「半径10メートル」の仕事術

白金台にある有名な
結婚式場+庭園、
「八芳園」を訪ねる機会のあった方は、
その手前。
目黒通りの向かい側に注目してみてください。

この見事な花です!

新婚さんも含め「八芳園」に来る方、
あるいは先にある「白金台駅」へ向かう方。
あるいは「八芳園」の先にある
小学校へ行く子どもたちに、
明治学院大学へ通う人……。

いろんな人をさぞ喜ばせているだろうな
……と想像するのですが、
こちらの花々、じつは私の馴染みの
床屋さんのおじさんが
1人で育てているものなんです。

ちょうど世話をしていたので、
「素晴らしいですね」と声をかけたら、
いつものように
「大したことないですよ」と、
照れていました(笑)

じつはそもそも床屋のお店は
通り沿いにあったのですが、
道路の拡張事業で、
10メートルくらい道の奥に
引っ込められてしまいます。

けれども空いた通りのスペースは、
その後、何にも使われていない。

かたや反対側には「八芳園」があるのですが、
道を隔てて、
こっちがあまりも殺風景で
寂しい感じになっていたんですね。

そこで床屋のおじさん、
どういう経緯かわからないのですが、
このスペースを借りて、
ずっと花を育てて、
この景観をつくり続けているんです。

もちろん、奥にある自分のお店を
目立たせる意味もあるのでしょう。
でも、多くの人が、
季節に合わせて飾られている
この花々に恩恵をこうむっていると思います。

「八芳園」も、あるいは港区も
感謝すべきではないだろうか……。

自分の机、自分の部屋、自分の家……。
だいたいその辺までは、皆、気を遣います。
でも、その向こうは
「みんなの場所」ですから、
自分がその景観に
気を遣うことはありませんよね。

でも、そこまで気を遣える人は、
やはり大勢の人を巻き込めるわけです。
自身の評判をつくることもできれば、
集客にも役立つ。
それに何より、暮らしている自分自身が
「気持ちいい」でしょう。

なかなか真似することは難しいのですが、
そんな気持ちだけは持っていたいな
……と思います!



[夏川が出会った「できる人」たち]

「力がなくても勝つ」チームの条件

先日から、ロシアでの
サッカー・ワールドカップが始まっています。
嬉しいことですが、
また眠い日が続くんでしょうねえ……。

今回、目立つのは、
あんまり、いままでのワールドカップでは
聞かなかった国々でしょう。

日本と戦うセネガルもそうですし、
久々の出場になったエジプト。
それに今日、優勝候補アルゼンチンと
引き分けた初出場の国。
アイスランドですね。
執念が感じられる、すごい試合でした。

このアイスランド、
2年前のヨーロッパ選手権から
躍進が続いている国。

といって特別な
スター選手がいるわけでもないのですが、
強豪国を破って、今回も初出場です。
それどころか、最近はこの国、
いろんなスポーツで成果を出している
……というんですね。

その秘密が、
ヤフーのサイトで分析されていたんですが、
これが面白いんです。

いったい何が、他の国と違うのは?

じつは「選手全員が集まって、
みんなで喜ぶ回数」が、
どこの国のチームよりも多かった
……というんですね。
ハンドボールの試合で統計を出したら、
対戦国の2倍は、
「みんなで喜んでいる」とのこと。

選手だけではありません。
「バイキング・クラップ」とは、
この国の独特な応援の仕方ですが、
観客がみんなで手拍子をするわけです。

なるほど、
「1人の成果を皆で喜ぶ」というのが、
文化の中にあるのでしょうね。

自分の成果に対して、
みんなが喜んでくれれば、
やはりモチベーションは上がります。

それがゴールを入れたような大成果なら、
みんなで讃えてくれるかもしれない。
でも、ほんの小さなことだったら、
どうだろう?

オフィスでもそう言われると、
周りの人には無関心だったりしますよね。

でも、それができるチームは、
自分たちより強いチームにだって
勝つことができる。
あのメッシ選手がPKを外したのだって、
そんな空気をアイスランドが
つくっていたからかもしれません。

このことはもちろん、
一般の会社普通の仕事にも共通する
大切になことだと思いますよ!



[効率無視の仕事術]

成功は言葉によって継続される

本日も発売されたばかり、
私の新刊、
君はこの言葉を知っているか?
に、ちなんだ話。

画像は外苑前にある、ショールーム。
「テスラ(TESLA)」ですね。

ご存じのように、
電気自動車で躍進している、
アメリカのベンチャー企業。

自動運転では事故などもありましたが、
先日は
「シカゴ・エクスプレス・ループ」
というシカゴ空港と市内を結ぶ
高速地下交通システムに携わることが
決まりました。

なんでも30秒ごとに、
240キロで走る電気自動車が行き交う
……ということですね。
ドラえもんの世界のようになってきました。

そんなふうに、
いま未来世界の創造を担っている
最先端にいる企業。

その会社が、
いまから100くらい前に生きた
科学者の思想を継承しているのを
知っていたでしょうか?

それは社名の通り。
ニコラ・テスラさん……ですね。

この方は大天才でした。
発明したものといえば、
ラジオに、モーターに、リモコンに、X線に……。
いまも一番、活用されているのは、
「交流電気」のシステムになります。

ただ、少しエキセントリックな性格で、
変人扱いもされました。
そしてかのエジソンとの競争に敗れ、
孤独で、不遇な生涯を終えています。

それでも自身の研究には絶対の自信を持ち、
「未来は私のものだ」と、
言い続けていたんですね。

彼を尊敬し続け、
その未来を受け継いだ現代の天才は、
テスラの共同創業者にしてCEO、
イーロン・マスクさん、という人。
「アイアンマン」のモデルとも言われます。

科学者テスラが実現できなかった未来を
自分でつくろうと、
マスクさんが手を出した事業は、
電気自動車に、宇宙ビジネスに、脳科学に、
太陽光エネルギー……などなど。

民間で初の
宇宙ステーションに到達するロケットを飛ばし、
自動運転の技術では最先端を走る。
脳とパソコンを直接結ぶ技術も、
いまは研究中だとか。

人生という時間において
1人の人間ができることは、
限られてしまう。
でも、
人は「言葉」を引き継がれることによって、
何世代にもわって継続する成功を
成し遂げることができるのだ……と。

まさに
『君はこの言葉を知っているか?』
という本を象徴している、
現代企業のエピソードだと思います。



[Words of Wisdom]

夏川訳『茶の本』が3刷になりました!

