「イモ大臣」の挑戦

こちらも昨日紹介した
目黒不動こと「瀧泉寺」の境内ですが、
どういうわけか、畑がいっぱいです。

見ると「サツマイモ」とあります。

新刊のくだりで紹介したように
西郷隆盛さんゆかりのお寺だから
サツマイモなのか……と思いきや、
そうではありません。

このお寺で眠っている、
青木昆陽さん、
という江戸時代の学者にちなみ、
ここでは秋に
「さつまいも祭り」が行なわれるとか。

そのための芋を、
今からちゃんと栽培しているんですね。

青木昆陽という人、知っていたでしょうか?

そもそもは儒学者だったのですが、
かの暴れん坊将軍こと
徳川吉宗に命じられ、
関西で知られていたサツマイモを研究。
将軍直轄の「薩摩芋御用掛」という
特別な役職を与えられました。
いまで言えば、
「イモ大臣」ということでしょうかね。

彼の尽力で、
幕府はサツマイモの栽培化に成功。
関東の農村に普及させ、
18世紀の「天明の飢饉」では、
多くの命を救ったとされます。

それから昆陽さんは、
「甘藷先生」として尊敬され、
死してのちは、
「イモ神さま」として
祀られもしたんですね。

それだけ彼に多くの人が救われ、
感謝された……ということなんでしょう。

農学や儒学だけでなく
オランダ語も学び、
江戸時代にあって、
西洋の科学にも通じていた昆陽さん。

でも彼が抜擢されたのは、
大岡越前など、幅広い人脈を持っていたことが
大きかったようです。

大志を描き、自ら行動する人は。
江戸時代のような身分制の世の中でも、
きちんとチャンスをつかむんですね。

ぜひぜひ記憶しておきたい、
日本人の1人です!



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

西郷さんが祈ったところでヒット祈願

画像は目黒不動(瀧泉寺)の入り口にある
「水かけ不動尊」ですね。

手前に柄杓が置いてあって、
そこからこのお不動さんに
水をかけると、
願いが叶う……なんて言われています。
ちょっと珍しいかもです。

もちろん、奥には不動明王の像があり、
さらに奥には、大日如来の
大きな像もあります。

今日はこちらに、
君はこの言葉を知っているか?』の
ヒット祈願に来ました。

というのも、
本書の冒頭で取り上げている言葉は、
「敬天愛人」。
西郷隆盛さんの言葉です。

じつはその西郷さんが、
よく祈願に訪れた場所というのが、
この目黒不動なんですね。

そしてこの「水かけ不動」の奥には、
写真でわかりにくいのですが、
滝があります。

ここで西郷さんは、
滝に打たれる祈願修行をしたと
言われているんですね。

それは大河ドラマの
『西郷どん』にも取り上げられました。
主君の島津斉彬が倒れたときでした。

西郷さんは目黒の付近に住んでいて、
そこから三田にある
江戸の島津のお屋敷に通っていたんですね。
ちと遠い感じもしますが、
本当はそれくらいは歩くべきなのかも。

「敬天愛人」という言葉の通り、
世のため人のために祈り続けた西郷さん。

それに比べれば、
ヒット祈願なんていうのは
我欲で申し訳ないのですが、
たくさんの人に読まれれば、
「世のため人のため」になるのでしょう。

本にも書きましたが、
「敬天愛人」というのは、
そもそも
「天は人を平等に愛する」
という意味の言葉。
天がそうなのだから、
人もそうあるべき……ということですね。

この思想が、江戸を明治に変える
大きなうねりとなるのですが、
グローバル化した現代になって
その重要性は
さらに増しているかもしれません。

大切なことはちゃんと
「賢者の言葉」に残されているんです!



[Words of Wisdom]

鉄道の写真展に行ってきました!

本日は千駄木の
「ぎゃらりーKnulp」
で開催されている。
「鉄道-四季景色- vol.5」
という写真展に行ってきました。

詳細は→こちらです

じつは「賢者の会」で、
いつも皆さんの写真を
撮っていただいています。
写真家の山村巌さんが、
こちらに作品を出展しているんですね。

案内をもらっていたので、
打ち合せの帰りに足を運んでみました。

いつも、ついつい、
気軽に写真を撮っていただいているのですが、
あらためて作品を見ると、
やはりスゴいですよね。

私に判別する力はないのですが、
どんなにカメラ技術は発達しても、
こういうのは撮れないなと思います。

中でも雪景色の中を走る電車は圧巻でした。
撮影も大変と思うのですが、
ぜひ現物を見ていただきたいですね。

この写真展、鉄道好きの写真家、
30人が出展する定期的な催し。

残念ながら私は、
あまり鉄道方面の詳しくないのですが、
都心の電車に、ローカルな地方の電車。
それに現在は廃線になっている
歴史的な写真まで。
バラエティに富んでいて
なかなか面白かったですよね。

どうしても博物学寄りの私は、
性格的には、
説明書きが欲しくなってしまうのですが、
まあ、そういうものではないんでしょう。

風景に解けこんだ、列車たち。
産業革命以来、
世界の人々は、
この光景を愛してきた……ということです。

いいですよね。
なんか自分も写真を撮りたくなる……。

個展は次の日曜日まで、
開催しているそうです。

ギャタリーは有名な
「谷中銀座」の中にありますので、
買い物がてら、
のぞいてみるといいかもしれませんよ!



