大切な体験を、いかに後の時代に残していくか

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昨日のブログでも紹介しましたが、
8月9日は長崎の原爆記念日。
広島、長崎、そして終戦記念日と、
この時期はそういう日が続きます。

75年が経ち、さらに体験者たちの言葉を
風化させない努力が
必要になっている現在です。
今日はNHKのニュースで、
修学旅行ができなくなった代わりに
被爆者たちの験者を残そうと活動を始めた
高校生たちを紹介していました。
素晴らしいですよね。

戦争を体験した人たちの記録を後世に残す……。
じつは私は若かりし日、
「戦争体験集」なるものの編集に
携わったことが何度かあります。
1冊、本棚に残っていました。懐かしいなあ。

これらは主に市町村などの自治体が
地元の戦争体験者の記録を残すために
編纂する本ですね。
私は最初の会社で、そういう業務をしていました。

いまはこうした努力が、
どれだけ行なわれているのか。
というのも、戦争の体験を残す媒体として、
大きいのはYouTubeなどの
動画になっているからです。

確かに検索すれば、
たくさんの被爆体験や戦争体験が、
動画にあがっています。
中には何万ものアクセスがあるものもある。
「後世に情報を残す」ということで、
真っ先に思い浮かぶのが、
いまはネット動画ということになるのでしょう。

ただ、これには問題がある気がします。
そもそも「後世に情報を残す」とは、
一体どういうことなのでしょう。

たとえば100年後に、1人の作家さんが
戦争を体験した女性の物語を
書こうと思った。
それで情報を探そうとしたとき、
「どんな人が、どのようなシチュエーションで
戦争を体験したのか」の
紐づけがなければ、情報にアクセスできません。

いま大量にネットに眠っている情報のほとんどが、
「後世に情報を知りたい人」には、
届かなくなってしまう可能性もあるわけです。

「情報」というとき、
現在は発信力ばかりが問われます。
確かに瞬間的なアクセスを得て、
広告や集客につなげるには、
それでいいのでしょう。

ただ、「自分の持っている情報を
動画で配信する」という場合、
「どのようにその動画を参照し、
どのように活用してもらうか」という
流れをどこかで示さない限り、
結局は数カ月もすれば大量の情報に
埋もれていってしまいます。

ようは「コンテンツ」としての
「編集力」が重要になるのですが、
いまの社会はその重要性を
軽視している気がします。
しかし情報を永久的に残るコンテンツにするには、
絶対に必要だし。
そのための投資だって考えられるべきものです。

先人の平和へ思いが後世にまで届き、
価値ある情報にいつまでも価値が残るよう、
情報に対する意識を変える必要があるかも。
これはさまざまなビジネスにも
いえることだと思いますよ。



[効率無視の仕事術]

出島と伝染病との戦いの歴史

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8月9日といえば、
長崎の原爆記念日です。

その長崎、いまは
コロナ対策でも話題になっていますね。
900円くらいで無症状であっても
PCR検査ができる体制を整えたとか。
拡充していけば、
日本で一番、感染症から安全な場所に
なるのかもしれませんね。

長崎が感染症対策の最先端である
……とすれば、
じつは現在に始まった話ではありません。

江戸時代にして、すでに長崎は
他の地域と別格の存在でした。
そう、出島を通して唯一、
海外に門戸を開いていた場所が、
長崎だったわけです。

「長崎新聞社」によると、
すでに江戸時代から出島は
感染症に悩まされていました。

というのも、
とくに日本と貿易をしていたオランダ人は、
インドであったり、東南アジアであったり
という熱帯地域を経由して
やってきていたわけです。
感染症を持ってくることも度々でした。

これに出島の人々は、
西洋の医師たちの力を借りて対抗します。

1823年に来日したシーボルトは、
牛痘ワクチンを初めて日本にもたらしました。
やがて彼から学んだ蘭学者たちが
天然痘の治療法や予防法を
日本に確立していきます。

1857年に長崎に来た医師ポンペは、
当時、長崎で流行していた
コレラの感染阻止に奮闘します。

抗生物質などを使った治療法も、
このとき日本の蘭学者たちに
伝えられたようですね。

やがて日本は明治の近代化を迎えますが、
その際に衛生に関する改革を進めたのは、
この出島の医療を引き継いだ
医学者たちだったといいます。

海外に学びながら、日本人はちゃんと
感染症などにも打ち勝ってきた。
それを忘れてはいけませんね。

困ったときは、やはり歴史に学ぶ。
日本が困難を迎えたのは、
なにも初めてではない。
やるべきことはちゃんと、
過去の経験に記されているわけです。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

赤口とランニングシューズ

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コロナで外出機会は減っても、
運動は粛々と続けるようにしてきた
……のですが、
最近はジョギングなどをしたあとで
少し足が痛むようになった。

考えてみればランニングシューズも
かなり年季が入ってきて、
クッションもほとんど効かなくなっている。
なので本日は新しいアディダスの靴を
購入してきました!

