人と車の新しい時代

写真のこちらは、大手町です。

「国交省社会実験」とあり、
専用のスペースができています。

こちら「乗り捨てカーシェア」の、
実験的な駐車スペースのようですね。
看板を見ると、
コインパーキングのTimesが
協力しているようです。

レンタカーを借りて、
移動した場所に乗り捨てていっていい。
いくつかの国ではすでに運営されていますが、
さまざまな問題も起こっています。

ようは皆、駐車禁止の勝手なところに
置いていってしまうんですね。
回収も困難で、
さまざまな会社が撤退している……と
聞きます。

だから「レンタカー会社」などは、
あまりやっていないと思いますが、
それでも国もやろうと考えるのは、
将来のことを考えているのでしょうね。

車を所有する人が減り、
シェアで乗るのが国際標準になってしまえば、
日本だけそうなっていないのは、
観光的にデメリットなります。

車を運転する側からすると、
こういう車が増えるのは
怖いところもあります。
ただ、オリンピックなどに向けて、
世の趨勢に合わせるところもあるのでしょう。

さらにその先には、
自動運転者の未来もあります。
車が自動で走るようになれば、
もう「シェア」なんていう状態では
ないのでしょうね。

もっとタクシーに変わるような
サービスができるのかもしれません。
でも、そのとき、
「駐車スペース」を日本中に確保しているところは、
かなり優位に立てるかもしれません。

いずれにしろ
これは「マイカー」の先の時代に
あるものなんだろうな……と、
ちょっと車好きの人間からすれば、
さみしい思いも。

でもでも、明日は田舎のお墓参り。
時代に逆行するかもしれませんが、
我がマイカーのプジョーに
頑張ってもらうつもりです!



[効率無視の仕事術]

「体が自由でない人」とショッピングしてわかること

来週にお墓参りに行く
……ということで、
今日は
「親戚の人たちに持っていく
お土産を買いたい」
という母親を
都内某所の商業施設につれていきました。

これが簡単なことのようで、
けっこう難解な仕事。
というのも、母親は目と足が
あまり自由でありません。

あらためてそういう人と歩くと、
ホスピタリティに優れたところであっても、
「優しくない部分」が
たくさんあることに気づきます。

まず駐車場につくと、暗すぎて先が見えない。
エレベーターまでにアップダウンがあるのですが、
どこに段があるのかわからない。
エレベーターのボタンもわからないし、
閉まるのがそもそも速すぎる。

トイレの表示が見えない。
ファストフード店のメニューが見えない。
エスカレーターが速すぎて乗れない……と。

もちろん、私はまったく意識しません。
ごく普通の状態で認識してしまうのですが、
体が自由でない人からすれば、
まるでサバイバルのような
状態になっているんですね。

もちろん、
商業施設を責めるつもりはありません。
ただ、
「当たり前のことが、
当たり前でないことがわからない」
ということだと思います。

欧米ではバリアフリーの設計をするとき、
エンジニアやデザイナーが、
数週間、高齢者や障害者と、
生活をともにすることがあるそうです。

日本でも一部導入されているそうですが、
そういう環境に身を置かない限り、
「それが不便になる人」の状況は
計り知ることができませんよね。

ますます高齢者が増えてくるこれから、
その考え方は絶対に必要になるな……と、
こういう機会を通してますます思います。

ただ、そんな母親も、
喜んで買い物ができるショップが
いくつかありました。

それがどういうところかといえば、
やはり
「向こうから積極的に話しかけてきて、
説明をしてくれるところ」
だったんですね。
商業施設内のスーパーでは、
「つれていってあげます」と
トイレへの案内もしてくれました。

そういう様子を見ると、
最終的にはコミュニケーション力が
いちばんモノを言うのかもしれませんね。



[公私混同の時間]

大作家の「二足のわらじ」

写真は少し前に「縄文展」を観に行った、
上野の国立博物館。
その「平成館」の前になります。

池の前に掲げられたパネルに映っているのは、
明治の大作家の1人。
森鴎外さんですね。

どうしてここに鴎外さんが?

じつは彼は晩年、
国立博物館(当時は帝室博物館)の
総長となり、
1917年に死去するまで、
その任を務めていました。
ここには住居も構えていたそうです。

けれどもどうして作家が、
博物館の館長なんてできるのか?

