怪物も愛されれば「女神」になる

画像の絵、恵比寿のスターバックスに
飾られていたもの。

スタバのロゴの人魚をイメージした
美しいイラストですよね。

「ART CONCEPT」とありますが、
馴染みのアーティストさんが描いたのでしょうか。
恵比寿らしいのですが、
こういう取り組みは素晴らしいです!

ところで、このスタバのロゴの人魚。
本当は人魚ではないって、
知っていたでしょうか?

もともとは「セイレーン」とか
「サイレン」と呼ばれる、
顔が女性で、
それ以外が鳥……という
「化け物」なんですね。

「セイレーン」が登場するのは
ギリシャ神話。
海にいる鳥の怪物で、
その美しい歌声で船乗りを魅惑し、
船を沈めてしまうとされました。

「怪物」としては、
フランス語の「シレーヌ」という名で
かの「デビルマン」にも登場していますし、
最近ではハリウッドで
ホラー映画もつくられています。
それ以上に、
「サイレン」の語源にもなっているんですね。

ところが、同じように
歌で人を魅了するとされたのが、
人魚です。
海に住んでいることもあり、
上半身は美しい女性ということで、
いつしか鳥のセイレーンは
人魚に融合してしまったわけです。

そして人魚といえば、
アンデルセンの童話以来、
愛すべき存在になっていきます。
セイレーンもいつしか
女神のように思われるようになっていった……。

スターバックスのロゴに採用されたのは、
「女神」であり、
「人を魅了する存在」でありたいという
願いだったようです。

まあ船を転覆させるよりは、
人に愛される存在でありたい。
怪物もずいぶん昇格したものですが、
恐怖よりも癒しの象徴となり、
さぞ喜んでいるのではないか。

結局は私たちが、
対象をどうとらえるかによるのでしょうね。

そういえば、
私たち「賢者のビジネス研究所」のロゴも、
スフィンクスで、
やはり「化け物」だったんですよ。
「化け物をロゴにすると繁盛する」
……といきたいところです(笑)



[公私混同の時間]

「イモ大臣」の挑戦

こちらも昨日紹介した
目黒不動こと「瀧泉寺」の境内ですが、
どういうわけか、畑がいっぱいです。

見ると「サツマイモ」とあります。

新刊のくだりで紹介したように
西郷隆盛さんゆかりのお寺だから
サツマイモなのか……と思いきや、
そうではありません。

このお寺で眠っている、
青木昆陽さん、
という江戸時代の学者にちなみ、
ここでは秋に
「さつまいも祭り」が行なわれるとか。

そのための芋を、
今からちゃんと栽培しているんですね。

青木昆陽という人、知っていたでしょうか?

そもそもは儒学者だったのですが、
かの暴れん坊将軍こと
徳川吉宗に命じられ、
関西で知られていたサツマイモを研究。
将軍直轄の「薩摩芋御用掛」という
特別な役職を与えられました。
いまで言えば、
「イモ大臣」ということでしょうかね。

彼の尽力で、
幕府はサツマイモの栽培化に成功。
関東の農村に普及させ、
18世紀の「天明の飢饉」では、
多くの命を救ったとされます。

それから昆陽さんは、
「甘藷先生」として尊敬され、
死してのちは、
「イモ神さま」として
祀られもしたんですね。

それだけ彼に多くの人が救われ、
感謝された……ということなんでしょう。

農学や儒学だけでなく
オランダ語も学び、
江戸時代にあって、
西洋の科学にも通じていた昆陽さん。

でも彼が抜擢されたのは、
大岡越前など、幅広い人脈を持っていたことが
大きかったようです。

大志を描き、自ら行動する人は。
江戸時代のような身分制の世の中でも、
きちんとチャンスをつかむんですね。

ぜひぜひ記憶しておきたい、
日本人の1人です!