それで明日から早速……と思いきや、
カレンダーを見ると
「赤口」となっている。
「新しいものをおろすのは控えたほうがいい」
とされる日ですね。

ちょっとこれは悔しい。
本当に縁起が悪いのだろうか?
そもそも「赤口」の意味なんて、
よくわかっていません。

調べると、もとは中国の陰陽道にある
「六曜」の1つ。
大安、友引、戦勝、先負、赤口、仏滅
……と循環するものです。

で、「赤口」というのは、
神様に仕えている8体の鬼が
人間に悪さをする日だとされています。
それが「赤」を連想する災厄になって
表れるのだとか。

赤、たとえば「火」であったり、
「血」であったり……。

そこで新居への引っ越しなどは、
「火事にみまわわれるかもしれない」
ということで避けられる。
自動車の納車も、
「事故が起きそうで縁起が悪い」と
回避されるわけです。

結婚式なども避けることがありますが、
それもキャンドルの火だったり、
ケーキカットのナイフを使うことが
大きな理由だとのことです。

ならば靴はどうなのか?
衣服はあまり問題なさそうですが、
足に履くものは、怪我をしたり、
靴擦れなんかも起こるかも……。

もちろん、こういうのは「迷信」であって、
信じない人にとっては
どうでもいいことなんです。

ただ、縁起の悪い日を避けることで
縁起のいい日に快適な気持ちで
新しいものを使えるなら、
それはそれでいいかもしれない。

急ぐわけでもありませんから、
少し靴をおろすのは
保留にしておきましょう!



[公私混同の時間]

コロナの年の原爆の日

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8月6日は広島の原爆の日。
75年目になります。
コロナウィルスの影響で小規模には
なりましたが、
平和のセレモニーも行なわれました。

本当ならば今回、
国連の事務総長も来る予定だったとか。
なんせ本来ならば、
オリンピックの年の原爆の日……の
はずでしたものね。
ビデオメッセージでの参加だったようです。

いつもと違った状況で迎えた
過去と向き合う日。
アメリカでも少し意外なことが起こっています。

じつは大新聞の
『ロサンゼルス・タイムズ』に
「日本に原爆を落とす必要はなかった」
と主張する論説が掲載されたんですね。

「歴史的な資料は、
原爆が使われなくても
日本が降伏したであろうことを示している。
それをトルーマン大統領や
側近たちも知っていたことは、
文書から明らかだ」

そんなふうにNHKのニューサイトでは
紹介しています。

今回のコロナで最も大きな被害を受け、
人種問題まで露呈したアメリカ。
だからこそ自分たちの冒してきた
過去の過ちにも向き合おうとする
姿勢が出てきた。

人も国も不幸から成長する、
ということかもしれませんね。

一方で日本はといえば、
当事者でありながら
過去ときちんと向き合ってきたのかと
考えさせられるところもあります。

いまの問題に精一杯……という部分も
あるかもしれませんね。

これは国の問題だけでないのかもしれません。

いま私たちは思うように
未来の予定が立てられない。
やりたいことができない。
逢いたい人にも会えないといった
はがゆい状況が続いています。

それならそれで
現在の自分を見直したり、
過去の自分ときちんと向き合う
大きなチャンスであるのかもしれません。

ついに原爆の日まで、
異常な事態が続いてしまっている
この2020年。
だからこそこの機会は、
新しい未来をつくることに生かしたいですね。



[コロナ後の未来へ]

センシングサイネージって何?

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コロナ下で打ち合せの機会が
ずいぶん減っている
……ということもあり、
電車に乗る機会が少なくなっています。

そんな中で久々に地下鉄に乗ると、
広告がずいぶんと変わっているのに
気づきます。

何より驚いたのが、
東京メトロで採用している
「センシングサイネージ」という
技術ですね。

すでに毎日見ている方は多いのでしょう。
出入り口の上にある
「デジタルサイネージ」という
液晶画面を使った広告。

ただCMを流すのでなく、
「車内のAIカメラ」と「環境センサー」を
活用して、
いま乗車しているお客さんの
属性に合わせた広告を展開していく、
という手法ですね。

説明には
「ドコモの携帯電話ネットワークを活用した
モバイル空間統計」とありますから、
携帯で見た情報履歴なども
活用されているのか?

ようはネット広告と同じで、
健康食品の検索をしたら、
しばらくその広告ばかりバナーに出てくるとか、
やけに特定の自動車の広告ばかり
フェイスブックで見せられるとか。

そういうのがネットだけでなく、
電車の中でもダイレクトに届けられる
……ということなのでしょう。

ちなみに「どんなのが出るのかな」と
ワクワクして見ていれば、
なぜか小さな女の子が
野原を走っているような広告ばかり
画面には映し出されていました。
どうしてだろう?

ともかくこうして世の中はますます、
「個」に特化した
ダイレクトなマーケティングに
移行しつつあるようです。

ただ、これ
「いま、自分に興味ある情報が
選別されてやってくる」という
面ではいいのですが、
逆にいえば
「自分がいままで知らなかった世界の情報」には、
ますます個々が触れにくくなっていく
……ということでもあります。

ネットでもそういう傾向が出ていますが、
知らず知らず人は
「自分が知りたい情報」しかアクセスせず、
だんだんと井の中の蛙状態になっていく。

情報に惑わされないためには、
自ら好奇心をもって
積極的に「自分が知らない世界」を
のぞいていく姿勢が必要になっていきます。

便利になる世の中に、
依存していてはいけないかもですね。



[効率無視の仕事術]