復活祭の卵と聖女の話

4月16日といえば、
西洋では「イースター」、
つまり「復活祭」でした。

日本ではあまり馴染みがありませんが、
キリストが処刑されてから、
3日目に復活した日
……ですね。
命日はスルーして、
復活されたとされる日を祝うのは、
キリスト教ならではかもしれません。

といって、
「春分の日の次の満月から数えて
最初の日曜日」と
決められているため、
毎年のように日にちが異なります。
しかもキリスト教の宗派によっても
異なっている……。
この辺のややこしさが、
クリスマスやハロウィンと違って
日本にはあまり定着しない
理由でしょうかね。

ともあれ、
イースターといえば、卵!
彩色したゆで卵や、
それに見立てたお菓子を食べますが、
その起源になった女性というのを
ご存じでしょうか?

画像の絵では赤い卵をもっています。
こちら
「マグダラのマリア」と
呼ばれる方ですね。

聖女の1人であり、
キリスト当人に付き添った
初期キリスト教の重要人物です。
元娼婦ともいわれ、
また「キリストの妻だった」とする
説もあります。

何でもキリストが処刑後に復活したとき、
ときのローマ皇帝は
「そんなのウソに決まっている。
赤い卵と同じくらい、ありえないことだ」
と言ったとされます。

そこでこのマリアさんは、
わざわざ赤く塗った卵をもって
「これと同じことが起こったんですよ」と、
皇帝のところへ報告に行ったとか。
(その場で白い卵を赤く変えたとも言われ間ます)
なかなか格好いいことをしますね。

それ以来、復活祭の日には、
彩色したゆで卵を食べるようになった
……と言います。
まあ、いろんな説がありますが……。

実際、キリスト教では本当は、
処刑された日から復活祭まで
「断食」をするのが習わしだったそうです。
喪に服すようなものですかね。

そこで復活祭ではじめて食べられるのが、
ゆで卵。
胃に優しく、すぐ栄養を補強できる面も
あったのでしょう。

いずれにしろ、
キリストの妻だったかもしれない
この聖女の、勇気ある行動。
知っておくと面白いエピソードです!



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