[仕事ができる人の歴史入門]
夏川の「日本史」入門はこちら

西郷さんが祈ったところでヒット祈願

画像は目黒不動(瀧泉寺)の入り口にある
「水かけ不動尊」ですね。

手前に柄杓が置いてあって、
そこからこのお不動さんに
水をかけると、
願いが叶う……なんて言われています。
ちょっと珍しいかもです。

もちろん、奥には不動明王の像があり、
さらに奥には、大日如来の
大きな像もあります。

今日はこちらに、
君はこの言葉を知っているか?』の
ヒット祈願に来ました。

というのも、
本書の冒頭で取り上げている言葉は、
「敬天愛人」。
西郷隆盛さんの言葉です。

じつはその西郷さんが、
よく祈願に訪れた場所というのが、
この目黒不動なんですね。

そしてこの「水かけ不動」の奥には、
写真でわかりにくいのですが、
滝があります。

ここで西郷さんは、
滝に打たれる祈願修行をしたと
言われているんですね。

それは大河ドラマの
『西郷どん』にも取り上げられました。
主君の島津斉彬が倒れたときでした。

西郷さんは目黒の付近に住んでいて、
そこから三田にある
江戸の島津のお屋敷に通っていたんですね。
ちと遠い感じもしますが、
本当はそれくらいは歩くべきなのかも。

「敬天愛人」という言葉の通り、
世のため人のために祈り続けた西郷さん。

それに比べれば、
ヒット祈願なんていうのは
我欲で申し訳ないのですが、
たくさんの人に読まれれば、
「世のため人のため」になるのでしょう。

本にも書きましたが、
「敬天愛人」というのは、
そもそも
「天は人を平等に愛する」
という意味の言葉。
天がそうなのだから、
人もそうあるべき……ということですね。

この思想が、江戸を明治に変える
大きなうねりとなるのですが、
グローバル化した現代になって
その重要性は
さらに増しているかもしれません。

大切なことはちゃんと
「賢者の言葉」に残されているんです!



[Words of Wisdom]

鉄道の写真展に行ってきました!

本日は千駄木の
「ぎゃらりーKnulp」
で開催されている。
「鉄道-四季景色- vol.5」
という写真展に行ってきました。

詳細は→こちらです

じつは「賢者の会」で、
いつも皆さんの写真を
撮っていただいています。
写真家の山村巌さんが、
こちらに作品を出展しているんですね。

案内をもらっていたので、
打ち合せの帰りに足を運んでみました。

いつも、ついつい、
気軽に写真を撮っていただいているのですが、
あらためて作品を見ると、
やはりスゴいですよね。

私に判別する力はないのですが、
どんなにカメラ技術は発達しても、
こういうのは撮れないなと思います。

中でも雪景色の中を走る電車は圧巻でした。
撮影も大変と思うのですが、
ぜひ現物を見ていただきたいですね。

この写真展、鉄道好きの写真家、
30人が出展する定期的な催し。

残念ながら私は、
あまり鉄道方面の詳しくないのですが、
都心の電車に、ローカルな地方の電車。
それに現在は廃線になっている
歴史的な写真まで。
バラエティに富んでいて
なかなか面白かったですよね。

どうしても博物学寄りの私は、
性格的には、
説明書きが欲しくなってしまうのですが、
まあ、そういうものではないんでしょう。

風景に解けこんだ、列車たち。
産業革命以来、
世界の人々は、
この光景を愛してきた……ということです。

いいですよね。
なんか自分も写真を撮りたくなる……。

個展は次の日曜日まで、
開催しているそうです。

ギャタリーは有名な
「谷中銀座」の中にありますので、
買い物がてら、
のぞいてみるといいかもしれませんよ!



[夏川が出会った「できる人」たち]

「運をモノにする」技術

いや勝ちましたね(笑)

正直、予想もしてませんでした。
ワールドカップ日本代表の初戦。
コロンビアに2対1で勝利。

アジアの国がワールドカップで、
南米の国を破るのも初めて。

それどころか、
世界ランキング61位の国が
16位の国に勝ったわけですからね。
稀に見るジャイアントキリングでしょう。

勝因には「運」もあったと思います。

なんせ開始いきなり、
コロンビアはゴール前でハンド。
香川選手のPKによる1点以上に、
レッドカード退場で、
残りおよそ80分を、
1人少ない10人で
戦わなければならなかったわけです。

日本はずっと数的優位で
戦えばいい状況。

とはいえ、あやういところもありました。
実際、フリーキックで
追いつかれもしたのですが、
その後、冷静さを取り戻りて
終始自分たちのペースで試合ができた。

それが大迫選手の追加点に
つながりました。

運によって、転がった優位。
でも、結局は
「それをどう生かすか」なんですね。

振り返ってみれば、
強豪国のコロンビアにとって、
普通は「初戦が日本になった」というのだって、
転がってきた「運」なんです。

ただ、なんかこの試合、
最初からドタバタしていましたよね。

開幕早々、
コロンビアは審判に文句を言って、
コートをチェンジしたあと、
出だしから初歩的なミスを連発しました。
そんな荒れた状態が、
ハンドの反則につながった……。
なんか試合前に
もめごとでもあったんですかね。

結局は、転がってきた運に対して、
日本は冷静にそれを生かせたから
勝てた……ということ。

仕事でもそういうこと、よくありますよね。

「ラッキー! 仕事が入った」とか、
「面白い企画を思いついた!」なんて
運はいくらでも転がり込むのですが、
生かせるかどうかは自分次第。

ちょっと今回は期待していなかった
日本代表をあらためて見習い、
次も応援したいですね。



[効率無視の仕事術]