心の備え、「狩野川台風」を知っておく

巨大な台風、19号が接近しています。

私が仕事でつかっている部屋も、
久しぶりに全方位で雨戸を閉めました。
なんだか隔離されたみたいで
落ち着きませんが、
とくに東海と関東は直撃しそうだ
……とのこと。

風呂に水を蓄え、
懐中電灯は電池を入れ替える。
まあそんなふうに、
最善を尽くして注意しましょうね。

今回の台風、過去の「狩野川台風」と
似ているとのこと。
「アイダ」という名で知られ、
死者や行方不明者を1200人以上も出した、
大変な台風だったとのこと。

私が生まれるずっと前のことですが、
気になったので調べてみました。

「似ている」というのは、
規模や風速、それに何より「進路」ですね。

「狩野川台風」は1958年の9月に発生し、
27日に神奈川県に上陸。
その影響で伊豆の狩野川が氾濫し、
大きな被害を生み出しました。

ということは、台風による被害、
1200人の死者のうち、1000人くらいは、
この水害によるものだったようです。

なぜ、そんなことが起こったのかといえば、
高度経済成長の時代です。
強引に宅地造成を進めていた当時の伊豆は、
河川の管理が不十分だったそうですね。

それに避難の失敗もあります。

1000人の被害者のうち、
半分くらいの人数は、
旧修善寺町で起こったとのこと。

ここでは中学校が避難場所に
なっていたのですが、
洪水がそこを直撃したんですね。
避難者が一斉に流されてしまいました。

ちょうど東日本大震災のとき、
よりにもよって津波が襲ってきそうな
海岸の学校に避難したところがありました。
宮城県と石巻市が責任をとられ、
賠償金を払うことになりましたが、
これと同じように
「避難の失敗」もあったのでしょうね。

人災……とまで
言えるかどうかはわかりませんが、
狩野川台風のときにはまだ
都市時代における台風への経験値が低く、
危険性を認識できていなかった部分が
あるのでしょう。

大きな被害は判断ミスからも起こります。
その点でつねに危険に備え、
無理はせず、
安全な場所にできるだけいるようにする。

そういう気構えでいましょうね。
早く立ち去ってもらいたいものです!



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

アップルシード・エージェンシーの18年

本日は私、夏川賀央の
エージェントとして
お世話になっている会社であり、
自身、作家としても大活躍している
鬼塚忠さんが社長を務めている会社、
「アップルシード・エージェンシー」の
創立18周年パーティに参加しました。

毎年のように参加して、
もう18年。
素晴らしいことですね。
今年は竹芝桟橋のすぐ隣の
海が見えるレストランでした。

出版という業界、
毎年のように多くの会社が消えてますし、
それ以上に作家として
長く仕事ができる人は、
そうそういません。

でも、渡される資料の
「参加している作家さん」のリストには、
夏川賀央の名前がありますし、
ちゃんと『武士道』も、
見本の中に並べられている。

私も誇らしい気分に
させていただきました!

創業18年ということは、
私とアップルシードエージェンシーさんの
付き合いも18年になるということ。
最初は出版社の編集者として
お付き合いしていましたからね。

そのときからずっと
パーティで毎年のように
顔を合わせる人もいれば、
今年はじめてお会いする人もいます。

アップルシードの社員メンバーも
変わらない人もいれば、
新しい人もいる。

時代は変わっていくんだな
……と、実感しますが、
たえず自分自身も変化しながら、
この場に来れる
「現役の人」でありたいなと、
つくづく思いましたね。

時代が変わると、
いろんなことが起こる。
かつて版元の立場で
お世話になった編集者の方が、
今年からアップルシードに転職して
仕事を始めているようです。
それもなんか嬉しいこと。

さらにまた、
いろんなお仕事にチャレンジし、
出版業界を再浮上させることが
できたらいいですね!

がんばろう!!





[お仕事のページ]

「リチウムイオン電池」の仕事術

昨日に続いてノーベル賞の話ですが、
日本の研究者が授賞しましたね!

化学賞に旭化成名誉フェローの
吉野彰さん。
リチウムイオン電池の
実用化に対する功績……です。

でも、ちょっと「おや!」ですね。
リチウムイオン電池。
私たちの生活に密接なものとなりましたが、
あまり私たちは現物を扱いません。

そういえば前のスマホは
しょっちゅうフリーズして、
そのたびに出し入れしていました。

でも、いまのExpediaも、
あるいはiPadやMacBookに関しては、
どんなのが入っているかも
よくわからない。

でも、この「充電できる電池」があるから、
いまのIT時代は存在しています。
その意味では、世の中を変えたツールと
言ってもいいでしょうね。

それどころか、
これから大陽発電が普及したり、
あるいは自動車が電気になっていけば、
ますます存在感が増していきます。

とはいえ私たち、
一体どういう仕組みなのか、
いまいちわからないですよね。
いったいリチウムイオン電池って、
何なのだろう……?

