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お地蔵さんが見てきた歴史

昨日、賢者の会の懇親会を行なった
都営浅草線「高輪台駅」の近く。
住所は港区白金台になるのですが、
住宅地の真ん中に
何やら不思議な小屋のような建物があります。

運がよければ扉が開いていて、
中にお地蔵さんがいるのがわかる。

といって、この地域で生まれ育った私も、
数度しか見たことがありません。
「今里地蔵」という
非常に神秘的なお地蔵さんなんですね。

近くには跡もあるのですが、
じつはこの下、
その昔は小川が流れていたそうです。

正確には「用水路」ですが、
世田谷区の玉川上水から
渋谷、代官山、恵比寿、目黒ときて、
高輪から三田のほうへ流れていた水路。
「三田用水」
というんだそうです。

かつてこの地蔵は、その用水の脇にあり、
村々を見守ってきたようですね。
当時は「今里村」と呼ばれていたそうですが、
田園風景にお地蔵さん……と、
現代の住宅街から想像できない
牧歌的な風景が
広がっていたのかもしれませんね。

ところが「白金台」という
住所からは想像できませんが、
明治以後、ここには食肉加工場が
たくさんできたんだそうです。
それで用水がずいぶんと汚くなり、
「暗渠」として
地面の下を流れるような開発が
行なわれたんですね。

お地蔵さんを挟んで、2つの道。
そう、この真ん中部分、
石が並べているところの下を
用水がずっと流れていたわけです。

昭和初期にこの用水は使われなくなり、
300年の歴史を閉じて埋め立てられました。
そして現在、
今里地蔵は、その埋め立てられた上に移され、
用水の跡をかろうじて残しているわけです。
歴史の痕跡を、
ずっと守り続けているような感じですね。

お地蔵さんが周辺の変化を
どのように見てきたのかはわかりません。
でも、いまでも不思議な感じで、
親しまれているのが、
この管理の様子を見てもわかります。

もし近くに来たら、
この建物を探してみてください!



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら
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