別に売れる本を書いたからではありません。
彼にとって作家は「二足のわらじ」で、
本職はお医者さんだったわけです。

しかも彼は陸軍に席を置き、
医療局長になるくらいの
働きをしていました。
「博物館館長」というのは、
いわば
“天下り先”のようなものだったんですね。

ただ、作家をやりながら
軍医としても成功したくらい、
あらゆる仕事に全力投球した人です。

専門外の「博物館」という職についても、
展示を見直して、
来館者数を増やしたり。
所蔵品の管理システムを改革したり。
あげく上野公園の運営も改善したりしました。

それだけでなく、
自ら展示物の説明文なども書き直して、
わかりやすくしていた……と言うんですね。

もちろん、
一方では著作活動も続けている。
「二足のわらじ」を
見事に実現していたのですが、
単純に「できる人は何でもできる」と
いうことではありません。

多くの自分の仕事について話すとき、
「自分はこれしかできなから」なんて、
たいていは自らの
限界をもうけてしまっているわけです。

そうでなく、チャンスがあれば、
「やってみよう」と何でも挑戦してみる。

とくにサイドビジネスのニーズが
高まっている現在、
マルチキャリアがつくれるかどうかは、
「やってみる」か
どうかの問題だけだと思います。

その気になれば、
どの分野の仕事でも人は
たくさんの結果が出せるのだと、
鴎外さんは教えてくれているような
気がしますね。



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

「思い出してもらえる人」になる

「花は根にかえり、真味は土にとどまる」

日蓮上人の言葉です。

お盆のシーズンには
相応しいのかもしれません。

花は散ってしまうけれど、
根に養分を蓄え、
思いは土へとどまり、
永遠に継承されていく……。
人との出逢いは、そんなものだ
……ということですね。

日蓮さんが、師匠と死別した際に
述べた言葉とされます。
相手に感謝し、
思いをとどめている限り、
私たちはいつまでも、
相手の存在を自分の中に
生かしていくことができる……。

といって、今日は、
死別の話をしたいわけではありません。

じつはこの夏休みのシーズンに
2件ばかり、
「本当にしばらくぶりだな」という方から
連絡がありました。
「こんな仕事があるけれど、
引き受けることはできますか?」
というもの。

いずれも普通の出版の話ではありません。
でも、書く仕事だったり、
デザインの仕事にかかわるもの。

ただ、「こんな案件がある」という
ケースに遭遇したとき、
私や賢者のビジネス研究所のことが、
真っ先に頭に浮かんだ
……ということなんです。

両方とも、詳細を聞かなければ、
できるかどうかわかりません。

でも、数年会っていないのに、
「こういう仕事か。
あっ!夏川さんに聞いてみよう」
なんて、すぐ思い出してもらえるのは、
とても素晴らしいことですよね。

こういうことがあると、
人との出会いは別に「一期一会」なんていう
瞬間的なものでなく、
どっかで心の中に「根」を張るものなんだと、
つくづく思います。

だからこそ、
どんな出会いにも感謝し、
大切にしていかなければいけないな
……と、あらためて感じました。

たくさんの人に思い出してほしいし、
また自分も、
さまざまなシチュエーションで、
出逢った人を思い出していきたい。

そうである限り、
人とのお付き合いは、決して失われない。
花は散っても、
いつでも再び咲く機会は、
訪れるわけです。

写真は先日訪ねた、池上本門寺。
日蓮さんの像です!



Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?

人生で受けた恩をどのように返していくか?

「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」

こちら山口県の島で行方不明になっていた、
2歳の男の子を発見した
ボランティアの78歳、
尾畠春夫さんの言葉。

すでにニュースなどで観た方も多いでしょう。
この日本にも、
本当にすごい人がいるものですね。

昼間のワイドショーで
インタビューを受けていました。
もとは魚屋さんだそうですが、
引退してから、全国の災害地域などで、
ボランティアを引き受けています。

行方不明の子どもの捜索にも
ボランティアとして携わった経験がある。

「自分なら見つけられるのでは」と、
はるばる大分からやってきて。
早朝から探索。
3日間誰も見つけられなかった子を、
見事に救出したわけです。

でも、驚いたのは、その姿勢ですよね。

謝礼はもちろん、
「お礼に」という家族の、
食事やお風呂への誘いも一切、拒否。

それがボランティアの精神だ
……ということで、
颯爽と去っていきました。
まるで昔のテレビで観た
ヒーローのようですよね。

この尾畠さん、
かつて商店街で魚屋さんをしているとき、
周りの人から、ものすごくたくさんの
恩を受けた……とのこと。

その恩に報いるために、
引退してからは体を鍛え続け、
世の中で人が困っているところに出向いては、
お手伝いをすることを
繰り返しているということです。

資本は年金のみですが、
多くのボランティアの人々の教師であり、
見本にもなっているとか。

それでも、
「まだまだ、受けた恩に見合うことは
していない」と言ってました。
すごいなあ。

君はこの言葉を知っているか?』では、
「自利利他」
という言葉を紹介しました。

「人のためにすることは、
自分のためにすること」

まさに自分自身の思いを実現するために、
無償でたくさんの人の
役に立つ人生を完成させようとしている姿。

なかなかできないですが、
こんな老後をおくれたら
本当に素晴らしいと思います!



Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?