新刊のことにいっぱいいっぱいで、
気づいていませんでした。
こちらの本が重版になっていたようです。

夏川訳の『茶の本』ですね。
(致知出版社、本体1400円)

『武士道』より少し遅れること1906年。
日本の美術を世界に紹介した
岡倉天心さんが、
日本の「静」の文化を
「茶の湯」の思想から紹介した本。

原題は『The Book Of Tea』になります。

「Words of Wisdom」ということで言うなら、
こちらも現代まで、
多くの人に影響を与えた本。

何より天心さんは、文明国とされた欧米に対し、
「アンタたちのほうが、
本当は野蛮なんじゃないか」と、
堂々と言い切ったんですね。

「西洋社会は、日本が平和で
おだやかな生き方を満喫している時代は、
我が国を野蛮とみなしていたのです」

「もし文明国と呼ばれるための条件が、
身の毛もよだつ戦争による
勝利によって与えられものであるなら、
私たちは喜んで
『野蛮な国』のままでいましょう。
私たちの国の芸術や理想に敬意が払われる日まで、
日本人は喜んで待つつもりです」

そしてこの
『茶の本』の根底にある考え方は、
現代の最新技術にも通じているんです。

それは
君はこの言葉を知っているか?
にも書きました。

「茶の湯」を生み出した「禅」の思想ですね

「愚の如く、魯の如く、
よく相続するを主中の主と名づく」
……そんな禅の言葉に影響されてきたのは、
アップルの創業者、
スティーブ・ジョブズさん。

「小さな茶室」や「一杯のお茶」で
宇宙を表現した、茶道の発想。

「禅の言うところによると、
物事の大いなる関係性において、
小さなものと大きなものの区別などありません。
一個の原子は、
宇宙全体に匹敵する可能性を持っています」

……『茶の本』の記述ですが、
極小のデバイスに宇宙的なデータ世界を
凝縮しようとした製品は何だったでしょう?

そう「iPhone」の発想は、
まさに「禅的」なものなんですね。

これが「セレモニー」となると、
「茶」の世界になる。
古典にある教えは、
未来を切り開く力があるんです!

日本人であるならば、
ぜひ知っておいてほしい本です。



[夏川賀央の「古典学のススメ」]

『君はこの言葉を知っているか?』……一体どんな本?

あらためて6月13日、
私の37冊目になる本が発売されました。

君はこの言葉を知っているか?
(主婦の友社、1296円)
ですね。

一体どんな本なのか?
サブタイトルの
「あの名経営者たちを支えた名言」
が示すように、
①ビジネスの成功者たちが、
 先人のどんな言葉を、どんなふうに継承したのか?
②その先人は、どんな思いで、
 その言葉を次代に託したのか?
③私たちはその2人から、
 さらに何を学ぶべきなのか?
15の話で、それらをまとめています。

たとえば、インド独立の父、
ガンジーの言葉。
「己を変えることができれば、世界も変わる」

支配者だったイギリス人に差別され、
また国内にさまざな対立を抱えていたインド。
そんななかでガンジーは、
自らに厳しい規律を要求し、
異なる考えのすべての人々を
認められる人間になろうと模索を続けました。

その言葉を大学の頃から手帳に書きこみ、
ずっと目に見えるにしていたのは、
Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏です。

彼はその思いを継承し、
大学起業家の軽いノリを乗り越え、
仲間たちとのあらゆる対立を振り払い、
この会社を永続できる世界的企業にする
決意をしていきました。

自分を変えることで、世界を変えようとした
……ということですね。

「ときには20世紀の混沌とした
アジアで語られた賢者の言葉が、
21世紀の若手IT起業家を動かし、
彼を世界的な大富豪にまで押し上げました。
ときには紀元前の中国で語られた賢者の言葉が、
ベンチャー企業の経営戦略として使われ、
その会社を世界ナンバーワンに飛躍させました。
昭和の名経営者も、日本におけるビジネスの創始者も、
世界的な投資家も、
やはり賢者の言葉によって動かされてきました」

……序文よりです。

稲森和夫(京セラ)……西郷隆盛
豊田佐吉(トヨタ)……サミュエル・スマイルズ
孫正義(ソフトバンク)……坂本龍馬
渋沢栄一(明治期の実業家)……君子
柳井正(ユニクロ創業者)……ピーター・ドラッカー
などなど。
本書に登場するのは15組の
「時空を超えた子弟」たち。

「時間を越え、空間を越え、
この世の中はそうして、
過去の言葉を継承しながら発展してきたのです。
本書で紹介する言葉は、
単に知識として知ってほしい類いのものではありません。
勇気や希望、また癒しや赦しを与える言葉もあれば、
ときにはあなたに覚悟をうながし、
厳しい選択を迫る言葉もある。
しかし本書を読む誰にでも、
世界的な成功者と同様、賢者の言葉を引き継ぎ、
自分の人生に生かしていく機会は与えられているのです」

これが本書の目的にほかなりません。
ぜひぜひ手に取ってみてくださいね!



[Words of Wisdom]