[夏川が出会った「できる人」たち]

「運をモノにする」技術

いや勝ちましたね(笑)

正直、予想もしてませんでした。
ワールドカップ日本代表の初戦。
コロンビアに2対1で勝利。

アジアの国がワールドカップで、
南米の国を破るのも初めて。

それどころか、
世界ランキング61位の国が
16位の国に勝ったわけですからね。
稀に見るジャイアントキリングでしょう。

勝因には「運」もあったと思います。

なんせ開始いきなり、
コロンビアはゴール前でハンド。
香川選手のPKによる1点以上に、
レッドカード退場で、
残りおよそ80分を、
1人少ない10人で
戦わなければならなかったわけです。

日本はずっと数的優位で
戦えばいい状況。

とはいえ、あやういところもありました。
実際、フリーキックで
追いつかれもしたのですが、
その後、冷静さを取り戻りて
終始自分たちのペースで試合ができた。

それが大迫選手の追加点に
つながりました。

運によって、転がった優位。
でも、結局は
「それをどう生かすか」なんですね。

振り返ってみれば、
強豪国のコロンビアにとって、
普通は「初戦が日本になった」というのだって、
転がってきた「運」なんです。

ただ、なんかこの試合、
最初からドタバタしていましたよね。

開幕早々、
コロンビアは審判に文句を言って、
コートをチェンジしたあと、
出だしから初歩的なミスを連発しました。
そんな荒れた状態が、
ハンドの反則につながった……。
なんか試合前に
もめごとでもあったんですかね。

結局は、転がってきた運に対して、
日本は冷静にそれを生かせたから
勝てた……ということ。

仕事でもそういうこと、よくありますよね。

「ラッキー! 仕事が入った」とか、
「面白い企画を思いついた!」なんて
運はいくらでも転がり込むのですが、
生かせるかどうかは自分次第。

ちょっと今回は期待していなかった
日本代表をあらためて見習い、
次も応援したいですね。



[効率無視の仕事術]

君はこの言葉を知っているか?



私の37冊目になる本が発売されました。

君はこの言葉を知っているか?
(主婦の友社、1296円)
ですね。

一体どんな本なのか?
サブタイトルの
「あの名経営者たちを支えた名言」
が示すように、
①ビジネスの成功者たちが、
 先人のどんな言葉を、どんなふうに継承したのか?
②その先人は、どんな思いで、
 その言葉を次代に託したのか?
③私たちはその2人から、
 さらに何を学ぶべきなのか?
15の話で、それらをまとめています。

たとえば、インド独立の父、
ガンジーの言葉。
「己を変えることができれば、世界も変わる」

支配者だったイギリス人に差別され、
また国内にさまざな対立を抱えていたインド。
そんななかでガンジーは、
自らに厳しい規律を要求し、
異なる考えのすべての人々を
認められる人間になろうと模索を続けました。

その言葉を大学の頃から手帳に書きこみ、
ずっと目に見えるにしていたのは、
Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏です。

彼はその思いを継承し、
大学起業家の軽いノリを乗り越え、
仲間たちとのあらゆる対立を振り払い、
この会社を永続できる世界的企業にする
決意をしていきました。

自分を変えることで、世界を変えようとした
……ということですね。

「ときには20世紀の混沌とした
アジアで語られた賢者の言葉が、
21世紀の若手IT起業家を動かし、
彼を世界的な大富豪にまで押し上げました。
ときには紀元前の中国で語られた賢者の言葉が、
ベンチャー企業の経営戦略として使われ、
その会社を世界ナンバーワンに飛躍させました。
昭和の名経営者も、日本におけるビジネスの創始者も、
世界的な投資家も、
やはり賢者の言葉によって動かされてきました」

……序文よりです。

稲森和夫(京セラ)……西郷隆盛
豊田佐吉(トヨタ)……サミュエル・スマイルズ
孫正義(ソフトバンク)……坂本龍馬
渋沢栄一(明治期の実業家)……君子
柳井正(ユニクロ創業者)……ピーター・ドラッカー
などなど。
本書に登場するのは15組の
「時空を超えた子弟」たち。

「時間を越え、空間を越え、
この世の中はそうして、
過去の言葉を継承しながら発展してきたのです。
本書で紹介する言葉は、
単に知識として知ってほしい類いのものではありません。
勇気や希望、また癒しや赦しを与える言葉もあれば、
ときにはあなたに覚悟をうながし、
厳しい選択を迫る言葉もある。
しかし本書を読む誰にでも、
世界的な成功者と同様、賢者の言葉を引き継ぎ、
自分の人生に生かしていく機会は与えられているのです」

これが本書の目的にほかなりません。
ぜひぜひ手に取ってみてください!
2018,06,19, Tue 15:31
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