よくリチウム電池と言っていますが、
両者はベツモノです。

リチウムイオンというのは、
プラスになったり
マイナスになったりするそうですが、
この仕組みを利用して
大量の充電を可能にしています。

じつは今回、3人の化学者が
ノーベル賞を受賞していますが、
そもそもリチウムイオンで
これがつくれることに気づいたのが、
スタンリー・ウィッティンガム博士
……とのこと。

そしてこれを改良し、
コバルト酸リチウムを使うことで
より大量の電気を充電できる
システムを開発したのが、

ジョン・グッドイナフ博士。

そしてこれを商品化させたのが、
吉野彰さん、ということなんですね。

つまりこの3人は、
来たるべき「充電の時代」を
予測していた……ということです。

だいたい街中で
充電できるところを考えても、
最初のうちの電気自動車の充電を見ても。
あるいは台風後の発電機不足なども
そうなのでしょうが、
技術の発展と需要に対して、
世の中のほうが追いついていません。

その1つに、たぶん私たちの
「充電できる電池って、
考えてみればスゴいよね」なんていう
リスペクトが足りないんじゃないかという
気もします。

ノーベル賞を機に、
考え直さなければいけませんね。



[効率無視の仕事術]

「見えないもの」をどうやって見つけるか?

ノーベル賞の発表シーズンになりました。
今日は物理学賞が発表されましたね。

どうもメディアは、日本人でないと
あまり取り上げないところがあります。

授賞したのは、スイスの
ミシェル・マイヨール教授と
ディディエ・ケロー教授など。
この2人の功績は、
「太陽系外の惑星を発見した」
というものです。

つまりは、宇宙戦艦ヤマトの
「イスカンダル」のようなもの。
これはワクワクする話でしょう。

実際、夜空にはたくさんの星があります。
火星や金星などを除けば、
ほとんどは恒星、つまり
「太陽」と同じようなもの。

太陽の周りを地球が回っているように、
あのたくさん恒星の周りを、
たくさんの惑星が回っている……と、
普通には考えられますよね。

でも問題は、
「それをどうやって見つけるか?」
なんです。

たくさんの星は、
太陽のように自分で輝いているから、
遠くにあっても見ることができる。

でも、同じくらい遠くにあるうえ、
それよりずっと小さく、
自分で輝いていない星々なんです。
あることは想像できても、
見つける方法なんて考えられませんよね。

一体どうすれば、
見つけられると思いますか?

聞くと、なるほどで、実にシンプル。

夜空の星は「点」の過ぎないのですが、
それよりさらに小さな惑星が
前を通過すれば、
小さな点をさらに小さな点が、
ちょこんと隠すことになりますよね。

といって望遠鏡ではわからない。
光の波長の変化を丹念に追う
作業になるそうですが、
長い観測の結果、
確かに惑星が横切っていることが
わかったんですね。

現在はこの横切るときの変化から、
惑星の大きさや質量も推定し、
地球とよく似たタイプの惑星も、
いくつか発見されています。

当然、生物がいる可能性もあるし、
知的生命体だっているかもしれません。

ノーベル賞を機に、
さらにこの分野の研究は
進んでほしいですね。



[効率無視の仕事術]

「もちの木」の正体

画像はお寺の境内で見つけた
「モチノキ」という木。

「ホンモチ」とも呼ばれますが、
日本庭園でよく使われる木ですね。

名前を聞き、すぐ連想したのは
有名な絵本。
「モチモチの木」です。

斉藤隆介さん原作で、
少年が怖がっている庭の木がある。
でも、あるときおじいちゃんが
病気になってしまい、
勇気を振り絞って彼は、
冬の夜中に木の前を通って、
お医者さんを呼びに行くんです。

すると木には雪明かりが灯り、
真夜中の道を照らしてくれた
……という話ですね。

で、この木がそれなのかな?
と思いきや、
「モチモチの木」は本当は「トチの木」で、
ドングリも成る木。
つまり「餅の木」
……という連想なんでしょう。

ではこの本物の「モチの木」は?
といえば、
「黐の木」という難しい字を書きます。

「黐(もち)」が何かといえば、
トリモチの「もち」なんですね。

私も現物を使ったことはありません。
でも、聞いたことはある。
昔は棒の先にネバネバした樹液をつけ、
それで鳥やら虫やらネズミやらを
捕獲したということ。

それはそれでなかなか面白そうで、
ぜひトライしてみたい気はする(笑)
普段はどうやって
保管しているんだろうか?

この木の樹液は、
そのネバネバ部分に
使われたんだそうです。

いま現在、
トリモチを手に入れようとして
手に入るかどうかは知りません。
楽天の通販で見ると、
なんかイメージの違うものが出てくる。
現代文明のなかで
なくなってしまったものの1つ
かもしれませんね。

でも、こうして木の名前ではしっかり
過去のツールが残っている。
言葉を調べてみると、
いろいろ面白いことがわかります。

形を変えながら、
言葉を通して記憶は伝承していく。
その一例なのかもしれません。



[公私混同の時間]