「本の素晴らしさ」を伝え続けた大先輩の意志

私の現代語訳の著書、
幸田露伴『努力論』のオビを
掲載させていただきました。

素晴らしい推薦文をいただいた大先生、
渡部昇一さんが
18日にお亡くなりになってしまいました。
86歳、
本当にお悔やみ申し上げます。

上智大学名誉教授にして英文学者。
近年では政治思想のイメージが強いのですが、
じつは
『知的生産の方法』
をはじめ
数多くの自己啓発書を著しています。
私もたくさんの本を
読ませていただきました。

何より渡部先生は、
ものすごい多読家で知られていた方です。
文学作品に限らず、
古典から現代書までたくさんの英書を読み
それを日本に紹介しています。

じつは心理学者
ジョセフ・マーフィーの本も
渡部先生が日本に紹介しているんですね。
英文学の教授でもあったことから、
若き日にペンネームで翻訳をしています。
それくらい意欲的な方だったんです。

それだけの長い活躍をしてきた先生ですが、
じつは私は最後まで
お会いする機会がありませんでした。
少し残念ではあります。

ただ最後の最後で、
この幸田露伴の『努力論』に、
推薦文をいただけたことは
本当に名誉でした。

じつは渡部先生は、
三笠書房さんから自身でも
『努力論』の現代語版
出していらっしゃいます。
だから他版元である致知出版社さんで、
こうして推薦をいただけたのは
結構すごいことなんですね。
本当にありがたいことです。

渡部先生は、
日本人がたくさんの素晴らしい本に
触れることで、
この国がますます成長することを
ずっと望んでいたのだと思います。
読書離れが進む日本に
危機感も感じていたでしょう。

出版に携わる私たちは、
やはり先生の意志を
継いでいかねばいけませんね。



[夏川が出会った「できる人」たち]
コメントはありません。
| | url | | |