
数々の賞に輝いた女性作家、
ご冥福をお祈りします。

私も好きで、この本は愛読しました。
ただ、全巻あった本が
どこにしまったのか見つからない。

そこでアマゾンの画像と、
ジブリ映画になったときのテーマ曲の楽譜。
それに主人公のゲドの
キャリアプランを書き連ねてしまった、
懐かしの『20代は働かない!』という本を
画像には載せてみました。

まあジブリの映画は、
かなり強引に編集していた
……のですが、
原作はかなり壮大なもの。
そもそも『EAETHSEA』という原題で、
「アースシー」という世界のことが
題材になっているわけです。

なんといってもル・グウィンさんは、
人類学者の子として生まれた方。
この「アースシー」世界には、
さまざまな文化の人類学的要素が
盛り込まれているわけです。

そこで「魔法使い」という
仕事を選んだゲドさんは、
若き日々から老いる日まで
魔法の仕事に追われることになる

まあ「何でも屋」みたいなわけですが、
人の業を結果的には多く背負うことに……。
基本は児童文学ですが、
けっこうシリアスな人生ドラマなんですね。

「私たちは、
恐怖に押しつぶすような社会と
脅迫的なまでのテクノロジーに支配される中で、
現在の生活に変わる何かを想像できる作家を
求めています」

そんなことをル・グウィンさんは
生前に語っていたとか。

魔法やスピリチュアルなものが
確固として存在する世界は、
本当は私たちが
自然と向き合って生きていたころの
原風景なわけです。

どこかで私たちは、
そうしたもののよさを見直すことが
必要なんでしょうね。

童心に返ってぜひ、
読んでみてくださいませ。

2018,01,29, Mon 03:07
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